『アウトサイダー』以来、神秘主義に深い関心を抱いてきたコリン・ウィルソン。現在はオカルティズムの研究者としても著名だが、オカルトに対するウィルソンの考えは時代と共に変わってきている。『オカルト』の時期には、人間の能力の延長線上での超常現象を部分的に認める程度で、独立した霊的存在に対してはかなり疑問視していた。だが、『ポルターガイスト』の執筆を契機に人間の潜在能力では説明しきれない超常現象が存在するのかもしれない、と考えるようになり、ガイ・プレイフェア?の影響を受けて、霊の外在を支持するようになった。近年では、それまで扱ってこなかったUFOという怪しげな分野にまで進出し、オカルト思想を拡大している。
『オカルト』中村保男訳、1973年、新潮社(改版、平河出版社、1985年/河出文庫、1995年).
『三人の超能力者の話?』中村保男訳、新潮社、1973年.
『脅威の超能力者たち?』木村一郎訳、学習研究社、1976年.
『ミステリーズ』高橋和久・南谷寛正・高橋誠訳、工作舎、1987年.
『サイキック?』梶元靖子訳、三笠書房、1989年.
『ポルターガイスト』宮川雅訳,青土社、1991年.
『「未知」への事典?』(ジョン・グラントと共編)、中村保男訳、平河出版社、1991年.
『コリン・ウィルソンの「来世体験」?』梶元靖子訳、三笠書房、1991年.
『世界超能力百科?』(上・下)関口篤訳、青土社、1992年.
『オカルトを超えて』風間賢二・阿部秀典訳,ペヨトル工房,1993年.
『アトランティスの遺産』川瀬勝訳、角川春樹事務所、1997年.
『エイリアンの夜明け?』南山宏 訳、角川春樹事務所、1999年.