鉄拳 サウンドトラック


  • ナムコ / namco
  • ビクターエンターテインメント
  • 音楽CD
  • 1994.12
  • アレンジ制作

17曲目が佐野担当曲です
17曲目が佐野担当曲です
  • 初アレンジ作品。
  • 「野球場」の曲。鉄拳1はBGMがステージ付きだった。
  • 当時たいへんやりたかった80年代風アレンジを実現した。が、巷の80年代風アレンジとは随分違っている。同じ80年代と言っても受け取り方は違うものだ。
    • 一般的な80年代風アレンジは一言で言うとテクノポップ。が、この曲はゲートリバーブドラム、とキメでグリッサンドを多用するベースと追っかけビブラートのあるアナログシンセホーンでまとめた。ざっくり言い切るとパワーステーションとチャカカーン。
  • イントロのパッドはJD990で大変気に入っていたプリセット。ヴィンテージボードのものだったと思う。ただ何故かそのままMIDIで鳴らしてもしっくりこないので一旦S1100かサンプルセルに入れてサンプリングして鳴らした。
    • JD990もJD800と同様大好きな製品だった。一時はJD990をJD800でエディットしていたこともある。大変手軽にエディットできた。
  • その他の音は01/wだったろうか?、あまり覚えて無い。
  • 後半LRに振っているシーケンスをProMix01で逆相にした。マスタリング時にはあまりの逆相ぶりに苦笑された。
    • 当時はまだまだギミックとしての逆相が認められておらず、単なるエラーと考えられていた。
    • ゲームサウンドドライバ的に逆相の実現は簡単なので、当時一部スタッフ間、つまりリッジサウンド関係者、で流行して乱用していた。頭のど真ん中で定位するよな、くすぐったくなるような感覚が気に入っていた。
    • Promix01は、基本的なミックスの勉強に非常に効果的だった。特に分かりにくいコンプの仕組みと効果も、このPromixの液晶に表示されるビジュアルイメージで理解できた。その後Protoolsに移行するまではまさに使い倒した。オートミックスもこれで覚え、まさに猿のようにやりまくった。
  • 楽曲としては習作といった印象だが、雰囲気は良い。妙に味わい深い。

佐野電磁業務履歴