来生たかお大百科／コンサート
解説 †
歌手デビュー40周年記念のセルフカヴァーベストアルバム『夢のあとさき』をタイトルに冠したコンサートツアー。
前年に開催された『来生たかお Stand Alone 2015 Acoustic Tracks』のMCにおいて、『40th Anniversary 来生たかお Symphonic Concert 2015-2016 夢のあとさき』に続いて本コンサートツアーを開催する事を発表していた。
ツアー6日目の千葉公演からは、メドレーが披露された。また、メンバー紹介が、来生の呼び込みによって再登場した各人がステージ中央でお辞儀をした後に定位置に付く形に変わった。
美術 †
ツアー初日の静岡公演を除き、舞台には高さの異なる6本の円柱が設置され、それぞれの上部に取り付けられた球体の照明がステージを効果的に演出した。
MC専用のサロンチェアは用意されず、歌唱用のカウンターチェアが兼用された。以降、兼用が常態になる。
楽曲 †
「灼けた夏」は、オリジナル版ではサビ前の2小節だけ4拍子から3拍子に変わるが、全編を通じて4拍子で歌われた。
「流れる…」「逢瀬」では、山崎教昌がキーボードからピアノに移動した。
「余白の街」は、セルフカヴァーベストアルバム『夢のあとさき』収録ヴァージョンに準拠した、Aメロの「降り続いてる」「眠れないなら」の後に「ウゥ〜」「アァ〜」とスキャットを加えた歌い方だった。
「夢の途中」は、リズムにパーカッションが用いられた。
ツアー初日の静岡公演以外は、「明日物語」の最後「ずっと」の部分にディレイが掛けられた。
パーカッションは、タンバリン（ドラムのハイハットシンバルに設置）、コンガ、ボンゴ、ウインドチャイム、スレイベル、クラベス、カスタネット、ガンザ、大小のトライアングル、レインスティック等で構成された。また、ドラムスティックも通常のもの以外にワイヤーブラシやマレットが使用された。
その他 †
来生の衣装は、前面がグレーのニットベスト、ツアー8日目の山形公演以降は『40th Anniversary 来生たかお Symphonic Concert 2015-2016 夢のあとさき』の第一部と同様のグレー系のジャケットとネクタイ姿、最終日の神奈川公演ではそこにベストを合わせた。また、山崎教昌とRYUMEIも眼鏡を掛けて登場した（以降、着用頻度が増し、常用になる）。
事前の告知ではパーカッション演者は桜井正宏だったが、ドラムと併せて野呂尚史が初参加した。
各会場で披露されたMCでの内容の一部は、FM COCOLO『THE MUSIC OF NOTE 来生たかお ノスタルジーへの誘い』においても語られた。
各公演 †
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- 1日目（静岡県）
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主催：森町ミキホール文化振興会
「あなただけGood Night」では、照明によって来生の影がホリゾントに照らし出され、観客の手拍子が続いた。
会場ロビーでは、希望者に同所のコンサート告知ポスターが無料配布された。
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| | 主なMC
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当日の午前6時半に起床し、久し振りに新幹線「こだま」で掛川まで来て、そこから車で会場入りした／会場のある森町は静かで良い／自然が豊かな東京都下で長く暮らしているが、住宅が密集しているので引っ越したくなる／新幹線で転寝をしてしまって富士山を見損ねた／富士山は日本列島の真ん中にあるので国の象徴になっている／今年は歌手デビュー40周年の大変な年／前期高齢者になった自分が信じられず、この先40年、30年、20年、10年はないかも知れないが5年後は有り得る／山田太一のエッセイ*1に共感する自分の性格／山口瞳のエッセイ（映画館の窓口で帽子を脱いだら60歳以上と認められた話）にあるような昔の寛容さはもう通用しない／幼少時から好きだった美空ひばりに楽曲を提供して相対した思い出／『夢のあとさき』／ギルバート・オサリヴァン
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- 2日目（東京都）
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主催：ANY/チケットポート（J:COMグループ）／企画制作：テン・イヤーズ
「あなただけGood Night」では、照明によって来生の影がホリゾントに照らし出された。また、「気配」でピアノのミスタッチがあった。
会場ロビーには『夢のあとさき』のジャケット写真を使った大型パネルが設置され、エントランスにはBS日テレ『地球劇場』から贈られた花が飾られた。
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| | 主なMC
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今年は歌手デビュー40周年の大きな年／30歳になった時にとうとう三十路に突入したと言っていたのはおこがましかった／世間的に65歳はまだ若いのかも知れないが鏡を見ると錯覚だと感じる／山田太一のエッセイにある通りもう若くない自分を受け止めるのが賢明／映画『太陽がいっぱい』でアラン・ドロンが演じた男は助けてやりたいと思えるが、向田邦子がエッセイで書いたチャーリー・チャップリンの目付きと辞職した都知事のそれは似ていて共感は出来ず、世間は人を2階に上げておいて梯子を外すのが好きだと感じる／幼少時から好きだった美空ひばりに楽曲を提供した／『夢のあとさき』／ギルバート・オサリヴァン
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- 3日目（東京都）
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主催：ANY/チケットポート（J:COMグループ）／企画制作：テン・イヤーズ
