CANALAZZO 60号


CANALAZZO 60号

2007/02/27(火)発行

━━━(1面上段)【新大陸】カラカス第一期拡張工事終了 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2月26日、カラカス政庁は、入植地の第一期拡張工事終了を宣言。
入植地は、波止場の周囲に砲台を備えた堅固な姿を現した。

ようやくとはいえ、砦としての体裁を整い、 入植地は更なる人口流入が進み、 工房職人や製帆職人といった職人達が次々に移住。
また、商業の活発化に伴い、 ついにシャイロック銀行が出張所を開設した。
あわせて、図書館や酒場も開かれ、 入植者達に娯楽を提供し始めている。

一方、海軍は軍人を派遣し、 自警団の指導にあたっており、 治安維持に心を砕いている。

このところの好景気が、 カラカス拡張を後押しした形であるが、 未だ熱覚めやらず、総合的な発展指標は46000を突破し、 武装指標も21500を越えて、急伸した。

政庁では、今後とも 商業的な部分での発展にてこ入れしつつ、 市民の協力も請いながら、 バランスのよい入植地の拡張に尽くしたいとしている。

━━━(1面下段)【新大陸】海軍、掃討作戦を実施 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2月24日から25日にかけて、 海軍はカラカス周辺において、海賊の掃討作戦を実施。
報道官は、数個戦隊を作戦にあて大きな成果を上げた、と述べた。
これにより、カラカス周辺の治安は大幅に回復。
投資効果が充分に望める状態になったとしている。
また、この治安の安定化を好材料に、 投資家からさらなる投資を引き出したいと、 カラカス入植者達も、 この状況に歓迎ムードを漂わせている。~

━━━(2面)【東地中海】蘭仏海戦、痛み分け ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2月23日から25日にかけて、 ベイルート沖で勃発したオランダ・フランス間の海戦は、 それぞれの連盟国、イスパニアとポルトガルを巻き込んだものになったが、 一進一退の攻防で決着がつかず、停戦合意に至った。

今海戦では、ベイルート沖が主戦場になったが、 カンディア沖やカッファ方面など戦域が拡大。
ある方面では仏葡同盟軍が押すも、別方面では蘭西連合軍が奮戦する、 一局面では判断しがたい戦況となった。
全体的にみれば、 小型艦の運用に関しては、蘭西連合軍に軍配が上がったものの、 主力大型艦決戦では仏葡の勢いが勝り、優勢的地位を得た。

結果として、 海戦が東地中海情勢に劇的変化をもたらすことはなかったというのが 大方の軍事筋の一致した意見であるが、 一方でイスパニアがアテネに意外な執着心を見せるなど、 別方面での緊張状態を生み出しつつあるともみられている。

━━━(3面)【国内】ヴェネツィア、東南アジア入植事業に参画へ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この度、東方市場開発検討小委員会は、 東南アジア進出第二期計画答申案の中間報告を行い、 テルナーテ、アンボイナ両港の入植事業に参画する方向で 意見を集約しつつあることを明らかにした。

委員会内部では、「積極的に参入し、往時のコンスタンティノーポリ・ガラタ地区のような、 ヴェネツィア人居留区を確保したい」との積極論、 「状況を見極めてからでも遅くない」と慎重論等々の意見が飛び交っているが、 各委員の意見を調整しながら、一定の方向性が答申には盛り込まれる模様だ。