【回答】
X-15にせよ,有人化X-43(無理)にせよ,極超音速を出せるのは10万ft以上の高空においてのみです.
海面高度で実際極超音速を出しているのは,弾道弾の弾頭くらいですが,人間を載せた場合,動圧による減速で,到達前に死亡していると思います.
上記回答の通り,海面高度で極超音速を出す事自体,非常識です.
蜂蜜のように密度の濃い大気の中で,強引に高速を出せば,翼も機体も,大きなドラッグで分解しますし,少なくとも高熱に達します.
速度を維持するエンジンも,大変な出力が必要になるでしょう.
そこでお得なお話.そこはそれ,ロシアが得意とする流体力学技術(超高速魚雷とか)に,英国の弾薬技術(これはマッハ5が当たり前ですし,現実に英国の弾薬技術は世界最高水準)とコンピューターシミュレーションを注ぎ込んでハイパーX-15を作る,と.
おそらくは先端に増設された謎のコーンから,機体全体を包む超層流(って何?)が発生し,高密度の海面高度で,機体と乗員を損なうことなく,高速度を維持できるのでしょう.
すごいぜ.
スレッドの主旨から外れてきますので,この辺で.
【回答】
高々度から真っ逆様,であれば,十分可能だと思います.
見る側にある程度機種の見当がつき,しかもなんとなく「できそう」と思わせるなら,アメリカの退役した超音速戦略偵察機「SR-71」あたりを突っ込ませる手でしょう.
実際には翼の一枚ぐらいもげそうですが.
写真と諸元が,
http://www.fas.org/irp/program/collect/sr-71.htm
にあります.
この機はSAM対策として,排気中に何か混ぜて,排気そのものを巨大な電波反射体と化し,こっちにミサイルをそらすという裏ワザを持っていたことで有名です.
排気に注入してレーダー反射を増やすのは液体で,panther pissと俗称されていたと思います.
これはグレープ香料の清涼飲料水の名称でもあるようですが,名前の由来まではわかりません.
排気中で派手に電離して,電波反射を増やす仕掛けです.
この状態では数百マイルからレーダーに映ったとか.
「SR-71は米航空局が測定した中で,最大の電波反射を示したものの一つであった」
と信頼できるFAS
http://www.fas.org/irp/program/collect/sr-71.htm
に記されていますので,実在していそうなものだと思います.
ステルスとは逆の方法ですね.
幸い,実戦で必要になったことはなかったようです.
なお,SR-71を書くなら,パイロットが宇宙服まがいの格好をしているのを,お忘れなく.
http://www.gormanaviation.com/sr71/