日録 / 2007-04-08


お稽古場の玄関を開けたら、ちょうど下りていらした先生が「オヤ、今日はおきもの?」とおっしゃったので「あ、今日はなんでもありません」と反射的にお答えしちゃいました。 前2回は、それなりの理由があったのですが、今日はほんとに、単なる着るものに迷った結果でしたから・・・。

先日の舞踊協会の大会のこと(主に、紫先生と錦之助先生の「日本振袖始」のこと)など、しばしお話した後、お調べ。 最近、構えとかお作法について、細かいところまで注意していただくのは、「そろそろそういうことにも馴れなさい」ということなんだろうと。最初からきちんとやっておけば、どんな場面でも自然にできる、ということなんでしょうね、きっと。 相変わらず、「頭」がなかなか・・・。今日、ひとつ、新しいヒントをいただいたので、それに気をつけてさらってみます。

曲は、最初に「供奴」のおさらい。お稽古場に入ったら、三味線が出ていたので、そんな予感はしておりました、はい。だいたいは覚えていました。段切れの掛け声、忘れてしまい、先生のお三味線をさんざんお待たせしてしまいました(ーー;) あそこにたどり着くと、ホっとしちゃってつい・・・。

「供奴」のあと、ちょっと休憩。今度は、お能のお囃子のお話など。 そして、「花見踊」の2回目のお稽古。狂言鞨鼓4種類はとりあえず、覚えたのですが、続けて打って行くと、2巡目のどこかで堕ちてしまいます。「そこまでは、大丈夫だよ」と励ましていただき、途中から「三味線と合わせた方がわかりやすいと思うから」と、先生が三味線を弾いてくださり、何度も返していただきました。 「あー、あとあそこが行ければ、OKだったのに!」と先生に言っていただき、思わず「悔しいです!!」と。「そうでしょ? ここは、そういうところなのよ」と、先生ニヤリとされてました。 「あと1回で、今日は終りにしましょう」と言われた最後の最後で、やっとなんとか堕ちずに半アゲまでたどり着きました。 たしかに、三味線を弾いていただくと、一旦堕ちても、途中で復帰しやすい気がします (^_^;)

最後に、ちょっと次回の予告編。 社殿の手をABCそれぞれ教えていただきました。 一応、ABCというのが一般的な呼び名になっているのだそうです(先生の太鼓の師匠は「ABCなんて、とんでもない! 甲乙丙とか上中下でしょう!!」とおっしゃったそうですが・・・笑)。

わたしが狂言鞨鼓に手こずってしまったのと、いろんなお話をうかがっていたのとで、いつもより大分長いお稽古でした。