夏 長崎から さだまさし


来生たかお大百科コンサート

解説

さだまさしの企画で2006年まで続いたチャリティイベント「夏 長崎から さだまさし」の第1回公演にゲスト出演した。

さだが最初に出演依頼をしたのは村下孝蔵と来生で、最初に承諾を得られたのは来生だったという。さだの『さだまさし二十周年記念コンサート 逢ひみての』のパンフレットにコメントを寄せた折りには、また出演したい旨を述べているが、実現はしていない。

来生のステージは約45分*1、公演全体は4時間半だった*2。さだのステージのアンコール前には、全出演者が再登場した*3

楽曲

Goodbye Day」は、『来生たかお』収録ヴァージョンを基調にしたアレンジだった。

楽園のDoor」の演奏中、ピンスポットに続いて全ての照明が消えるアクシデントが起き、音響の電源は生きていた為、観客の手拍子に支えられながら歌い終えたものの、来生は一旦、袖に捌ける事になった*4。その後、前日の夕立の雨水が電源の一部をショートさせていたと判明し、復旧後、来生がもう一度、同曲を歌い直す旨を告げると、観客から大きな拍手が起きた*5。なお、ヘリコプターによる空撮まで行われた生中継のコンサートだった為、全て放送された*6

その他

衣装は、赤と黒の襟付きシャツに白いパンツだった。

前乗りをして同地の中華街に繰り出した来生は、スタッフが特性ちゃんぽんを注文する中、いつも通り炒飯と餃子を食べたという*7。その後も、会場でリハーサルを行った後、出演者(さだまさし、村下孝蔵、白鳥座、各バンドメンバー等)と共に長崎料理を囲んだ*8

当日、午前11時にサウンドチェックを終えた来生は、本番前のウォーミングアップとして、スタッフと共にタクシーで遠方にあるテニスコートへ向かった*9

この頃、さだの趣味がテニスからゴルフに移行しており、来生にクラブセットをプレゼントしているが*10、数年後のコメントでも、来生は中々グリーンに足が向かないと述べている*11

スケジュール

日付会場開場/開演料金/席種備考
1987.08.06(木)長崎県・長崎市営ラグビー・サッカー場/17:00無料/自由席

出演

  • Vocal, Electric Piano, Electric Guitar:来生たかお/Keyboards:松田真人/Guitar:鳴海寛/Electric Bass:多田文信/Drums:河野道生
  • Vocal, Acoustic Guitar, Violin:さだまさし/バックバンド
  • Vocal:白鳥座
  • Vocal, Acoustic Guitar:村下孝蔵/バックバンド
  • Vocal, Acoustic Guitar:吉田政美/バックバンド

セットリスト

・長崎小夜曲(さだまさし
・吸殻の風景(さだまさし
・絵はがき坂(さだまさし
・長崎BREEZE(さだまさし
・あなたが好きです(さだまさし
・From Nagasaki(白鳥座)
・夏のページ(白鳥座)
・森呼吸(白鳥座)
・グレンミラー・メドレー(白鳥座)
・さよならの少し前(白鳥座)
・B-29(白鳥座)
・その次の角で(白鳥座)
・初恋(村下孝蔵)
・女優(村下孝蔵)
・人生(村下孝蔵)
・ひとりベンチャーズ(村下孝蔵)
・踊り子(村下孝蔵)
・幸せの時間(村下孝蔵)
・ゆうこ(村下孝蔵)
・陽だまり(村下孝蔵)

  1. 裸足で散歩
  2. 気分は逆光線
  3. スローナイト
  4. 浅い夢
  5. 美しい女
  6. 楽園のDoor
  7. ハート・ブレイク・ウェイブ
  8. ほんの、ノスタルジー
  9. 夢の途中
  10. Goodbye Day

・道化師のソネット(さだまさし
・天までとどけ(さだまさし
・案山子(さだまさし
・関白宣言(さだまさし
・精霊流し(さだまさし/吉田政美)
・まほろば(さだまさし/吉田政美)
・胡桃の日(さだまさし/吉田政美)
・風に立つライオン(さだまさし/吉田政美)
・しあわせについて(さだまさし〈アンコール〉)
・チャンス(さだまさし〈アンコール〉)
・長崎小夜曲(さだまさし〈アンコール〉)
・主人公(さだまさし〈アンコール〉)

※4, 10:Electric Piano Solo/9:Electric Guitar

放送

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*1 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.76“TAKAO CLUB VOL.46”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1987.09.25)
*2 『コミュニティ』第5号“長崎新聞・東京版 さだまさし 平和を祈るコンサートを開く”(長崎西高在京同窓会/1987.10.24)
*3 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.76“TAKAO CLUB VOL.46”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1987.09.25)
*4 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.76“TAKAO CLUB VOL.46”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1987.09.25)
*5 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.76“TAKAO CLUB VOL.46”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1987.09.25)
*6 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.76“TAKAO CLUB VOL.46”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1987.09.25)
*7 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.76“TAKAO CLUB VOL.46”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1987.09.25)
*8 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.76“TAKAO CLUB VOL.46”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1987.09.25)
*9 「キティサークル」の総合機関誌『HEAD ROCK』VOL.76“TAKAO CLUB VOL.46”(キティ・ミュージック・コーポレーション/1987.09.25)
*10 『報知新聞』 “悪友親友こう言う録”(報知新聞社/1991.05.23)
*11 『さだまさし二十周年記念コンサート 逢ひみての』のパンフレット