ウルトラマンネクサス：Episode.19 要撃戦〜クロスフェーズ・トラップ〜

『ウルトラマンネクサス』Episode.19 要撃戦〜クロスフェーズ・トラップ〜

七夏、純平、保呂草と唐突に話を振られ。
「なんでＶシリーズ？！」とか即答した私もいきなり話を振ったあなたも、脚本家もＷｉｋｉ辞典にまで載せてるアナタも皆揃ってヲタとしか言いようがありませぬ。いや、この回から３話くらい出てくるモデル・助手・カメラマンの名前っす。
名前だけで、別に他の設定がどうとかはないと思うけどね？
つーかこれ、まあミステリ小説の登場人物の名前なだけです、反応するほうが悪いんだ、別にわざとらしくないし（文句言ってません）。

しかし何故いきなり。

正直、前回の話で溝呂木くんにケリが付き、姫矢さんの体調も刻一刻と悪化しているとはいえナイトレイダー隊は頑張っていますし（今回はカメラマンたちがたまたま戦闘区域に接近してなきゃネクサスさんの必要なかった）、ちょっと雰囲気が上向いてきたとも言えなくもないし。
それになんつーか、結構この三人組が悪くなかったんだよね。

まあ連続ドラマ場合、普通ならレギュラーとほとんど絡まない人物ってのは邪魔に感じるものだと思うんですよ（完全な被害者だったいつぞやの家族連れみたいのはむろん除く）。
少なくとも信念がどうとか能動的に語るのは勘弁して欲しい。
でも、この話に限ってはそんなこともありませんでした、なんか唐突だなぁ、モデル？　写真？　止めたいと思ってるとか、真剣じゃないとか、そんなことが匂わされはするものの、かなりとっとと姫矢さん発見に至るというさっぱり具合のせいかもしれないし。


わりと彼らが喋ってることが、ネクサスという番組自体にはそぐわないものの、孤門くんのキャラクタに近かったからかもしれないですね。
正直さー、孤門くんだけ浮いてない？
彼はもともと、≪スペースビースト≫なんつぅ敵ではなく、敵が食いに向かう側の無辜な一般市民に感情が向いている性質の人で、要するにつまり「人助け」。リコちゃんとの会話にも何度も出てきたけど。
あとの人らは結構優しいナイトレイダー隊長にしたところで基本的に向いてるのが敵なんだよね（無残に人を食い散らかす姿に激怒する姫矢さん、なんてぇシーンもなくなっちゃったしなぁ）。

んでも、この話には彼が守るべき一般市民がいないんですよね。

たまに出てきたと思えば完全に巻き込まれて、下手をすると敵対者、ＭＰの存在も小さくはないのかもしれません。全て忘れられてしまう。

なのでまあ、こういうふうに極一般的な会話を交わす人らが出てきた、というのが嬉しいこととして捉えられたのかもしれないです。続くとわからんですが。ｗ
まあもちろん、シリアスな話に割り込んできやがって、と思う人もいるのかもしれないんですが（ラスト展開はシビアだったけど）、私に限らんと、ちょっとほっとするネタであったという人は少なくなかったんじゃないのかと思います。


温泉街にモデルのグラビアを撮りに来ていた彼らが。
姫矢さんを拾うところから話が始まるんですが、ちょうどその頃、姿を消すタイプのスペースビーストが現れ、その行動補足のために温泉街を封鎖、足止めされてしまうことになり、彼らは姫矢さんごと閉じ込められてしまう形になります。
（彼らも含めパニックは起きてない描写なんだよね。）
（なにがあったのかなー？　と不安げではある）（ひょっとしたらなんらかの異変は起こりつつあるという認識が薄っすらあるのかも。）

姫矢さんが落ちてたらいろんな意味で困るなーとか思いました。
どの辺かは具体的に言えませんが。
とりあえず速攻で救急車呼びます、あんな重病人っ。

カメラマンのにーちゃんは姫矢さんのこと知ってたっぽいです、といって面識があるとかじゃないですけど、まあ濃い顔なので覚えやすいと（尊敬してるって言ってたのになんでそんな解釈）。
彼の撮った戦場の写真を見て、己の仕事に疑問を覚えたとか。
それで怪獣が出たと聞こえた時に（ビーストって言いにくい；）カメラ引っ掴んで、怪獣のほうに走ってって写真を撮って、挙げ句にがぶーっと一呑み。

明るい話でもあったんですが、初めて人が直接呑まれた描写をした回でもあるのだそうですよ。

でもまあ、別に鬱にもなんなかったな。
怪獣の来襲自体は、わりとどうしようもないことの部類だしね（この番組のスペースビーストは特に設定が詳細すぎて災害のイメージが強い；）。
一瞬で終ってるからなのかもしれない。
正直、印象の明暗を別けたのがなにかははっきり説明できねっす。

そろそろＴＬＴ（ティルト）の暗部が露骨になってくるようですが。
その辺の話は次回レビューで。