カードリスト:呉 Ver3.5


カードリスト:呉 Ver3.5

武将カード

【呉054】R呉夫人

武将名ごふじん良妻賢母
呉夫人孫堅の妻で、孫策、孫権の母。才色兼備の美女との噂を聞いた孫堅に娶られた。黄巾の乱以降遠征することが多かった孫堅の留守を守り、孫家と呉の有力者の仲を取り持って、夫を助けた。孫堅死後も孫策、孫権に知恵を授けるなど、孫家の覇業に大きく貢献した。

「夫の覇業を助けるのが私の務めですわ」
コスト1.0
属性
兵種騎兵
能力武力1 知力8
特技魅力
計略賢母の助け範囲内の味方の武力と知力が上がる。
必要士気5
Illustration : 夢路キリコ

賢母の助けが新カードとなって再登場。
以前同様のコスト1武力1と戦力としては過度な期待はできないが、貴重な魅力持ちの高知力騎兵である。
序盤の伏兵掘り役、端攻めでの揺さぶり役など、呉勢力で不足しがちな要素を担えるのは大きい。

計略はVer3.59_A_3現在、武力+2・知力+5、効果時間は9c。
Ver2の頃と違って自分も強化対象に含まれる。もともと2度掛けを狙う計略ではないため純粋に強化であろう。
戦場の1/4程度の広い範囲+方向指定可能なので、足並みがバラつきやすい兵種混合バランスデッキでも使いやすい。
敵のダメージ計略・妨害計略への耐性を上げつつ通常戦闘能力も上げられるが、
この計略だけでは武力上昇値が心許ないので、計略コンボを狙うという主要な使用法は変わらないだろう。
呉に豊富な超絶強化は目に見えて効果時間が延びるし、士気が膨大に掛かるとはいえ火計の威力も上げられる。

単純な知力コンボなら命がけの推挙のほうが低士気で同等の知力上昇値を得られるが、
対象が最高武力の武将単体のみであるうえにコスト1の撤退が必須なので柔軟性が低い。
その点、賢母なら複数の計略で二択三択を迫ったり、計略コンボのプレッシャーで牽制しつつ
武力+2の全体強化で押し込む…などの複合的な立ち回りが可能だが、賢母自体が士気5と決して軽くなく
計略コンボを狙うとさらに士気が必要なので、相手との士気差には常に注意が必要である。

【呉055】C顧雍

武将名こよう げんたんなし
顧雍 −元歎−19年間にわたり宰相を勤め上げた呉の文官。物事を観察することに優れ、普段は物静かだが、口を開けば必ず的を射た発言をした。宴会においては、酒の上での過ちが彼の目に留まることを恐れて、皆が気が気ではなかったという。

「皆、私の言うことを聞かないから困るんだよねえ」
コスト1.0
属性
兵種槍兵
能力武力1 知力7
特技防柵
計略防柵再建自軍の配置した、壊れた全ての防柵を復活させる。
必要士気7
Illustration : 仙田聡

Ver2.1xC顧雍の互換。
計略は「死地の防柵」→「防柵再建」へ変更。
計略・奥義・兵書に同名の「防柵再建」が存在するため、少々紛らわしい。

計略効果は、全壊の柵のみが対象だった同名の旧計略とは異なり、すべての柵に対して強度+3。
全壊の柵ならば強度0→3で復活。半壊の柵も強度回復で、最大で強度6(試合開始時と同等)まで戻る。
たとえば、計略使用前A・強度5,B・強度2,C・強度0→計略使用後A・強度6、B・強度5、C・強度3となる。

Ver1時代の二張の「防柵再建」「防柵強化」の融合と考えれば使い勝手はよい。
複数の柵の復活と強化を同時に行えるので、柵の多いデッキでは強固な守りを固めることができるだろう。

しかし完全な防衛計略なうえ、デッキの柵の枚数で費用対効果が激しく変化するため汎用性は低い。
また強度上限が6で打ち止めな点も不安があり、士気7と非常に重く小回りが利かないのも悩みの種。
反攻計略とのコンボもその消費士気がネックになっており、使いどころが難しい計略である。

ライバルはUC張昭だが、スペックや計略の汎用性など総合的に大きく遅れを取っている。
しかし半壊の柵を回復できる点で勝り、また全壊の柵を3枚以上まとめて復活させたい場合にもこちらのほうが効率的。

大量の柵の存在が前提なので、反攻デッキや流星デッキなど以外ではお呼びがかからない、一点特化型の武将である。


【呉056】SR周瑜

武将名しゅうゆ こうきん赤壁の英雄
周瑜 −公瑾−天下分け目の大戦、赤壁の戦いを勝利へ導いた呉の英雄。曹操軍を前にして降伏論一色であった呉陣営の中で、徹底抗戦を主張。物量で勝る圧倒的な曹操軍を、寡兵の精鋭水軍で防ぎとめ、季節はずれの東南の風を利用した火計で灰燼に帰さしめた。

