人物紹介 / 霊帝


霊帝

後漢の第12代皇帝で、本名は劉宏。少帝、献帝の父。

一般的には愚帝とされており、十常侍を筆頭とする宦官の専横を招いたり、
自ら商人に扮して官位を売買することで汚職を蔓延させる悪政を布いていたとされる。
(実は曹操の父・曹嵩も一億銭で太尉の位を買っている)

しかし近年は一部で再評価も始まっており、自ら「無上将軍」を名乗り直属の精鋭部隊を創設し、
その指揮官として西園八校尉を置いたことは彼の事績として評価すべきと言う声が上がっている。
兵のほとんどが民衆から適宜徴用する練度の低い雑兵であった当時、
戦闘を専門とする練度の高い常備軍を編成し配下に置くことは歴代皇帝の悲願であったと言われ、
売官も、この精鋭部隊を作るための資金稼ぎだったのではないか、という説も存在する。
創設の翌年に霊帝は崩御してしまい計画は頓挫したのだが、構想自体は曹操が魏の国軍を編成するため参考にしたとも言われる。

政治の腐敗を食い止められず民を蔑ろにし黄巾の乱を招いてしまったことは汚点ではあるが、
彼なりにやれることはしようとしていたと考えれば、少しは彼に対する見方も変わってくるかもしれない。
ちなみに「霊」という諡号は悪諡と言われるが「国を滅ぼすほど酷くはない」という程度で、凡庸程度の解釈も可能な所である。
明確な悪諡としては、隋の二代目皇帝に付けられた「煬」や、皇帝ではないが于禁に付けられた「辧彿佞蠅よく知られる。