「夢の途中」では、来生がイントロのパーカッションに合わせて手でリズムを取るアクションをした。「明日物語」の最後にディレイが掛けられた。また、「あなただけGood Night」では、照明によって来生の影がホリゾントに照らし出された。
会場ロビーには『夢のあとさき』のジャケット写真を使った大型パネルが設置された。
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| | 主なMC
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今年は歌手デビュー40周年の大きな年／歌は歌詞・メロディー・歌い手・編曲の4要素で出来ているが、全ては作曲家に懸かっており、自分はメロディーが先の方が作り易い／「Raindrops Keep Fallin' On My Head／雨にぬれても」のようにメロディーを先に作る方が名曲が生まれ易い／山田太一のエッセイ*2に共感するペシミスチックな性格にもう少し器量や度量があった方が良いと思う／山口瞳のエッセイ（映画館の窓口で帽子を脱いだら60歳以上と認められた話）にあるような昔の寛容さはもう通用しない／幼少時から好きだった美空ひばりに楽曲を提供した思い出／『夢のあとさき』／ギルバート・オサリヴァン／休養期間が半年になるのか2、3年になるのか来年の年末にコンサートを演るのかどうかは分からない／初めてラジオ*3でパーソナリティーを務める
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- 4日目（宮城県）
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主催：TBC東北放送、GIP／企画制作：テンイヤーズ／後援：日本音声保存
「夢の途中」「Goodbye Day」では冒頭で観客から拍手が起きた。「明日物語」の最後にディレイが掛けられ、「浅い夢」では、照明によって来生やメンバーの影がホリゾントに照らし出された。また、終演時に観客が来生に握手を求めるアクシデントがあった。
会場ロビーでは、エニーや日本音声保存が制作、販売を手掛けたCDやDVDに加え、ユニバーサルミュージックが携わった企画アルバム『TAKAO KISUGI WORKS 40th Anniversary Compilation』や各種ベスト盤『GOLDEN☆BEST BIOGRAPHY』『CD ＆ DVD THE BEST』『TAKAO KISUGI Best Selection』『THE PREMIUM BEST』等も物品販売された。
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| | 主なMC
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この会場でのステージは2年振り／今年は歌手デビュー40周年の大きな年／30歳になった時にとうとう三十路に突入したと言っていたのはおこがましかった／65歳は微妙な年齢で、もし今死んだら「まだ若いのに」と言われそう／精神的には若いつもりでも鏡を見ればやっぱり爺／人間は60兆個の細胞で成り立っているが自分はもう20兆個かそれ以下しか残っていないかも知れない／「久し振り 名が出ないまま じゃあまたね」の川柳通り、道でつんのめりそうになったり、起きた時から疲れていたりする／「後5年も経ったら老人かな」と独り言を呟いたら妻から「もう立派な老人よ」と言われても言い返さずに納得した／苦い思い出の方が多かった若い頃には戻りたくなく、先の事を考えなければ今の方が増し／山田太一のエッセイにある通り、もう若くない自分を受け止めるのが賢明／街角やスーパーで偶に「先生」と呼ばれるのは、恐らく作曲家のイメージがあるのだと思うが、姉の男友達の影響で曲作りに目覚め、自己流で音楽の知識を身に付けた自分はそんな人間ではない／偶に「5分で作曲した」と公言する人がいるが、自分は数日から数週間は掛かり、常にある程度評価される物を量産しなければならないので、作曲が好きであるのが一番の基本／幼少時に母親と共に観た映画で好きになり、中学生の頃に「Stardust」を聴いて感動した美空ひばりに楽曲を提供した思い出／永六輔、大橋巨泉、中村紘子等が亡くなり、段々知らない人ばかりになって時の流れを感じる／『夢のあとさき』／初来日当時のギルバート・オサリヴァンとコラボレーションをした
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- 5日目（新潟県）
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主催：BSN新潟放送／共催：エンタメスタイル／企画制作：テンイヤーズ／後援：日本音声保存
「夢の途中」では、冒頭で観客から拍手が起きた。「明日物語」の最後にディレイが掛けられた。また、「あなただけGood Night」では、照明によって来生の影がホリゾントに照らし出された。
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| | 主なMC
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この会場でのステージは5年振り*4／30数年前にもこの会場でコンサートを演ったがその時と楽屋が変わっていない／今年は歌手デビュー40周年の大きな年／街角やスーパーで偶に「先生」と呼ばれるのは恐らく作曲家のイメージがあるのだと思うが、姉の男友達の影響で曲作りに目覚めて自己流で音楽の知識を身に付けた自分はそんな人間ではない／偶に「5分で作曲した」と公言する人がいるが、自分は数日から数週間は掛かり、常にある程度評価される物を量産しなければならないので、作曲が好きであるのが一番の基本／山田太一のエッセイに共感する自分の性格／山口瞳のエッセイ（映画館の窓口で帽子を脱いだら60歳以上と認められた話）にあるような昔の寛容さはもう通用しない／美空ひばりに楽曲を提供した思い出／永六輔、大橋巨泉、中村紘子等が亡くなり、段々知らない人ばかりになって時の流れを感じる／『夢のあとさき』／初来日当時のギルバート・オサリヴァンとコラボレーションをした
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- 6日目（千葉県）
