【質問】
 最近「アッツ島玉砕戦」という本を読んだんですが,その中でアッツ島を抑えられると米→露のレンドリースに影響が出るという記述がありました.
 アッツ島周辺を経路とするレンドリースの量って,どのくらいのウェイトを占めていたんでしょうか?
 独ソ戦の戦局を左右するほどの量があったんでしょうか?

 【回答】
 少なくとも,極北航路よりは滅失の心配が少なく(日本とソ連は戦争状態にない),テヘラン経由よりは輸送距離が短いのですが,ソ連側の輸送インフラ整備が余り良くなく,主力にはなり得ていなかったはずです.
 AlaskaからKamchatkaまでの航空機輸送が主力で,貨物輸送のWeightは低かったような.
 この航空機輸送というのは,ソ連で使う戦闘機とか攻撃機をフェリーすると言うことで,輸送機による物資の空輸というのは殆ど無いです.

 寧ろ,アリューシャン列島を伝ってAlaskaに上陸され,「米本土上陸」等という宣伝をされれば,米国民は動揺するかもしれないと考えたからかもしれません.

 また,千島列島,北海道への空爆基地に使用する考えもあったか,と.
 実際にアリューシャンから千島列島の占守島,択捉島には中型爆撃機で空襲を行っています.

眠い人 ◆ikaJHtf2 :軍事板,2002/08/24

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