ウルトラマンティガ：第28話「うたかたの・・・」

『ウルトラマンティガ』第28話「うたかたの・・・」

言いたいことはまあいいんですが。
（ある意味ヒーロー特撮でやるってのは実際に勇気いるやね。）
そいでもって今までと違って「これ言うと立派☆」みたいな調子じゃなくてそれなりに真剣だとも思うんですけどもね。

もうちょっとこうなんつーかさー。

結構全体的には面白かったと思うんですよ、ヤズミ隊員とシンジョウ隊員の妹さん、、、名前なんだっけ、マユミちゃん？　彼女を使った辺りも悪くないかなーというか。
しかし、なんっかちょっと違うような...orz
間違えとかじゃなくて、どっかしら微妙な違和感が消せないというレベルなんですが。同じように防衛隊に突っ掛かってくる女の子というと、前にもホリイさんの回とかでもあったし、あっちは全然なんとも感じなかったしなぁ。
そういうこともあるだろみたいな。
そりゃ、私なんかはＧＵＴＳ好きだけど、知らなきゃ武器持った防衛隊よね。
（怪獣やっつけ隊って言い方は昭和ファンの人が使うのかな？）

し、しかし今更マユミちゃんがってのはなぁ。

うんまあ、最初から防衛隊に同行してて、レナちゃんとヤズミ隊員の口論を見てたとかならあの態度になってもおかしくはないですよね。いっそ、知らないことは置いておいて（ＧＵＴＳも一応少数精鋭のはずだしーｗ）、そういうラインで作っちゃえばいいのにな。
そもそもシンジョウお兄ちゃんに何度も助けられてて。
ガゾードに恋人食われてて。
それで「武器を捨てたら怪獣が来なくなるわ！」ってなんだかなぁというか。

売り言葉に買い言葉的についそう出たというのならいいんですが。
そもそも防衛隊近辺の看護師さんとして働いててそれっすか？　みたいな。


全体を貫くテーマ、レナちゃんの逡巡なんてのは未熟でも、物語りというか演出としてどうかなぁ？　拙いかもなぁ、とか思っても全然許せるんですが。
それは今までの積み立てっていうか、レナちゃんの像自体がそういうような、ちょっと含みのありうるキャラクタとして成立してるからで。

――地球に元から住んでいたクリッターを殲滅していいの？

というのも防衛隊とはいえ、むしろ好ましい揺れ幅だとも思えるんですよね。今までの、ガゾードになっちゃった時はちゃんと躊躇いなく出動してるってのもありますが。
（クリッターが共食いして巨大化したのが人喰いのガゾード。）
その答え自体が些か自己完結的でも、私らにとっても「問い掛け」の意味合いはあるんじゃないですか。なにもそんなのは怪獣に対してだけってことでもないというか。
上の立場から、これこれこうしなさい、という説教よりも好きですよ。
同じ立場でどうしようかみたいな。

ダイゴくんの「お前はそこでなにをしているんだ？」というのも、これはもう完成されたシーンとして良かったっす。山に顔だけ出して蹲る怪獣。
なにしに／どうして？　出てくるのかわからない怪獣たち。
一つ一つの意味はあるんですけれども（ティガは丁寧です、そこは）、なんでかな、というのはティガさんであるダイゴくんにもわからない。だったらそれを口に出してしまうのはヒーローとしては迷いかもしんないけど、私は面白いと思うんですよね。


ヤズミ隊員もまー良かった。ｗ

頼みにしていた武器が、戦車が効かないことがわかってしまってパニックになったりとか（実戦経験真面目に少ないしな；）、マユミちゃんについレナちゃんのことを愚痴っちゃって、怒られて武器を捨てればいいとまで言い放されてしまうのも。
そっから奮起するのも許容範囲っすよ。

別になぁ、マユミちゃんも、行け行けゴーゴー戦力増強！　のヤズミくんに怒るところはわかるんだけど、その前にシンジョウさんにも同じように怒ってたりとか、なんか微妙なエフェクト掛けられたりしてて、巫女っぽいというか。神憑りというか。
演出からして本気ですよ！　みたいのはさすがに煩かった。；

恋人さんがこないだ死んじゃったというのが心境の転機になったというのはまあ、エピソードとしてありえないとは思わないんだけどもね。
それでもせめてもう一つ二つ間に欲しかったような気がするんだよなぁ。
見てる限りでは少なくともかなり唐突だっかなー。。。

ガゾード＆クリッター殲滅作戦が近づくある日。
別の怪獣が出てきたんですよ、という、まああらすじを説明するとそれだけの話。

んで珍しくもＧＵＴＳ内部での意見の対立と。
戦力を増強したいと主張するヤズミくんと、武器を捨てるようにとまで言ってしまうマユミちゃんのぶつかり合いと。
まあ、でもいいかな、これはこれで。