「慢心した覇王の軍よ、燃えて長江の藻屑となれ!」
コスト3.0
属性
兵種弓兵
能力武力8 知力10
特技伏兵 魅力 崩射
計略最期の業炎範囲内の敵に炎によるダメージを与える。ただし効果が終わると自身は撤退する。ダメージは互いの知力で上下する。
必要士気5
Illustration : 田口博之

Ver2.0xSR周瑜、Ver2.1xLE周瑜(横山)の互換。
前々から再登場を熱望されていたカードが「弓兵+自爆+火計+崩射」と孫呉を象徴する計略とスペックで復活。
新たに得た崩射で神速騎兵を援護できるため、相棒である孫策との相性が格段に良くなった。
とはいえそれ以前に両者とも高コスト自爆計略である点が噛みあっておらず、同時に見る事が少ないのはご愛嬌。

計略は以前と比べると士気4→5と重くなり、範囲はVer3.59_A_1現在「赤壁の大火」より僅かに長く、そしてかなり太い。
ただ威力はランダム幅が非常に大きく、兵力満タンの知力6が消し飛んだかと思えば、知力4が焼け残る。
威力の不安定さは自爆計略としてはリスクが大きく、戦略の目算が立てづらいのが難点であり
倒せる算段の敵が残りこちらはコスト3落ち、などと言う泣ける事態がしばしば訪れる。
SR曹操(求心)の様にコスト3→2.5ならば…、士気4のままならば…、広大な計略範囲のままなら…と思った君主も多いだろう。

しかしながらVer3.59にて英魂計略が強化されたのは少なからず追い風。
特にコスト3が落ちている際の効果がかなり強化された為、R孫策とともに目立つように。
適当なタイミングで撤退させた後、英魂号令の発動までわざと周瑜を復活させずにおく、といった戦術が見られるようになった。
コスト3が落ちてしまうので攻城力の低下が手痛いが、守りの業炎は鉄壁を誇るので上手く相殺しよう。
使用するなら武力8崩射としても最大限活躍させつつ計略のプレッシャーをかけていきたい。
崩射は他のカード(特に騎兵)との連携が不可欠なところを他の武将に割くコストを自身で圧迫しており、
また優秀な武将が弓兵に多い呉軍においては、デッキ構成がどうしても歪になるか限定されてしまう。
万人受けするような使いやすいカードではないが、英魂計略により活路が見出されるか。

また、最期の業炎で撤退させた部隊は特別な条件(特技復活持ち等)が無い限り、周瑜と同じタイミングで復活する。
相手の復活のタイミングが分かるというのは非常に重要な情報なので、頭に入れておこう。
当然相手からも周瑜の復活を読まれるが、これらを駆け引きの材料として立ち回ろう。

余談ながらVer3.59現在唯一のコスト3伏兵持ち。
コスト3ゆえ、ステルス攻城が決まると壁でもかなりの城ゲージを持っていける。
実はコスト2.5以上で伏兵を持つ武将は、騎兵以外にこのカードしか存在しない。
コスト3が開幕から戦闘に参加できないというのは、大きなハンデになりがちだが、
引き籠り型デッキと戦う時などは、裏の手として頭に入れておくと、たまに役に立つ。

Ver3.5稼動からRの自分自身が呉の中心武将として大活躍中であり、使用率は伸びない。
ただ、遊武錬の章・第10話では手軽にAランク以上を狙えるカードである。

なお、絵師に見覚えのある方は、今回は携えた剣をよく見てみよう。

【呉057】SR小虎

武将名しょうこ悲劇の美姫
小虎呉皇帝・孫権の次女で、大虎の実妹にあたる。母の歩夫人譲りの美ぼうと温厚な性格の持ち主で、孫権の愛情を一身に受けて育った。夫の朱拠と大虎の夫・全琮が孫権の跡目争いで対立していたことが災いして、大虎に殺されてしまった。

「お姉様、日々穏やかに暮らせるといいですね」
コスト1.0
属性
兵種槍兵
能力武力1 知力4
特技防柵 魅力
計略春眠の誘い範囲内の敵を移動できなくし、計略を封印する。この効果はいずれかの部隊と接触することで消滅する。
必要士気5
Illustration : masaki

呉に待望の妨害計略持ちが登場。
武力と知力だけ見ると最低レベルのスペックだが、防柵と魅力持ちの文官であることは計略要員として強み。
呉の国柄を考えると、低武力でも槍兵なのでデッキに組み込みやすいだろう。

