頭文字D ARCADE STAGE 4 改 †
頭文字D ARCADE STAGE 4 改(イニシャルディー・アーケードステージ フォー かい、以下D4改)とは、頭文字D ARCADE STAGE 4(以下D4)の操作性を変更し、アルテッツァ・RX-8・ロードスターの3車種を追加したものである。
仕様上はバージョンアップであるため、データはタイムアタックの記録とSSクラスのプライドポイントを除き、ほぼD4からの引継ぎが可能となっている。
稼働日が不明なまま数回のロケテスト*1が重ねられ、稼働日を含め様々な憶測が飛んでいたが、2008年3月24日より稼動が開始された。
変更点 †
ARCADE STAGE 4 改になるに辺り、D4と比べてゲーム内外で様々な変更点が見受けられる。
タイトル †
ゲームタイトル変更に伴い、筐体部のタイトルロゴも従来の物に加えて、4の文字の右側に右下がりの四角で囲まれた「改」と書かれているポップが追加された。
筐体 †
筐体自体も外見はD4とほぼ同一だが、ボタン類が海外版D4と同じく光るようになっている。
ゲーム外での変更点 †
- オープニングムービー
- 表示されるタイトルに「改」が追加された他、一部新たに演出が加えられている。
- 新たに効果音やエンジン音が追加されている。
- NEWSテロップ
- ゲームがされていない状態(デモ画面やロード画面など)では、画面の上部にNEWSのテロップが表示されるようになっている。
ロケテストでは、車種追加のお知らせやカードに関する注意が流れていた。
- LIVE画面
- 筐体が店内で接続されている場合、片方の筐体で誰かが走行しているともう片方の筐体にLIVE画面が映されるようになっている。
ただし、映されるはずの筐体がプレイ中の場合は当然の事、REPLAY画面が表示されている場合も、LIVE画面は表示されない。
- LIVEは公道最速伝説やタイムアタックだけでなく、全国対戦も表示される。
- インターネットランキング
- 新車種が追加されており、ランキングは全てリセットされている。
これは挙動やタイトル変化し、別ゲーム扱いである為だと思われる。
- 4のランキングは、4改のランキングとは別物として扱われ、記録は頭文字D.NETで確認する事が出来る。
- バージョン
- 第1回ロケテストでは、2007年10月20日〜2007年10月24日までが「Version 1.50」、2007年10月25日〜2007年10月28日までが「Version 1.51」だったが、双方での大きな違いは見られなかった模様。
- 第2回ロケテスト以降では「Version 1.5」と表記され、稼動後も同様の表記となっている。
- オンラインサービスが終了から数十年が経過した2024年、オフラインで稼働している一部店舗にて「Version 1.51」と表記された正式稼働版のD4改が確認されている(参照)。
※ゲーム内容やカードの読み込み・印字からロケテスト版ではない。
- 該当の店舗に許可を取り、筐体内に搭載されているLINDBERGHのストレージ情報を拝見させてもらった方によると、2009/09/04との表示で最終バージョンと断定できる*2。
- また1.5と1.51での変更点は発見されていないため、軽微なバグ修正と思われる。
ゲーム内での変更点 †
- D4のカードは使用可能
- データは、タイムアタックでの記録、プライドランキングのポイントがリセットされ(4の記録として保存はされるが、互換性無し)ランクやパーツ、ポイント等は引き継がれる。
- データの引継ぎ(バージョンアップ)は無料で行われ、引継いだカードには、「4改専用」と印字がされる。
従ってD4改のカードをD4で使うことは出来ない。
- 第1回ロケテストでは、ロケテスト専用のカードを新しく発行する必要があった。
このカードはD4改のロケテスト専用であるため、D4及び、D4改の製品版で使用する事は出来ない。
- 作成したカードには、「4改ロケテ専用」と印字がされた。
- 演出の変化
- 海外版D4との違いとして見られた、タイヤスモークの量や相手と接触した場合の火花が追加されている。
- 晴れの場合・・・タイヤが滑ると発生するスモークの量が増えている。
- 雨の場合・・・常時水煙を吹き上げる。
- 相手のクルマに当たると火花が散る。
- 壁に当たった場合の火花が大きくなっている。
- コーナリング中のスキール音が変更されている。
- エボ9やS15などの、ブローオフバルブ音*3が鳴らなかった車に新たにブローオフバルブ音が追加されている。
- BGMに関して
- コース選択画面にて、BGMが自由に選択できる。選択できるBGMはゲーム中に登場するSUPER EUROBEAT全曲と、NO BGM。
なお、VerシリーズにあったBGMの固定は設定できない。
- 対戦でのブーストオン・オフ画面にて、BGMの確認が出来る。
挙動 †
挙動は、D4の挙動がベースとなっており、秋名湖のようにアンダーが出ないコースに関しては4からの変化はほぼ見受けられず、アンダーステア以外の挙動に大きな変化はない。
