爆竜戦隊アバレンジャー：第36話 初恋アバレミラクル

『爆竜戦隊アバレンジャー』第36話 初恋アバレミラクル

じょ、状況打破！
破ったー、やったー、と相変わらず、わけのわからんことを言っておりますが、そんな気分でした。とにかく。
前回、脚本サンの名前を見忘れて、思い切りアイドル好みに走っていたという辺りとだいたいの台詞廻しで荒川サンだと思っていたんですが、もしかしたら違うかもしれません。てゆかぶっちゃけ、この回も、名前を確認していなかったら誤認したかもしれません。

現象としては、なっがいこと線路を外れて脱線して、どこを彷徨っているんだかよーわからんままに、一応はそこで尽くせる最善の（しかしそれがかえって混迷の度合いを深めているという；）（かなりのジレンマだと思う）、表現をしていたのだろー番組が。
なんつーか、本来の路線によーやっと戻ったという風情。

単純に言えば面白かったし、納得したし、楽しかった。

結構長いこと、どれかが必ず欠け続けていたんです、楽しくないけど面白い、納得は出来ないけど楽しくないわけではない、明らかに、こーゆー戦隊モノとして見るべきではない題材で（見た目からして違うわけではないのだけれども）面白くても、それはむしろ釈然としないものとして残ってしまうんですよね。
それなら、最初からそう作って欲しい。


前にも書いたよーな気もしますが（違うものに向けた言葉だったかもしれないけど）、明文で表現できる人間は少なくても、違和感は大抵誰にでも生じます。
その大きさそのもの、拘るか拘らないかは人によるでしょうけれども。
２時間が「面白さ」だけで引っ張る限界と思います。
テレビだともっと短いかもしれない、いつ消しても料金は変わらないし、そもそも連続して見せるにも一定の意思が必要です。

ある意味で、映画よりも継続させることに関してはシビアなのではないのかと、私は思います。けれど造りの粗なぞは本当の障害にはならないのではないかとも。


他愛ない話だと思うんですよ。

青の幸人さんの持ち「爆竜」のトリケラトプス？　くんが。
人間になりたーい、と呟いていたら朝起きたら人間だった！　という超展開、だからその辺は同人（ｒｙ

犬から助けてくれて、一目惚れしたかもしんない女の人が忘れていったハンカチを届けようとして追いかけていったら、実は「ぎがのいど」の仕掛けた罠だった！
とか。
あらすじが面白いかっていったら、そんなことはないでしょうと、まー即答してしまいますね。てゆか、面白いか、展開が独創的なのか、みたいな聞かれ方をされても、なんとなく首を傾げてしまうかもしれないなぁ。
でもまあ、その評価を口に出して言えますけどね。
だって楽しかったんだもん、この話、なんかすごく。

幸人さんと「偶然」合流しちゃって（多分探し回っていたのだろーなぁと）。
そもそも女の人も、ちょこちょこ動き回るものだから、なかなか追いつけなくて大変だし、乗り込んだ船の異様さ、つーのもなんか稚拙だったしねー。
空間が捩れてることはわかったけど、だからなーに、つーか。
不気味に見えたのかとか、人間の悪意が、欲望がテーマだったんだけどもね、その薄気味の悪さを感じましたかというとそんなものは全然だし。

全然、その辺はちゃっちいんだけども。
必要なのはそーいうものじゃないなって思えました、やっと。

今までその辺の展開が上手かったので、どーしてもソレに目が奪われてしまっていたんですけれども、それで違和感に引き裂かれてしまっていたんですけれども。
それだと、正義のヒーローが活躍しきれないんですよ。
上手く描けた「悪意」を壊すのには、不十分なんですよ。なんか。

そーいうものをきっと全部描ききるには、少々、舞台とか時間の長さとかが足りないんだと思うんですよね。いや、思えたんですよね。


シンプルでいいんでしょうね、そういうのは。
誰かを守るために敵に立ち向かって、むしろその辺があんまり簡単だと白けるんでしょうが、そこそこの難易度があってちょっと都合のいい奇跡があって。でもって、他愛もない、ほんのちょっとした報いがあったり（肩透かしされたりｗ）。

ににに、人間側のドラマにリアリティつぎ込むのって違うんだ...orz
（ヒーローとの関りならいいんだ、ヒーローあってのそういうものならば、悪意であってもいい、それはそれで構わない、きっと。）

シンプルでした、かなり他愛なかった、馬鹿馬鹿しかった。
女の人可愛かったし、トリケラトプスくんすげー頑張ったし、幸人さんはなんかちょっと格好良かった。楽しかったです。うん。

天使と神さまの会話に、「阿呆か」とちょっとにやりとして。
まあいいやと許せました。まあこんな話でしたからね。