計略効果は、範囲内の敵すべての移動・計略使用・弓攻撃を封じるもので、短時間だが完全に無力化できる。
しかも範囲がかなり広大で並の号令ならほとんどを覆える規模であるうえ、強力な妨害にしては士気5と低めで使える。
効果時間は7c前後。知力9と知力6がほとんど同じ時間眠っていたので知力依存は低いようだ。

ただし効果のあった部隊に敵味方問わず他の部隊が接触すると効果が消滅するという特殊な性質を持つ。
そのため相手が既に接触している状態で使うと眠ると同時に即解除されて士気の無駄となってしまうし、
騎兵を入れ逃したりしたら簡単に次々解除されてロクな時間稼ぎもできないので、使いどころは見極めたい。
またラグなどの影響で、画面上は離れて見えても内部判定では接触しているということがあるのでその点も注意。

密集されると無力になってしまうという、普通の妨害やダメージ計略とは真逆の性質を持つ計略だが、
それを逆手に取れば相手に密集を強いることができるというほかにはない特性を持つ計略。
赤壁の大火などと併用し、散れば春眠、固まれば火計という二択を迫っていく運用が一般的である。

春眠の解除条件はやや複雑で、部隊との接触に加えて、ダメージ地形や攻城ゾーン・防柵接触でも解除されるが、弓攻撃や槍オーラ接触では解除されない。
非常に大雑把だが「伏兵や隠密が解除されるのと同じ条件」だと覚えておくといいだろう。
伏兵や隠密と違って姿が見えているため弓攻撃の対象にできるが、弓攻撃では解除にならないというのがポイント。
呉の優秀な弓部隊を並べて、眠っているところに一方的に射撃を当てていく運用が非常に強力である。
また部隊を接触させずに当て続ける操作精度に自信があるなら、槍撃でも眠らせたまま兵力を削っていくことができる。

隠密中の敵に対しても計略の効果はあり、計略範囲の広さから敵の姿が見えなくても眠らせるのはそれほど難しくない。
ただし眠っていても相手の姿は見えないので弓で撃てず槍撃も出来ない、つまりは攻撃出来ないという状況。
よって放置するより他になく、隠密計略は効果時間が長いのでその場凌ぎにしかならないことは頭に入れておこう。

ちなみに他の移動停止と違って、強制移動系の計略(強進の乱など)を上書きされても春眠の移動停止が優先される。
また募兵や槍オーラは春眠で無力化されないので、眠りながらでも募兵するし、槍に高速の敵が触れれば迎撃になる。

呉では貴重な妨害計略持ちで、コスト1ながら状況次第では単体で戦局を覆すことも可能なカードである。
無駄にならない特技、兵種、そしてイラストの人気もあってか、
Ver3.5にてカード追加以降、長期間に渡って高い使用率を誇っている。

なお、Ver3.59において、仮装兵士モデルとしても追加されたが、
選択時の各種モーションでは、イラストにある楽器の古筝を、武器としてぶん回している
身の丈ほどある古筝を背中に担いだり、相手の剣と激しく打ち合ったりと、
そのギャップは一見の価値あり……かもしれない。

【呉058】UC徐夫人

武将名じょふじん才女の易断
徐夫人孫堅の三男・孫翊の妻。聡明で占いに精通していた。孫翊が役人達をもてなす宴を開くというので、これを占うと良くない卦が出たので延期を勧めたが、夫はこれを聞きいれず殺されてしまう。徐夫人は夫の為に仇討ちを計画し、見事にこれを成功させた。

「あなた…今日はお出かけになってはいけません」
コスト1.0
属性
兵種弓兵
能力武力1 知力8
特技魅力
計略英魂の命令戦場で最も武力の高い呉の味方の武力が上がる。この効果は、武将コストが高い呉の味方武将が撤退している時ほど大きい。
必要士気5
Illustration : TOHRU

Ver1.xから長い時を経ての復活組。
兵種は歩兵から弓兵になり知力も+2、仇討ちの命令もマイナーチェンジされた。
武力は1のままだが戦場のどこでも使えるので、安全な場所から計略を使うことでフォローは出来る。

計略は呉の撤退中武将の最大コスト*2+1(コスト3撤退時のみ+8)だけ呉の武将の武力が上がる。
呉の武将が誰も撤退していない時は+1。効果時間は3.594_B現在、21.5cで2度掛け可能。
一応、徐夫人自身にも使用可能だが重ね掛けは不可。
約20cと長めの効果時間を考えればコスト2の撤退でも+5と充分使用に耐える。

