人物紹介 / 歩夫人


歩夫人

歩隲の同族で孫権の妃。大虎・小虎こと孫魯班・魯育姉妹の母でもある。
『建康実録』という史料によると、名は「練師」であったとされる。

元々は美貌を見初められて孫権の側室になるのだが、
慈悲深く嫉妬を知らずしばしば他の女性たちを支えたことから、その心優しさを孫権に深く愛された。
孫権は帝位につくと、最も寵愛する彼女を皇后に立てようとするが、
臣下たちは太子・孫登の母である徐夫人を推したため頓挫。
結局皇后はしばらくの間空位となるのだが、宮中の者はみな彼女を事実上の皇后とみなし「中宮(皇后の敬称)」と呼んでいたという。
彼女が没すると、群臣もさすがに孫権を気の毒に思ったのか、改めて正式に皇后位を追贈するよう上奏。
皇后を任じる策命の書に、孫権はその悲痛なまでの思慕と哀悼を記した。
かくして没後に皇后となった歩夫人は孫権のための蒋陵に葬られ、後から没した孫権と今も共に眠り続けている……はずである。

三国無双シリーズに練師の名で登場している女性は、この歩夫人と同一人物である。