夢見る力


アウトサイダー・サークルの4作目。『アウトサイダー』よりも文芸評論という性格が強い。人間の想像力をファンタジーやSFと結びつけて、新たな理解を獲得しようとしている。

目次

文庫版『夢見る力』詳細目次

  • 緒言/7
  • 序論 文学の危機/12
  • 第1章 合理性への挑戦/33
    • H・P・ラヴクラフト/33/W・B・イエイツ/44/オスカー・ワイルド/56/アウグスト・ストリンドベリ/61/結論/72
  • 第2章 リアリズムについて/74
    • ゾラ/74/ナサニエル・ウェスト/79/ウィリアム・フォークナー/84/受容と棄却/89/イーヴリン・ウォーとグレアム・グリーン/92/ジャン=ポール・サルトル/114/アンチ・ロマン/127/1. ロブ・グリエ/128/2. ナタリー・サロート/134
  • 第3章 完全なるペシミズムについて/141 レオニード・アンドレーエフ/142/サミュエル・ベケット/161/結論/169
  • 第4章 科学のヴィジョン/175 H・G・ウェルズ/176/科学の発展/182/ユートピアと反ユートピア/188/ウェルズ再論/191/ザミャーチン/195/SFとスペース・オペラ/199/ラブクラフト再論/200/ベルの『夜あけまえ』/204/通俗的なSF/207/結論/215
  • 第5章 闇の力/221
    • E・T・A・ホフマン/225/ゴーゴリ/230/亡霊と超自然/235/シェリダン・レ・ファニュとM・R・ジェイムズ/240/J・R・R・トールキン/244/ゴシック小説/249/サドの『ソドム百二十日』/253/結論/260
  • 第6章 性と想像力/262
    • モーパッサン/270/ヴェーデキント/279/アルツイバーシェフの『サーニン』/290/D・H・ロレンス/295/結論/306
  • 第7章 両極性の必要/310
    • 「幻想」と「現実」/322/要約/328/実存批評の必要/338
  • 付録/345
  • 付録へのメモ/346
  • 付録1 実存批評とオルダス・ハックスレーの作品/347
  • 付録2 カザンザキス/386
  • 付録3 デュレンマット――実存主義の系譜につらなる者/402
  • 参考文献/417
  • 初版訳者あとがき/429
  • 文庫版訳者あとがき/438

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