以前と比べ、「劣勢での強化」という点が緩和されたのは大きな利点。
英魂戦法持ちはコスト1.5の武力6までしかいないので、高武力である高コストに対して使えるのも魅力。
大量に追加された反計の射程外から使えるが、失策時の補填に士気5はやや重く、
高い効果を望むと歪で尖ったデッキとなりがちで、同じ士気5ながら国力増加という
副次効果のある決起の討伐令などと異なり、採用するには明確な目的が必要になるだろう。

しかし、呉のコスト1枠はR周姫やSR小虎、UC張紘などスペック・計略共に優秀なライバルが多く、
同じ単体強化ならば士気の軽い英魂戦法持ちの方が、通常戦力として使いやすいのが現実。
何より、士気を1つ分待つだけで英魂の大号令が使えるR陸遜の存在が致命的。
さらに、以前と違い撤退武将の参照と強化対象が「呉の」武将に限定されているため混色にも向かず、
採用デッキ構成がかなり限定されてしまうところも大きな悩み。

【呉059】UC沈瑩

武将名しんえいなし
沈瑩呉の左将軍。張悌と共に、圧倒的な劣勢の中、晋と戦った武将の一人。杜預率いる晋軍の破竹の勢いの前に劣勢となり、一度は張悌に降伏を勧めた。しかし命を賭して戦う張悌の姿に心を打たれ共に突撃し、壮絶な死に様を見せた。

「孫呉の天下のため、俺は戦うんだよ!!」
コスト2.0
属性
兵種攻城兵
能力武力8 知力4
特技なし
計略孫呉の武【ため計略】(計略ボタンを押してから一定時間で発動する。この計略は反計されない)自身の武力が上がる。
必要士気3
Illustration : 川瀬圭一

Ver2.1xUC沈瑩の互換。
計略は決死の攻城→孫呉の武に変更。
性能全面変更で以前の面影がまったく無くなり、Ver1時代のSR甘寧を思わせる能力で帰ってきた1枚。

高い素武力と攻城兵の防御力が合わさり、非常に堅牢なカードとなっている。
攻撃力の面では劣るものの、コスト1〜1.5程度の相手と1対1の乱戦ならば十分返り討ちにできるうえに
呉という勢力柄、優秀な弓兵の援護を受けやすいので後方部隊が揃えられれば特に問題とはならないだろう。
Ver3.59では攻城兵自体の攻城力が上昇し、城壁で約42%、城門では約84%という前代未聞の攻城力を誇っている。
あまりにも攻城力が高すぎるため、城門を決めた際は80%〜86%程のランダム幅が出てしまうのも特徴。
攻城兵の遅さと呉の騎兵不足が祟りライン上げは困難だが、攻城ラインにたどり着けさえすればその威圧感は絶大。
城門一点狙いばかりでなく、片方に寄せて壁攻城狙いでも3発で落城勝利できると全カード中でも最強の攻城カードである。

戦闘向けのカードではないので、孫呉の武を使っても戦況にはさほどの影響は与えられないが、
敵城に張り付いて粘りたい場面では武力+5の防御力アップは侮れないので、とりあえず使っても損はしないだろう。
ため計略という性質を生かして、挑発されたときに使って僅かながら留まって攻城を継続することもできる。

Ver3.59現在、追加カードで暴虐デッキと相性が良いカードが増えた事に加え、
デッキそのものの研究も進んだ結果、呉群型の暴虐デッキで採用される機会が増えた。
暴虐デッキの人気が高まるにつれ、UC沈瑩の使用率も上昇し、ランキング下位ではあるが、安定してランクインを続けている。
もちろん、お約束の開幕乙デッキ、高武力弓兵と回復を併せた、回復奮陣を軸にした蜀呉デッキにおいても、根強い人気がある。

【呉060】UC宋謙

武将名そうけんなし
宋謙孫策の挙兵時よりの参戦。韓当や黄蓋らにも負けない働きを見せ、孫呉の為に幾多の戦場を駆けた。合肥の戦いでは楽進の急襲から孫権を救う活躍をしたと言われるが、宋謙自身が表舞台に出ることは少なく、常に影より君主を守護してきた謎多き宿将。

「我は主君を守るべき影なり…」
コスト1.5
属性
兵種槍兵
能力武力5 知力6
特技伏兵
計略空蝉の計【召喚】(一定の行動を取る味方部隊を召喚する。召喚計略は複数の種類を同時に使用することはできない)囮兵を召喚し、自身は一瞬で城に戻る。
必要士気5
Illustration : 小城崇志

