新選組！：第１３回、芹沢鴨、爆発

『新選組！』第十三回、芹沢鴨、爆発

私は元々この手の、なんつーかドタバタ回ってのは苦手なんですが。
いやタイトルからもろにラストで暴れる人がいるってわかるわけですし、次回予告でもばっちり紹介してるし。苦痛かなー、と思って先延ばしにしてましたが、いざ見てみると案外平気でした（とゆーか、昔適当に流し見したのがこの回だったような）（流し見だと苦痛だった...orz）。

宿屋手配の役についた近藤さんが。
とある町に着いたらば〜、なんか仕事をもう一人の役の人から押し付けられてそしたらなんか折り足悪く大名行列が来るもんだから案内とかしてらんないよー、みたいなことを言われてしまいましたとさ。

おまけに本来の予定コースとは変えておるもので、先触れの類みたいなものが一切ない、なんじゃいきなり、みたいにしか思ってくれないとのことですよ。
（一応とはいえ公職らしーのにねぇ。）


んでいろいろと間があって、荒くれ者揃いっつーかおよそ統率のない≪浪士組≫（名前からしてなんかどーかと思うぶっちゃけ）の中でも、幾つかの意味で危険度ランクが高い芹沢さんに個室を用意するはずが。
なんか鶏小屋だったんだよーん、みたいなことになり。

彼は怒って往来を燃やしてしまいましたよと（夜中に）。

「あやつは使える人間と使えない人間を計っておるのだ」というのは所詮、自分の立場が上にあるからという前提に立たないと考えないことというか。そもそもある意味で、取捨選択することの出来るよーな人でないと思いつきもしなさそうなことではあります。
だから、芹沢さんとはまた別の、凄腕としても人物知られた人が（アナタくらいしか止められる方はいません！　という懇願されてたわけなのだが）、そう口にするという配分は良かったんではないのかと頭では思うものの。

ちょっとおめーさん、傍迷惑すぎと。
しかしある意味、悪名を糧にしているよーな面もなくもなく、歴史的にどーかはよく知らないけど、この作品の中ではなんだか少し、、、うーん、膿み疲れたよーな態度を取っているようなこともあるし。

いやだから逆に、そんな意図に裏打ちされた行為だなんて言われるとちょっとどうかとも思うんだけどね。
感情を持て余した挙げ句、とか勢い任せで動く、しかし引き際は案外と心得ているという辺りが個人的には納得の行くラインだったりします。
まー実際、そうそう馬鹿にも、そんな屈託のない態度取るようにも見えない経歴ですが、この時にすでに（Ｗｉｋｉ君を試しに見てみたらありました、歴史重要度ってよりも知名度のほうだろーなー、やっぱりこういうのって）。

芹沢鴨−Ｗｉｋｉｐｅｄｉａ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B9%E6%B2%A2%E9%B4%A8


いやいやいや、まあ芹沢さん以外にもそれこれあるんですが。
（芹沢さん近辺だと、沖田クンのお姉さんの旦那が芹沢さんに使い走られてたとか、沖田クンがなんかこの時にすでに芹沢さんにコナかけられてたとか）（「髪落としてんの、顔に似あわねぇ」とか、それってはっきり言って多分当時感覚だと露骨にセクハラ。）
（特になんも指示出してないのに、芹沢さんの顔色一つで意を読み取ってしまう、後の彼の副官さんの「消せ」という言葉とか。）

正直、主人公組はほとんど彼に食われてたよーな気はします。
サブ役回りに徹することにした土方さんなんかはまだしも、近藤さんが周囲から持ち上げられてても弱いなぁと（いや、ちゃんと「まだまだ」という設定状況にはなってんだけどもさ、なんで持ち上げられてるのかなー、という気はしてしまうというか）。
（しっかりと納得の行く回はあるのですよね、ちゃんと、でもそれがなーんとなくシリーズを通じてというところまで私の認識がまだ行ってない感じなのですわ。）

でもまあ、土方さんを筆頭に宿屋の手配をしてるところは面白かったっす。ｗ
「空いてる宿は幾つだ？」「案内ないのか、、、んじゃ直接行って見てくることにしろ」とか、山南さんの計算能力でどこに何人ってちゃんと把握してたり、弁の立つ立たないという以前にほとんどまともに喋れない左之介さんを予定変更を告げに行く役回りにしてたり（口喧嘩にもならないだろーとｗ）。
意外と役に立ってた永倉さんの川知識とか。わはは。


要するに結局、土方さんはわざとってほどではないけども。
途中から事態を静観して半ば煽っているよーなところがあったという描かれ方をしていたのではないのかと思うのですが、しかしあれこれ様々な人々の思惑が絡んでいるという描写のせいでちょっと弱くなっていたよーな気はします。

最後の最後に騒ぎを収めさせて美味しいとこを持ってくとゆーお膳立てだったのでしょうが、中の人のせーかどーにもこうにもお疲れさんとしか思えない。ｗ
（そこは味のうちだねぇ。）