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主催：ANY/チケットポート（J:COMグループ）／共催：株式会社千葉マリンスタジアム、公益財団法人千葉市文化振興財団、株式会社千葉共立／企画制作：テン・イヤーズ
「はぐれそうな天使」「おだやかな構図」は1番及び2番のサビのみで、メドレーで披露された。また、「夢の途中」では、来生がイントロのパーカッションに合わせて軽く手でリズムを取るアクションをした。
会場ロビーには『夢のあとさき』のジャケット写真を使った大型パネルが設置された。
観客には、歌手の亜海れい子がいた*5。
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- 7日目（大阪府）
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主催：サウンドクリエーター、FM COCOLO／企画制作：テン・イヤーズ／協力：サンケイホールブリーゼ
「はぐれそうな天使」「おだやかな構図」は1番及び2番のサビのみで、メドレーで披露された。また、「あなただけGood Night」では、照明によって来生の影がホリゾントに照らし出された。
会場ロビーにはFM COCOLOから贈られた花が飾られた。
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- 8日目（山形県）
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主催：山形テルサ指定管理者 一般財団法人山形市都市振興公社／ANY（J:COMグループ）／後援：ANY／企画制作：テン・イヤーズ
「はぐれそうな天使」「おだやかな構図」は1番及び2番のサビのみ、「スローモーション」は1番のみで、メドレーで披露された。また、「夢の途中」の冒頭で観客から手拍手が起きた。
MC用の台本が譜面台に逆さにセットされていた為、それを直してから話し始めた。
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- 9日目（神奈川県）
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主催：神奈川新聞社、FMヨコハマ／企画制作：テン・イヤーズ／後援：ANY／協力：関内ホール
「おだやかな構図」は1番及び2番のサビのみ、「スローモーション」は1番のみで、メドレーで披露された。また、「美しい女」を2番から歌い出しそうになり、最初からやり直した。
開演直後と「官能少女」のイントロで、機器のトラブルによる異音が会場に響いた。
観客には、フリーアナウンサーの河野恵がいた*7。
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スケジュール †
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| No. | 日付 | 会場 | 開場／開演 | 料金／席種 | 備考 |
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| 1 | 2016.06.11（土） | 静岡県・森町文化会館（ミキホール） | 14:30／15:00 | 5500円／指定席 | ミキホール友の会、いわた文化友の会会員：5000円 | | 2 | 2016.07.02（土） | 東京都・日本橋三井ホール | 16:15／17:00 | 6500円／指定席 | 別途ドリンク代500円
J:COM TV、J:COM NET加入者：6300円 | | 3 | 2016.07.03（日） | 東京都・日本橋三井ホール | 14:15／15:00 | 6500円／指定席 | 別途ドリンク代500円
J:COM TV、J:COM NET加入者：6300円 | | 4 | 2016.07.30（土） | 宮城県・仙台市民会館 小ホール | 17:00／17:30 | 前売6500円／指定席 | | | 当日7000円／指定席 | | 5 | 2016.07.31（日） | 新潟県・新潟県民会館 | 14:30／15:00 | 前売6500円／指定席 | 長岡市勤労者福祉サービスセンター会員：6000円
新潟市勤労者福祉サービスセンター会員：5850円
燕西蒲勤労者福祉サービスセンター会員：5800円
新発田市勤労者福祉サービスセンター会員：5000円 | | 当日7000円／指定席 | | 6 | 2016.09.10（土） | 千葉県・京葉銀行文化プラザ 音楽ホール | 16:30／17:00 | 6500円／指定席 | J:COM TV、J:COM NET加入者、チケットセディナ会員：6300円 | | 7 | 2016.09.11（日） | 大阪府・サンケイホールブリーゼ | 14:30／15:00 | 6500円／指定席 | 阪神みどり会会員、堺市勤労者福祉サービスセンター会員：5500円 | | 8 | 2016.10.10（日） | 山形県・山形テルサ テルサホール | 15:30／16:00 | 6500円／指定席 | テルサメンバーズクラブ会員：5900円 | | 9 | 2016.10.30（日） | 神奈川県・横浜市市民文化会館 関内ホール | 14:00／14:30 | 6500円／指定席 | JAF会員：5500円
入場者数：1000名*8 |
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出演 †
- Vocal, Piano：来生たかお／Keyboards, Piano, Keyboard Harmonica：山崎教昌／Acoustic Guitar, Chorus：RYUMEI／Drums, Percussions：野呂尚史
セットリスト †
2016.06.11（土）／2016.07.02（土）／2016.07.03（日）／2016.07.30（土）／2016.07.31（日） †
2016.09.10（土）／2016.09.11（日） †
2016.10.10（日） †
2016.10.30（日） †
関連アルバム †
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