Verシリーズの挙動に近いというわけでは無く改独特なもの。
- アンダーステアの変化
- これまでのD4では、オーバースピードでコーナーへ進入すると「アンダーステア」が発生し、フロントから壁へ流されたが、4改では「オーバーステア」が発生、リアが急激に滑り出し、そのままアウト側の壁に吹っ飛ばされる仕様になっている。
- 横を向きながら外側の壁に飛ばされる、オーバーの挙動+アンダーのライン。
- オーバーが発生した場合、これまでの様にアンキャンを使っても無理矢理曲げるという事が出来ず、ステアと減速を使ってなんとか壁に当たらないようにするしかない模様。
しかし、発生してしまうとステアでのコントロールもあまり効かない。
- またこの状態では、ステアが異様に軽くなる。
この状態である程度ステアを切ると、再びオーバーが発生する。
- 壁に当たると壁ペナを食らい、加速しなくなる。
また壁に当たっても当たらなくても、オーバーでのペナは発生する。
- オーバーペナ・壁ペナを解除する方法はほぼなく、アンキャンを使ってもこれまでのように何事も無かったかのように加速、という事もない。
- 対処方法は、今のところ手前で減速するしかない。
ブレーキを踏むタイミングが遅すぎても、アクセルを踏むタイミングが早過ぎてもアンダーが発生するため、ブレーキを踏めばある程度のタイムを出せるが、一定以上を目指す場合の難易度は上がっていると言える。
- なお、オーバーが発生するポイントはアンダーが発生するポイントと変化はない。
しかし、従来はノーブレーキで行けた所謂「見えないアンダー」が発生するコーナーでもオーバーの場合挙動が変化する*4。
また、従来はアクセルオンでアンダーは発生しなかったが、4改では、アクセルオフでもオーバーが発生する。
そのため、オーバーが発生するポイントの直前でブレーキを踏んでも外の壁へと流される可能性がある。
- オーバーは速度ではなく、ブレーキの量が非常に深く関係している。
進入速度が遅くても、アクセルオフ+適切な秒数のブレーキを行わないと、オーバーは発生する。
総括すると速度に関係なくオーバーは発生し、一定秒数のブレーキングを行わないと、オーバーは発生する。
- アンキャンを使っても加速の戻りが非常に悪い、または殆ど戻らないことから、ペナルティはこれまでと比べ、かなり強い設定になっており、またアンキャンが大幅に弱体化されている。
ただ、オーバーが出た後、直線で頭打ち状態で丁寧にアンキャンを数回行うと、ペナルティが消えて加速していく模様。
- 壁に当たった場合の速度や挙動変化は、多くはD4(Version 1.2)と大差無いが、いろは坂のインガリは非常に使い辛くなっている。
これは、従来はアンダーが出るコーナーでも、インガリを使えば、無理矢理曲げる事が出来たものの、上記のアンダーの発生により、急激に車体がイン側を向き、非常に刺さりやすくなっている為である。
また刺さらない場合も、アウト側へ吹っ飛ばされる挙動であるため、そのまま外の壁へと流されやすく、従来のように「とりあえずインガリ」という訳にはいかない。
- 壁に当たり続けた場合の判定もD4よりシビアになっており、ペナルティまでの秒数が短くなっている。
対戦 †
- 対戦での当たり判定やブーストの強さは1.2とほぼ同じだが、上記のようにこれまでは無理矢理インガリで追い抜けたコーナーが今回からは刺さる・吹っ飛ばされるという現象が発生しやすいため、追い抜きのポイントは1.2よりも少ないと思われる。
丁寧に走行していれば、改以前に見られた理不尽な追い抜きは不可能。
- 対戦中も自分と相手のランクが表示されるようになった。
頭文字D.NET †
- 頭文字D.NET有料会員限定で、チューニングショップでボディカラーを変更・購入できるようになった。
カラーは、作成時に選択可能であった純正色に加え、新たに数種類のオリジナルカラーが追加された。
なおボディカラーは、パーツストッカーに保存されないが、D.NETの有料課金を止めた場合も、ボディカラーは戻らない。
- チームを作成している場合、新たにチームステッカーを作成する事ができる。
- チームステッカーは、バトルギアのように画像をアップロードするのではなく、独自のテンプレートにそって作成をする形となっている。
その他 †
- 第1回ロケテストでは、頭文字D.NETが使用不可だった*5が、第2回ロケテスト以降、使用可能となった。
- 対戦前やランク上下時の画面に長方形のスペースが追加されており「ステッカーが実装されるのではないか」との憶測が飛んでいたが、稼動から約1ヵ月後の4月15日より、ステッカーが実装された。
総括すると、ある程度慣れてもアンダーに苦しめられるため無理が出来ず、これまでのD4よりも、玄人・上級者向けと言えるかも知れない。
FrontPageへ戻る
Menu
最新の15件
2025-04-19
2025-04-18
2025-04-17
2025-04-16
2025-04-15
2025-04-14
今日の10件
- counter: 45786
- today: 2
- yesterday: 3
- online: 7