CANALAZZO 19号


CANALAZZO 19号

2006/06/11(日)発行

━━━(1面)【国内】市民大集会改革案検討始まる━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この度、消息筋によると、聖マルコ大聖堂で行われる市民大集会に関し、改革案の検討が一部で持ち上がっていることが、明らかになった。
改革骨子では、海事、商業、探検の各分野の有識者を選出し、委員会を結成、議長を補佐するという。
まだ、現在その選出方法、規模、任期、権限ともに検討に着手したところで、どういったものになるかは不明だが、次回の市民大集会の議題に取り上げられる予定とのことである。

━━━(2面上段)【国内】市民大集会、開催を延期━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

市民大集会事務局はこのたび、6月定例会の開催を16日から、23日に延期することを発表。
理由として、噂されるジェノヴァ紛争に対し、警戒態勢をしく必要があるためとしている。

━━━(2面下段)【国際】ヴェネツィア、イスパニアと協定?━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

外交筋によると、ヴェネツィアとイスパニアの間で、相互協定締結の動きがあることが明らかになった。
内容については、相互に相手国の商船・探検船への私掠船による襲撃を手控えるというものだ。

ヴェネツィア政府高官は公式に認めなかったものの、
「暫定的ということで、私掠船の船長同士の間ではそんな話も出ているのかもしれない」とのことで交渉進行中であることを暗にほのめかしている。

しかし、無差別海賊については、統制の範囲外であり、また、私掠船全体にそのような協定遵守を強制可能とはいいがたく、現状において、航海中にイスパニア私掠船団に対し警戒を緩めるというのは、まだ難しい状況であるといえよう。

━━━(3面)【国際】ジェノヴァの内紛泥沼化、ポルトガル出兵か?━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

長らく続いていたジェノヴァをめぐる、スピノラ家・ドーリア家連合対フィエスキ家・グリマルディ家連合の 名家同士の主導権争いは、ついに金と工作だけでは収まらない状況に突入した。

どうやら、ジェノヴァの主導権を自力で握ることのできないフィエスキ家当主がリスボンの宮廷に援助を求め、ジェノヴァの権益を狙うポルトガルの軍事的協力を取り付けた模様だ。

これに対し、現在ジェノヴァの権益を握るイスパニアが激しく反発。
早くもジェノヴァ防衛策の検討に入ったと伝えられている。

この件に関し、ヴェネツィア国内でも、ジェノヴァ派兵論が俄かに沸騰しつつある。
とくに、傭兵艦隊のアンドレア・ドーリア提督を中心とする積極派は、ジェノヴァへの防衛艦隊派遣を求め、元老院に陳情を行っている。
また、中には、補給支援を軽視し、「商人であろうと、冒険者であろうと、皆出陣し総動員体制で当たるべきだ」との過激意見まで飛び出す始末だ。
一方で積年のライバル、ジェノヴァに出兵することをためらう意見も少なからずあり、国論は現在二分されている。