ガンバレット サウンドトラック


  • ナムコ / namco
  • ビクターエンターテインメント
  • 音楽CD
  • 1995.12
  • アレンジ製作

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  • Chain
  • オリジナル担当者の相原氏自身忘れているかも知れないが、ガンバレット楽曲の当初のコンセプトは、「ポップさを強調したアートオブノイズ」とのことだった。
    • はず。このコメントに大変賛同したのを覚えている。というのも自分もアートオブノイズを大変に気に入っていたからだ
  • そこで、このアレンジ曲はその対極である、メロウな、ロマンチックな、センチメンタルな、まあつまりはアンビエントセレクションに入りそうな、そっちのほうのアートオブノイズを目指そうと作り始めた。
  • 全ての楽音が、ゲーム中で使われた楽音や効果音のみで構成されている
    • 使用する楽音も楽曲の方向性も決めていたことで、楽曲自体の製作は非常にスムーズだった。よって結果的に一番大変だったのは、オリジナル担当者だった相原氏からもらった、ゲーム中の音の素材をサンプラーに落とし込む機械的な作業だったぐらいだ。
  • トラックダウンは、といっても2MIXの調整程度だったが、その作業内容に全く似合わないランドマークスタジオで行われた。ブッキングしようとしたスタジオが軒並み予約済みで仕方なく(当時は使用料がかなり高めだった)、だったらしい。
    • まさにあの横浜ランドマークタワー(正確にはプラザ)にある。一般の買い物客で賑わうエリアにある、あまり目立たないスタッフ通用口からスタジオに入るのは業界人感覚で楽しかった。
    • またこのスタジオはコントロールルームやレコーディングブース以外も妙にバブリーで良い。ジュークボックスやバーカウンターがあるラウンジからはみなとみらいが一望できる。そのラウンジで相原氏とアレンジ担当者の細江氏、佐々木君、の4人ではしゃいだのが懐かしい。スタッフによるとこのラウンジのバーは全く使われる事がないとの事だった。
  • 完成した楽曲は、当初のコンセプトを満足させ、かつ、良い意味で力が抜けた心地よいものになり大変気に入っている。また、この曲を聴くと、リッジレーサーシリーズが体から抜け始め、さて次はどうしようかと模索していた当時の気持ちを鮮明に思い出す。
  • 相原氏は、その緻密なオーケストラ系楽曲で有名であるが、この「ガンバレット」で実現した、「ポップでありながら安っぽくないゲームミュージック」を製作できる希有なアーチストである。

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