新たな召喚使いが呉に追加。
本人のスペックは平凡だが、コスト1.5で地属性・伏兵持ち槍兵は呉では彼だけなので一応の独自性はある。

計略は武力5の前進する槍兵を召喚し、自身は転進するというもの。
転進後は再び前線まで戻るのに相当な時間を要するので、他の召喚と違って頭数を増やすのには使いづらいが
転進で自身を生かして帰せるため、攻め終わったあとの相手のカウンター対策としては有用。
相手の端攻めに対して攻めあがる部隊の頭数と武力を落とすことなく対応することも出来る。
またコスト0扱いである囮兵の攻城力は非常に低いが、攻めを任せて自身が防御に専念できる。

ただし戦場中央でのぶつかり合いではまるで役に立たず、単なる武力5の槍兵として仕事をせねばならない上に
計略の必要士気も5と、単体転進計略としても召喚計略としても決して安い出費ではない。
さらにコスト1.5には号令役のR孫権やSR周瑜(二分)がおり、槍兵でも確定で攻城が取れるUC黄蓋や
奥の手となる火計を備えるC全琮などライバルは多く、使いどころが難しい計略の宋謙は選ばれづらいのが現状。

Ver3.59_2で空蝉兵が車輪状態になる上方修正を受けた。
行動パターンが敵城への特攻型なので車輪の恩恵はあまり感じないかもしれないが、
相手にとっては軽視できない存在となった事には間違いないだろう。


【呉061】R孫堅

武将名そんけん ぶんだい孫呉の父
孫堅 −文台−孫呉の始祖となった江東の大英雄。孫策と孫権の父。董卓軍との戦いで窮地に陥ると、側近の祖茂が孫堅の赤い頭巾をかぶって囮となり、敵の目を欺いた。祖茂のお陰で逃げ延びた孫堅は体制を建て直し、董卓軍を打ち破った。

「よいか、孫呉の星を目指すのだ!」
コスト2.0
属性
兵種騎兵
能力武力7 知力6
特技募兵
計略赤い頭巾の囮兵【召喚】(一定の行動を取る味方部隊を召喚する。召喚計略は複数の種類を同時に使用することはできない)囮兵を召喚し、自身は一瞬で城に戻る。
必要士気5
Illustration : 川崎のぼる

Ver1〜2時代のコストと能力値でやってきた新しい孫堅。
数値的なスペックはかなり地味だが呉の高コストでは貴重なバランス型騎兵であり、勢力2枚目となる募兵持ち。
転進つき計略とあって生存力は高く、かつてのように呉バランスデッキのライン上げ役などで活躍が期待できる。

Ver3.51Bまでは武力5の歩兵を召喚していたが、Ver3.59で歩兵から騎兵に変更された。
さらにVer3.59_2で人馬効果が追加、移動速度も上昇した。
しかもVer3.59_3において武力が5→7とアップした。 知力1、属性無し、コスト0扱いとなっており、これらの点は他の召喚兵と同様。
召喚位置は約束の援兵と同様の前方で、召喚された後は戦場の近くの敵部隊に向かっていき乱戦を仕掛ける。
その敵がいなくなるとまた近くの敵部隊へと向かう。
戦場に敵がいないとその場で動かないので、攻城も可能。

前進ではなく追尾という性質上、攻城役には向かないが勝手に突撃を行ってくれるので戦力にしやすい。
しかし、敵部隊に接触するとそのまま乱戦を行おうとするので、突撃はほぼ最初の一回のみと、人馬状態の騎兵の旨味を生かしにくい。
武力が上がったとはいえ、強化された高武力武将に向かって行ったり連突を食らうと簡単に落ちてしまう。

また召喚兵の性質及び孫堅自身の転進効果から、足並み揃えた総力戦には向かない。
漫然と使うと戦果を上げられないので注意が必要。

普段は募兵騎兵として呉バラに投入し、局地戦を狙う際に召喚するのが無難か。
または最初から飛天デッキやワラワラデッキのような局地戦狙いのデッキに組み込むのも手ではある。

なお召喚された兵士には固有の名前が付いており、ひらがなで「そも」。
たしかに祖茂が囮で史実通りとはいえ、ひらがなの武将は大戦初であり何ともシュールな光景に思えるが、
実は武将の「祖茂」がデッキに登録できるので、同時に戦場に出たときの混乱を防ぐための処置であろう。
何気に他の召喚兵と違い、黄巾兵ベースで赤い頭巾を被った固有のイラストである。

ちなみに、イラストは裏の台詞の通り「○○の星」である。

【呉062】UC孫皓

武将名そんこう げんそうなし
孫晧 −元宗−呉の第四代皇帝。孫権によって太子の座から降ろされた孫和の息子。第三代皇帝である孫休が亡くなると、呉国再建を期待されて皇帝となる。着任当初は思慮のある名君であったが、次第に権力や酒、女に溺れて傾国を早めた。

