来生たかお Concert Tour '85 Only Yesterday


来生たかお大百科コンサート

解説

オリジナルアルバムONLY YESTERDAY』のリリースに先駆けて開催されたコンサートツアー。全国、44箇所で行われた。

上記アルバムにおいて矢倉銀(来生の編曲時のペンネーム)が手掛けた楽曲は、バックバンドであるスタートルが演奏を担当しており、そのレコーディングに充分な時間を確保する為、本ツアーは例年(前年、前々年)の5月よりも4箇月遅い9月からスタートした*1。1月から5月までは自宅で楽曲作り、6月から8月まではスタジオでレコーディング、9月からは4箇月間のコンサートツアーというローテーションは丁度良かったという*2

来生は、コンサートツアーをやりたい気持ちはあったものの、久し振りだった為、観客が来てくれるかどうかが不安だったが、蓋を開けてみれば、無用な心配だったと同時に、「よく忘れられなかったな」と驚いたという*3

事前のインタビューにおいて、全国約50箇所を回る予定で、シンプルなサウンドで、ノスタルジックな雰囲気のステージにしたい旨を語っている*4

楽曲

ツアー前半はリリース済みの楽曲が中心となり、後半は上記アルバムの収録曲に差し替えられた*5。また、提供曲をメドレー形式で披露した*6

同年8月17日に開催された『第16回 新日本フィル軽井沢音楽祭 母と子のコンサート 来生たかお、軽井沢に歌う。』の際に募られた「コンサートで演奏して欲しい楽曲」のアンケートを基に選曲されたが、「夢の途中」以降の楽曲に偏った為、初期のオリジナルアルバムに収録されているものも候補に入れられた*7。また、弾き語りやそれに準じたアレンジの要望も多かった為、アコースティックな、シンプルなアレンジで披露した楽曲もあった*8

とめどなく」は、ピアノの弾き語りから始まり、徐々にスタートルのコーラスが入るという構成だった。「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』には、選曲の意外さと同時に本ツアーへの導入部として意識した旨が記されている*9

その他

来生が使用したアップライトピアノはカワイ製のスピネット・モデルで、公演先のグランドピアノは会場毎に鍵盤のタッチや音色が異なるが、自分用のピアノを持参すれば安心出来る為、前年にステージ用として購入した輸入品だった*10。同タイプにしたのは、アンティーク調の洒落たデザインであり、弾いている姿が対面から見えるからだったが、裏側(支柱、響板)が見っともないので、本体を超える金額で同色のカヴァーを制作したという*11

移動日である1985年9月27日、宮城県仙台市郊外の厚生年金グラウンドにて、バックバンドのメンバーと共に「はぐれそうなエンジェルス」を結成し、日刊スポーツ新聞社東北支社の「仙台マスコミチーム」や、興行元である「なな企画」の「仙台NANA'S」と野球の試合を行った。来生は前者との対戦でピッチャーを務めたが7対1で敗北、後者との対戦も9対8で敗北を喫してしまった。

+  グッズ等

各公演

  • 1日目(東京都)
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  • 3日目(千葉県)
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  • 4日目(群馬県)
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  • 5日目(栃木県)
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  • 6日目(茨木健)
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  • 14日目(新潟県)
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  • 33日目(愛知県)
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  • 36日目(東京都)
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  • 37日目(東京都)
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  • 39日目(東京都)
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  • 40日目(東京都)
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スケジュール

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出演

  • Vocal, Upright Piano, Electric Piano, Acoustic Guitar, Electric Guitar:来生たかお/Keyboards, Chorus:松田真人、柿崎洋一郎/Guitar, Chorus:鳴海寛/Electric Bass, Chorus:多田文信/Drums, Chorus:河野道生

