怪奇大作戦：第22話「果てしなき暴走」

『怪奇大作戦』第22話「果てしなき暴走」

正直に言うと、全篇に不快感に振り回された話でした。
なんとなく説教臭いというか、通りすがりの車にヒッチハイクしようとして無視されたからと、その場で車を奪い取って逃げる男女とか。無線を通じてどんなに話し掛けられても、びくともしないところとか。
無線を切ろうとさえしないとか。
「うるさいわねー」っていう甲高い声とか、もっと高い笑い声とか。

彼らは制止を振り切って走り、居合わせただけの女子大生を轢き殺して終わり。

さすがに殴られても反論をしてきたりはしませんでしたが、つーか、なにも彼らに罰を与えて欲しいとかそんなじゃなくて、なんかこう不快感が残るというか、笑い声が耳にこびりついて離れないというか...orz
上手く表現できません。


車が増えすぎて、事故が数秒に一回起こっているというそんな台詞。
今はもっと増えているのかもしれませんが、この番組はＳＦ仕立てなこともあるんだろーけども、あんまりテーマとなる道具には古さを感じさせないというか。今も共通している、わりと時代の最先端だったりしない、昔から当然とあり今でも続いているような非常に身近なものが題材になっていることが多いようです。

だから、彼女も運が悪かっただけなのだと。

車を盗まれたＳＲＩの職員のことを慰めてました（隊長かな？）（って役職名もよくわかんないや；）、しかしなんかその言い方もすっきりしないよなぁ。
結局のその男女連れ、彼女を轢いたから助かったよーな気もしないでもないし。

さて、しかしこの事件自体はただの前触れで。
数秒に一回の自動車事故に紛れて、それ以前からも奇妙な事故が起こっていることがＳＲＩのメンバーがたまたま行きあったことでわかります。エアコン付けてたら外の排気ガスを吸ってしまって、錯乱状態になってしまうんですよね。
これが事件に気付くきっかけになったってのはいいんですが。

「あの車、格好だけ付けて全然整備してないんですよ」
「ああいう車が事故に遭うんだ」なんてせせら笑うように言ってたほとんど直後から徐々におかしくなっていったってのは（ＳＲＩのメンバーなのに；）、なんかちょっと皮肉にしても笑えないというか、笑うシーンじゃあさすがにないんですが。
なんとなくなぁ、しこりが残りますよ、どーしても。
そりゃ、そんなに気分がいいものでもないけど、ちょっと若者を馬鹿にするよーなことくらいってそんな罪もないよなぁ。


この車を調べることになりまして。
（しかし、なんで特に注意してたわけでもないナンバープレートを思い出せるんだ；）（特殊な記憶能力があるとかそーいうことなのかな？）

ナンバープレートから割り出した車の持ち主は歌手。
また別の車で後を尾行したところ、排気ガスの採取をしたところでやっぱりおかしくなってしまい、外部からの手動操作で座席を強制排出してました、んで車はカードレールを外れて「どっかーん！」なんだけども。
あとで歌手のところ訪ねて車見せてもらうくらいなら、最初から付回したりせんとそっちの手段を取らんかいというのはなんか間違ってるんだろうか。
車の炎上シーンがやりたかったってことなのかな。。。
まあ、確かに迫力があったけど、調査としては偉い規模で傍迷惑。

この歌手も、そのマネージャーも、どうもなんにも知らないみたいです。
「きゃーっ」という変に甲高い笑い声に、ちょっと冒頭のカップルの女の子を追い出してびくついてしまったんですが、無邪気なもんですよ、というマネージャーの言うとおり、別に彼女自身にはなんにも害はないようでした。
なら、なんであの笑い方っていうか、どういう意図なんだろう...lllorz


結局、車の整備をしてるっつー男を追い詰め。
たらなんかひき逃げされてしまい、「犯人は誰だなんだ？！」という問いに「く、車、、、」と答えて息絶えてしまうという。えーとえーと、車型宇宙人とかそんなですか（怪獣から離れようヨ）（いくら円谷だからって）。

「何台の車があると思っているんだ」と誰かが嘆いて終わりなんですが。

轢き逃げの犯人追うべきじゃないのかしら、いや科学捜査があるだろーし。
それともその轢き逃げはまた全然別個の偶然なのかなー、てゆか車と答えかけた意図もさっぱりぽんとわかりませんし、話作ってたのが時間足りなくなったとかなのかなー、でもいろんないらないものがいっぱいあったしなー。
とにかく不快だったんだよなー。

でも、なんか目が離せないものも確かにありました。
消化不足な感じは否めませんが、これもこれで一つの結末なのかなぁ。