「戦も政治も、俺は知らね〜。好きにやれよ」
コスト1.0
属性
兵種弓兵
能力武力3 知力5
特技暴乱
計略速毒の乱【暴乱】(戦場にいる、この特技を持つ味方すべてに効果がある)移動速度が上がる。ただし、兵力が徐々に下がる。
必要士気3
Illustration : 宮澤由佳

Ver2.1xUC孫晧の互換。復活した孫呉のラストエンペラー。
「意地の勅命」→「速毒の乱」に計略変更。
皇帝なのに魅力じゃなくて暴乱?とも思うが、史実で彼が行った暴挙の数々のせいだろう。
スペックは武力+1・知力+3と大幅にパワーアップだが、優秀な呉の弓兵の中ではやはり少し霞む性能。

「速毒の乱」はわずか士気3で効果時間が21cもある、驚異的なコストパフォーマンスを誇る計略。
マイナス要素の毒効果があるとはいえ非常に緩く、自城に入れば回復速度の方が上回る程度。
さらに移動速度上昇率は2倍(連環陣で再オーラが纏えないので1.8倍という噂も)と高く、槍すら騎兵より速くなる。
号令で武力を上げたうえで相手を追撃したり、逆に相手の号令から逃げたり、攻城時にずらし攻城を入れたりと汎用性は高い。
暴乱持ちならば兵種勢力関係なく効果があるためデッキ編成幅も広く、「飛天の舞い」や「白馬陣」のような運用が可能。

ただし武力上昇はないうえ、緩いとはいえ毒効果があり、速度上昇のため迎撃をとられる危険まであるので、
単純な正面衝突の場面などでうかつな使い方をすると、自分で自分の首を絞めることになりかねない。
使うならデッキに騎兵を多めに入れて上手く突撃するか、武力が大幅に上がる計略などと組み合わせよう。

意外な可能性を秘めた計略なのだが、呉単で組む場合は乱持ち武将の少なさがネック。
Ver3.59現在の呉の乱持ちは、彼以外では文父子、SR大虎、UC諸葛恪、SR孫策(究極)の5枚で、いずれも速度上昇との相性が劇的によいわけではない。
単体強化と割り切って使う手もなくはないが、やはり士気の軽さを生かして混色の暴乱で使われるのが主になるだろう。

【呉063】SR孫皎

武将名そんこう しゅくろうなし
孫皎 −叔朗−孫静の三男で、孫権とは従兄弟にあたる。気前が良く、広く交友関係をもっていた。一方で怖い物知らずで喧嘩っ早い一面もあり、酒席では呉の猛将・甘寧と大喧嘩して孫権にいさめられた。軍事の才があり、曹操が濡須口に攻めてくる度に見事に防衛した。

「へっ!俺と喧嘩しようってのか?」
コスト2.0
属性
兵種弓兵
能力武力8 知力4
特技勇猛 崩射
計略弐連剛弓戦法自身の武力が上がり、2部隊に弓攻撃ができるようになる。さらに走射中の攻撃力が上がる。
必要士気6
Illustration : 戸橋ことみ

呉軍では2枚目となるコスト2武力8弓兵。絵師も同じで勇猛持ちで地属性と、R太史慈とは被る点が多い。
8/4でありながら勇猛・崩射と2つの特技を持つという、コスト2のアタッカーとしては最上級のスペック。

計略は2部隊に弓が撃てるようになり「剛弓」状態になる超絶強化で、ver3.594_B現在は武力+4、効果時間8c。
走射をすると騎兵の突撃のように瞬間的に大ダメージを与える事ができる。(もちろん崩射効果も失われない)
強力ではあるのだが、あくまで主役は剛弓ダメージなので、あまりに武力差があったり
突撃オーラ状態の騎兵相手だとダメージは軽減されてしまうことに注意。
低武力・低兵力の相手や騎兵のオーラが消えた瞬間を狙うなど、効果的な対象にタイミング良く狙えるよう練習しよう。
さらに射程内に2部隊以上を捉える事や乱戦を避けるなど、計略効果を最大限に活かすためには注意点も多い。

剛弓ダメージが発生するのは走射中なので、走射開始直後にしか効果が無い崩射と違って
剛弓は走射1回に対して1回、それが走射終了間際でも発動する。
例えば、乱戦時に走射を行って乱戦から離れて弓が撃てるようになった時や、
敵が出城してきた時に走射終了間際でも発動するので、覚えておけば効率的に計略を使える場面もあるだろう。
ただし、計略効果中に走射を開始しないと剛弓効果は出ないので注意。
走射した状態から計略を発動しても剛弓効果は発動せず、大幅なタイムロスを招くため、計略をしっかり使ってから走射を開始しよう。

