司馬炎の六男(カードには五男とあるが、夭折した長男を外してのカウントであろう)。
カード上では司馬「韋」とされているが、実際は王偏の入った司馬「瑋」である。
幼い頃から果断で鋭敏、物事に聡明で頭の回転も良く、施しを好んだため民には愛された人物とされる。
一方でその勇猛な性分は楊駿らから大いに恐れられ、また朝廷では「凶暴でひねくれている」と評されるなど、
武勇頼みで誇り高く傲岸不遜だが下には優しい武人肌の性分が垣間見える。
賈南風が楊駿誅殺を企むと、大叔父・司馬亮も拒否する中でこれに協力し、その功により国政の要職に就く。
しかしこれにより司馬亮との対立が表面化、司馬亮と衛瓘は「横暴で酷刑を多く用いる」として司馬瑋の排斥を企むようになる。
これに対し司馬瑋一派は賈南風と結託し、司馬瑋の部下が賈南風に「司馬亮と衛瓘は皇帝廃立を画策している」と讒言。
司馬瑋は皇帝の密勅を受け、二人を誅殺することに成功する。
しかしながら司馬瑋の性格は賈南風からも危険視されていたため、
司馬亮と衛瓘の殺害は全て司馬瑋の独断であったと全責任を被せられ、21歳の若さで処刑されてしまった。
民衆は彼の死を聞いてみな涙し、祠を立てて祀ったという。