CANALAZZO 62号


CANALAZZO 62号

2007/03/12(月)発行

━━━(1面)【国内】盛り上がる謝肉祭 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

3月11日、2日間に渡ったパラケルスス杯争奪アカデミー大会が終了した。 大会中、ヴェネツィア市内は最大の人出を記録。 サンマルコ広場では、来賓ヴィットーリア・オルセオロ嬢が見守る中、 各所で熱い論戦が繰り広げられた。

また、ここぞとばかりに各商会は新規会員の勧誘に声をからし、 サンマルコ広場からリアルト界隈に至る街路には、 所狭しとバザールが立ちならび、 祭りの必需品から掘り出し物まで様々なものが販売され、 謝肉祭がもたらす活気は多方面に波及している。

その一方で、新大陸産のジャガイモやタバコ、 アジア方面からもたらされるナツメグに紅茶、 果ては、ヴェネツィア経済圏内のラグーザ産ウォードや カンディアのペルシャンベリーといった一部産品が暴騰。 謝肉祭用のニョッキをつくるにも、 多くの航海者からの寄付によってどうにか賄われているという状態である。

ともかく、仮面の老若男女が虚実を織り交ぜ、 時には野心を語り、時には享楽的に振舞う、 祭りも残りあとわずかである。~

━━━(2面)【新大陸】カラカスでカカオの一般向け販売開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

3月4日、カラカスの交易所では、カカオの一般向け販売を開始した。 謝肉祭が重なることもあり、 カラカスの商業的発展は一時的に減速するかと思われたが、 ヴェネツィアでたびたび行われる、 ジュエルターバンの作成支援などが功を奏し、 カラカスに1つ2つと持ち込む探検船や、 なかには、船倉一杯に積んでくる商船が多数寄港。 入植地に商業的な飛躍をもたらすことになった。

ジョルジョーネ氏のコメント。
「私、この頃ようやく嗜好品取引に自信が持てるようになりました。公邸から引退したら、広場でカッフェとショコラータを扱う店を持ちたいと…えっ、あと最低100年以上経たないと許可できないですと、長官!!」

━━━(3面上段)【東地中海】ベイルートに金獅子旗は翻るのか━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このところ、ベイルート港に金獅子旗をうち立てようとする動きが また活発になってきた。 一時はファマガスタ港にも幅を広げての活動が確認されている。 しかしながら、一般投資家に追随する動きが見られないため、 散発的なものに留まっている状況にある。

━━━(3面下段)【東南アジア】スラバヤ-バンジェルマシンラインの防衛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

東南アジアでは、一時スラバヤ港がイングランド同盟を宣言。 ほどなくして、ヴェネツィア側が対応し、 再びまたヴェネツィア同盟港におさまった。 このところ、イングランド勢の東南アジアへの進出はめざましいものがあり、 バンジェルマシン港とともに、一進一退の状況が続いている。

現状、名産品こそ多いものの、 極めて希少な香辛料などの扱いはない2港ではあるが、 今後の状況次第で、他の港への拡大する一大拠点となる可能性も秘めている。 このラインの維持が成るかどうか、 今後を占うひとつの試金石といえるのかもしれない。

━━━(4面上段)【西地中海】セビリア市、フェリアの大規模開催を発表━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この度、セビリア市は、フェリアを大規模に開催することを発表した。 期間は3月21日から4月11日の予定。 セビリア市は、復活祭前の、この花祭りを大々的にアピール、 各国の観光客を呼び込もうとしている。 また、プランでは、聖アントニオ祭よりも盛大なものを目標としており、 リスボンへの対抗心を如実にあらわしている。

━━━(4面下段)【新大陸】リオデジャネイロでも謝肉祭━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この度、リオデジャネイロ港は、謝肉祭を開催することを発表した。 期間は4月4日から4月11日の予定。
いまだ、マゼラン海峡以西の航路開拓が進まず、 世界の果ての一歩手前という感のある港ではあるが、 定期船就航都市であることをアピールしつつ、 欧州に劣らず華やかな衣装に身を包んだパフォーマーが歌い踊り、 様々な料理や品物を振舞う予定であり、 世界中から観光客を集める大祭にしたいと担当者は意気込んでいる。