主に静止状態で発動する関係上、触って選択でなくカード選択ボタンの利用も頭に入れておこう。
ただし他の計略をロックしている時にカード選択ボタンを押すと操作中の武将が優先的に選択される仕様なので注意。
何度押しても彼の計略がロックされない事があるため、多くのカードを操作する混戦時の計略使用には注意しよう。

剛弓時の走射間隔が短縮されたとはいえ、効果時間も短縮されたので走射回数は4回程度が限界だろう。

呉のコスト2弓兵はライバルが多く、
小回りならR淩統やR丁奉、爆発力ではR周瑜やR谷利、号令との相性ではR太史慈と充実のラインナップ。
しかしコスト2の崩射弓は彼以外では特殊な性能のSR小喬のみであり、計略も全盛期に比べれば弱体化したが依然として強い。
特に特技、計略ががっちり噛み合う速度上昇騎兵との相性の良さは特筆すべきものがある。
単色、混色を問わず活躍出来ることもあり、ランキング中盤程度をキープしている。
またVer3.59_3で効果時間が7cになったので走射回数は5回程になった。

【呉064】SR孫策

武将名そんさく はくふ江東の小覇王
孫策 −伯苻−孫権の兄。若くして卓越した用兵の才を持ち、その武勇は曹操すらも恐れたという。父である孫堅から引き継いだわずか千人の兵から旗揚げし、周瑜や太史慈など優れた将を引き入れながら、瞬く間に南方を統一した。このとき齢25歳。まさに戦の天才であった。

「あとはひたすらに進むだけだ。俺達の天下へ!」
コスト2.5
属性
兵種騎兵
能力武力8 知力5
特技覚醒 魅力 勇猛
計略小覇王の快進撃自身の武力と知力と移動速度と突撃ダメージが上がり、兵力が上限を超えて回復する。さらに自身が敵部隊を撤退させるたび武力が上がる。ただし武力が徐々に下がり、一定以下になると撤退する。
必要士気6
Illustration : 獅子猿

Ver2.0xSR孫策の互換。
計略は小覇王の進撃→小覇王の快進撃に変更。
特技が豊富で、覚醒後はコスト2.5騎兵として上位クラスのスペックである。
人属性のSR孫堅(天啓)しかいなかったコスト2.5の騎兵はこれで地属性も揃う事になる。
覚醒前ではSR孫堅(天啓)に一つ及ばないが、覚醒すると父親を超えるスペックとなるのはなかなか感慨深い。

計略はVer3.59_3現在、武力+10、知力+3、兵力が上限を超えて80%回復、移動速度2倍、突撃ダメージアップ、効果時間は84C(Ver3.59_C_3)。
また敵を1部隊倒すごとに武力+4されるが、時間経過で徐々に武力低下していく(およそ、1秒毎に武力1低下)。
そして武力7以下になった時点で撤退する事となる、というもの。
効果時間が士気の関係上、実質的に永続と言ってよく、武力8以上をキープできれば延々と戦場に居座り続けることができる。
ただし実戦で永続させる事は不可能なので、「特殊な計略時間を持つ自爆計略」という感じの運用になるだろう。
撤退するまでの時間の目安としては、1部隊も撃破できなければ5c程度、1部隊撃破で白銀効果時間と同等、
2部隊撃破で(小華に要する)士気2溜められる程度の時間、といったところである。
自爆効果を消せるUC小喬や復活計略持ちのC太史享、高コストが撤退しているほど効果が高くなる
英魂計略持ちの各武将といった面々が、自爆のフォローと単体強化の弱点を同時に補えて相性が良い。

この武力7以下の計算には計略などの影響も受けるため武力低下の妨害を受けて即座に撤退という事もありえる。
極端な例を言えばMax発動の諸刃劣陣に踏み込むと武力0になりその瞬間に撤退になってしまう。
他にも武力-4&復活時間延長の完殺の計、戦場のどこからでも武力-9を狙い撃ちできる誘惑が特に厄介な天敵か。
逆に奥義や計略で武力を上げることで、わずかだが延命が可能なので覚えておくといいかもしれない。
なお機略自在などの「武力低下と雲散を同時に行う」計略の場合、雲散が先に参照されるので撤退しない。
ちなみに敵部隊が撤退したときに乱戦さえしていれば、その撤退の仕方は問わずにSR孫策の武力は上昇する。
後方の味方の援護攻撃や計略が直接の撃破ダメージになった場合でも、敵が自爆計略で撤退した場合でも問題ない。

