- ナムコ/namco
- プレイステーション2
- 1999.7-2000.1
- 楽曲制作
#amazon(B00004SZR0)
- 高橋コータ氏からの指名で2曲やる事になった
- 指名自体、ほとんど経験がない事だったので大変嬉しかったが、実は非常に緊張した。
- Rarehero 2000
- 曲名は傑作だが、楽曲自体は佳作といったところか。
- 全体的に抜けきれてない。Rarehero1,2,3の突き抜けたバカぶりを一生懸命トレースしている感じが辛い。迷いを感じる
- 映画マトリックスでも聞かれた、TDMプラグインLow-Fiのビット落としのオートメーションをやってみた。単純かつ分かりやすい効果だが、すぐに飽きる。
- 途中のベタな日本語ボイス「レアヒーロー2000」は境亜寿香さん。収録し、曲に入れ込んだ時はこの声きっかけで彼女の声ブームが到来すると信じて疑わなかったのだが....。非常に残念だったが、今でもこの声ネタは大変気に入っている。
- Paris
- いまだに傑作なのか凡作なのか判断できない曲
- ガンメンウォーズのディレクターだった山本氏からは「Gripの再来」とまで誉められた事で、もしかしたら良い曲なのかもと思った。
- あまり類を見ない曲である事は確か。
- 元のドラムパターンはAKAI MPC2000で作ったもの。よって普段使用しているシーケンサーでは作らないような変わったパターンになっている。
- ちなみに自分にはこのMPC2000ならではのグルーヴ、というものは実感できなかった。ただし、インターフェースが変わるとアウトプットもおのずと変わってくる、という事はここでも再認識した。
- ピアノが浮きまくっていたのではアナログクリップ気味にエフェクトをかけた。パートAとBで違うピアノ音であるが、そのどちらも大変気に入っている。
- イントロのピアノコードヒットのリバースは我ながらナイスアイデアだと思っていたが、実は某アーチストが既に行っていたらしく、高橋氏からそのオマージュですかと質問されいつもなら気の効いた返しをするところを「え?そんなのあるんだ?」と極めて素で返答したのが恥ずかしい。
- 同時期に公開された坂本龍一作曲の映画「御法度」のテーマ曲も同様のサウンドを使用していた。話はかなりずれるがこの映画とテーマ曲は大変気に入っている。坂本氏の最近の作品群の中でもダントツ。
- 4つ打ちならぬ「3つ打ち」なところが良い。
- 曲名は、この曲をトラックダウン中にパリっぽい、と三宅氏か高橋氏(またはエンジニアの草間氏か?)に言われたことから。いくらなんでももうちょっと考えて命名すれば良かったと思う。
- 3拍子→3輪、と言う発想で、当時発表されていたメルセデス社の3輪スポーツカー"Life Jet"の名前を拝借しようと思ったがこれもピンとこなかったので止めたのだが、まだこちらの方が良かったのか?
- ブンブンサテライツやマイクバンダイクのコーディネートをして頂いたSME社、この時の担当者の長嶺氏は高校時代の同級生。当時小金井公園で泥酔し奇声を上げて走り回っていたあの友人と真面目な顔で打ち合わせしているのがなんかおかしくてしょうがなかった。
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