CANALAZZO 61号


CANALAZZO 61号

2007/03/01(木)発行

━━━(1面)【国内】謝肉祭開幕! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ヴェネツィアに謝肉祭の季節がやってきた。 街は、仮装した市民や観光客であふれ、 サンマルコ広場では、楽団が賑やかに演奏を繰り広げ、 通りのあちこちで、道化師が愛嬌を振りまく、 狂乱の2週間が始まった。

今年は、謝肉祭をさらに盛り上げるため、 各国の首都に宣伝係が派遣されており、 様々なグッズを配布しながら、 観光客の招致に懸命になっている。
また、ヴェネツィア本島では、 3月10日から11日にかけて開かれる 謝肉祭記念アカデミー大会の宣伝活動が始まった。 宣伝係が四六時中手を鳴らし、声をからして 参加を呼びかけているという力の入れようだ。

さらに、祭りと前後して、新大陸やアジアから、 人だけでなく、多様な食料や染料などの物資が流入してきており、 謝肉祭の経済効果は、ヴェネツィアに多大な恩恵をもたらしている。

特に今年は、祭りを彩る食べ物として、 キアッキエーレのかわりに、 新大陸産のジャガイモを使ったニョッキが人気を集めており、 「いくら材料を集めても足りない」(酒場のお手伝い娘さんの話)と 酒場では対応におおわらわだ。~

━━━(2面)【経済】放浪職人の地位向上へ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ヴェネツィアの各職業別ギルドでは、 このところ増加の一途を辿る放浪職人達に対して、 親方株の枠を緩和する動きが出てきた。 現在欧州各国では、職人の囲い込みが進みつつあり、 ヴェネツィアも例外ではない。
マエストロの確保に最も積極的なのは造船業組合で、 国家的支援の下、マエストロには、 船舶の設計にも大きな裁量権をあたえることも検討されている。

一方で、ヴェネツィアのパラケルスス氏などのように、
「わしの弟子は皆見習いでのう。大いなる真理には到達するためには、まだまだ学んでもらわねば」と
弟子へのマエストロの称号付与に消極的で、 職業によっては、マエストロの道は相当険しいもののようである。

━━━(3面)【新大陸】ヌエバ・エスパーニャ副王領成立━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この度、コンキスタドレス・コルテスのアステカ遠征の成功を受けて、 イスパニアは新大陸に副王領を打ち立てる意向を示した。 新たに成立する副王領では、 カリブ同様、エンコミエンダ制が敷かれる模様である。

また、領域内では、サカテカス・グアナファトといった地域で 有望な鉱脈が見つかっており、 サンタクルズ候は、セビリア離宮において、 エンコミエンダ制の下、貴金属の大増産が軌道に乗れば、
「イスパニア国庫に更なる富強がもたらされることになるであろう」
との見解を示した。

━━━(4面上段)【国内】議長選挙延期━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この度、市民大集会事務局は、 議長選挙の日程を3月10日から17日に延期する旨の告知を行った。 延期の理由については、10日開催のアカデミー大会との重なることでの 混乱を避けるため、としている。

━━━(4面下段)【広報】カラカス支援活動━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今週3月3日(土)午後9時より、サンマルコ広場にて、 カラカス支援のためのジュエルターバン作成バザールが開かれる予定。 参加希望者は、サンマルコ広場の公式掲示板で確認のこと。