スタッフ

コンサートスタッフ

  • Stage Designer:森正(金井大道具)/Lighting Director:Mikihiro Ohkita(Office 215)/Lighting Technician:Isamu Sakazaki(Office 215)/Concert Mixer:大坪仁信(Soundman)/Fold Back Mixer:Masato Futami(Soundman)/Stage Manager:柴田幹夫(Kitty Artists)/Stage Technician:木嶋隆(Kitty Artists)/Transport:Hirofumi Maeda(SUNPLANT)/Staylist:川端身永子(CARROT)/Costume:Men's FLANDRE、CECILE BEATON/Personal Manager:中野薫(Kitty Artists)/Stage Director:岡崎良郎(CIA)/Producer:堀江芳春(Kitty Artists)、角野禎(Kitty Artists)/Executive Producer:吉田謙三(Kitty Artists)/Special Thanks To:青柳節朗(Office 215)

ツアープログラムスタッフ

  • 来生えつこ、来生たかお、千木幸一、中野薫/Special Thanks to:ヤマハ、東洋エンタープライズ、新潮社、ワーナー・ランバート、IZU“DAN”、キティミュージック、キティレコード、キティ伊豆スタジオ/Photo By 渡辺重史、長坂洋平(on stage)/Designed By STUDIO CHAMP/Printed By Misono Kikaku

セットリスト

※ツアー前半のセットリスト

  1. とめどなく
  2. 吐息の日々
    MC
  3. 赤毛の隣人
  4. あなたのように
  5. スローナイト
  6. Easy Drive
  7. 夢の途中
  8. 官能少女
    MC
  9. はぐれそうな天使
  10. P.S.メモリー
  11. 緑の正午(まひる)
    MC
  12. メドレー
    逢瀬
    疑問符
    トワイライト〜夕暮れ便り〜
    スローモーション
    シルエット・ロマンス
  13. セカンド・ラブ
  14. City Noise
    メンバー紹介
  15. 痛手
  16. 片隅にひとり
  17. 気分は逆光線
  18. さよならのプロフィール
  19. Goodbye Day
    MC
  20. 浅い夢

※19,20:アンコール
※20:Piano Solo


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*1 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*2 『éf』1985年12月号"friends 18 いくつになっても、音楽をやっていたい。ポール・マッカートニーみたいにね。"(主婦の友社/1985.11.20)
*3 『The BEST・HIT』1985年11月号"帰って来た! KISUGIサウンド"(学習研究社/1985.11.01)
*4 『TAPE monthly』1985年11月号“HIT INTERVIEW 来生たかお 将棋も音楽も同じ、奥の深い世界”(学習研究社/1985.11.20)
*5 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*6 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23「来生たかおインタビュー」”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*7 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』9月25号 VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*8 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*9 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』9月25号 VOL.26“TAKAO CLUB VOL.55”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.12.25)|オフィシャルファンクラブ会報のダイジェスト誌『DECADE』(1985)
*10 『éf』1985年12月号"friends 18 いくつになっても、音楽をやっていたい。ポール・マッカートニーみたいにね。"(主婦の友社/1985.11.20)
*11 『éf』1985年12月号"friends 18 いくつになっても、音楽をやっていたい。ポール・マッカートニーみたいにね。"(主婦の友社/1985.11.20)
*12 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*13 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*14 『読売新聞』1985年6月17日付広告(読売新聞社/1985.06.17)
*15 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*16 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*17 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*18 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*19 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*20 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*21 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*22 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*23 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*24 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*25 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*26 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*27 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*28 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*29 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*30 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*31 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*32 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*33 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*34 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*35 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*36 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*37 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*38 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*39 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*40 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*41 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*42 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*43 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*44 『中日新聞』1985年11月6日付広告(中日新聞社/1985.11.06)
*45 『中日新聞』1985年11月6日付広告(中日新聞社/1985.11.06)
*46 『中日新聞』1985年11月6日付広告(中日新聞社/1985.11.06)
*47 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*48 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*49 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*50 『読売新聞』1985年9月3日付広告(読売新聞社/1985.09.03)
*51 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*52 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*53 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.52“TAKAO CLUB VOL.23”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1985.09.25)
*54 『読売新聞』1985年11月30日付広告(読売新聞社/1985.11.30)
*55 『読売新聞』1985年11月30日付広告(読売新聞社/1985.11.30)
*56 『シティ情報ふくおか』1986年1月10日号、24日号“プレイガイド”(プランニング秀巧社/1985.12.25/01.10)