TS-440は、中古としては「比較的安くて、手堅い」使えるリグである。
オークションやハムの集まりなどでTS-440はしばしば出品されている。団塊世代のリタイアに符合して一時高騰したが、(最近は収まってきているものの)中古の人気はなお高い。オートアンテナチューナー内蔵で、まずまず使えるのがいいのかもしれない。
オークションなどに出品される440は、他のリグに比べると割と状態が良いものが多い気がする。屋内で使われていた個体が多いからかもしれない。
ダイオードカットでAM送信改造・ゼネカバ送信が可能。但し、幸か不幸かAMの送信音質がとても悪かったらしくCBerに嫌われたため、トラックで11m AM用に荒っぽく使われた個体は少ないと言う話だ。反面、実戦的にCWフィルターを挿して実戦的に使われていたものが多いのか、中古でもCWフィルター入りが比較的多い。
ただし既出のとおり、PLLがアンロックを起こすことが多い。ジャンクとして出品されている440の多くが「周波数を表示しない」「*MHz以上で動作しない」などと書かれており、VCOの動作不良によるアンロックをにおわせる。
少し手先が器用で代替部品の知識がある人なら修理可能な場合が多いので、ジャンクにチャレンジしてみるのも面白いかもしれない。
アンテナチューナー・ヘビーデューティ仕様・万全な保護回路のおかげでファイナルを飛ばすことも滅多に無かったのか、ジャンク品でファイナルが飛んだものをあまり見かけたことがない。*1
前出の通り、TS-440V(10W機)は相当安いので、高機能な固定QRP機代わりに使うのもいいかもしれない。