ウィルソンはSF小説についての評論を書きながら、彼自身もSF小説も執筆している。

SF小説論

 『夢見る力』と『小説のために』では、SF小説が人間の想像力と深く関連していることを指摘している。

ウィルソンのSF小説

 ウィルソンは初期には実存主義をテーマとした小説を書いていたが、H・P・ラヴクラフトを発見したことで、SF小説を執筆するようになった。ラヴクラフトについて研究するうちに、ウィルソンはオーガスト・ダレスと知り合うようになり、クトゥルフ神話?を題材とした小説の執筆依頼を受けることになった。その結果として、『ロイガーの復活?』、『精神寄生体?』、『賢者の石』、『スペース・バンパイア』といった一連の怪奇的なSF小説が生まれることになった。
 CWのSF小説は、(『スパイダー・ワールド』を例外とすると)思想小説の表現手段となっている。人間の潜在的可能性を小説を手がかりに追求することで、超能力ものの路線を使っている作品が多い。だが、CWの考えから、奇想天外なSFのストーリー展開を期待することはできない。