戦闘力だけを見れば超絶強化としては最高クラスの性能で、特に発動直後の突撃ダメージと乱戦能力が非常に高い。
また連続突撃できれば、たいていの号令だろうが超絶強化だろうが軽く潰せる破壊力を持つ。
一般的な超絶強化とは耐性が若干異なるのも特徴で
知力&兵力上昇があるため、ダメージ計略の先撃ちにも後撃ちにも耐性があり雲散されてもさほど損にならない。
さらに兵力大幅上昇のおかげで迎撃1発では撤退し辛く、車輪に対して迎撃覚悟の乱戦など強引な運用にも耐えうる。
しかし1部隊も撃破できないと5cほどで撤退してしまうので、神速計略や転身によるスルーや
挑発や連環、麻痺矢などでの足止めによる時間稼ぎに弱い。
他の超絶強化と苦手とする相手が違うので、採るべき戦術も違ってくることに注意。
コスト2.5と士気6相応の活躍が出来るように、しっかり突撃できる状況や複数部隊を撃破できる状況で使いたい。

Ver3.50稼動と同時にその威力が知られ、このカードを中心とした快進撃デッキが増加、
Ver2.0の旧カードがあっという間にランキング上位に快進撃したという脅威のカードである。
だがVer3.59で武力上昇が+12→+10になり武力低下速度が減少したため、回復量以外はVer3.50と同等である。

【呉065】C孫瑜

武将名そんゆ ちゅういなし
孫瑜 −仲異−孫静の次男。丹楊太守を務めた。人望が篤く、彼を慕って配下になる者は1万人を超えたと言われている。呉の領土拡大のために従弟の孫権とともに戦った。また学問を好み、遠征の時ですら書物を離すことは無かったという。

「ただいま。みんな良い子にしておったか?」
コスト1.5
属性
兵種弓兵
能力武力5 知力5
特技魅力 崩射
計略呉への援軍範囲内の呉の味方の兵力を回復する。その効果は部隊数が少ないほど大きくなる。
必要士気5
Illustration : 金田榮路

ただでさえ孫一族の血縁がわんさかいる呉にまたもや追加された孫家の一員。
説明が省略されているが、裏書冒頭の「孫静」は孫堅の弟。つまり孫瑜は孫堅の甥、孫策や孫権の従兄弟に当たる。
ちなみにその孫静はVer1.1でカード化されている。(Ver2以降は排出停止だったが、Ver3.59にて復活)

計略効果は、Ver3.5で主要三国に追加された、勢力限定の範囲回復計略。
効果が適用される部隊が少ないほど、効果が高くなる集中増援効果もある。
計略対象の武将について、効果範囲に入っていても、兵力が全く減っていなければ、回復対象とならず、
他の武将の回復効果が高くなる事は覚えておきたいポイント。
なお、孫瑜自身も計略効果に含まれるため、部隊数を数える際は頭に入れておこう。

コスト相応の武力と知力を持ちつつサポート向きの特技ふたつと、決してスペック自体は悪くない。
むしろ一昔前なら良スペックと評価されたはずだが、全体的にスペックのインフレが進むVer3.xではややさびしい部類。
特に呉のコスト1.5弓兵は基本スペックが高い者や特技が充実した者、使いやすい計略を持つ者など選り取りみどり。
崩射持ちとしては武力6を誇るC呂岱、計略要員としては号令持ちのR孫権やR陸抗がおり、それらの後塵を拝しやすい。
さらに範囲回復なら「ため」は必要だが勢力問わず一律に回復でき、かつ消費士気も少ない&コストも圧迫しないC朱治もライバルとなる。

テキストには『呉の味方の兵力』とあるため混色デッキには不向きに見えるが、集中増援効果があるためそうとも言い切れない。
他勢力の武将を回復させることはできないが、見方を変えれば他勢力の武将に邪魔されずに呉の武将へ集中的に回復ができる。
呉にはコスト2攻城兵や、コスト3槍兵など他勢力には居ない優れた攻城役も居るので、
その辺りの立ち回りをうまくすれば、崩射と合わせて混色開幕乙デッキなどに居場所が見つかるかも知れない。

Ver3.51Bで回復する兵力が3部隊で50%→70%に変更された。
4枚以下なら結構な回復量を出せるので、4枚型デッキで居場所が見つかるだろうか。


【呉066】R大喬

武将名だいきょう孫呉の精華
大喬呉の英傑・孫策の妻。妹の小喬と共に「江東の二喬」と、その美を称えられた。度々戦地へ赴く夫・孫策をよく支えた。しかし、二人の結婚生活は孫策の急逝というあまりにも悲しい事件によって、わずか一年で幕を閉じてしまう。

「あなたと共に見た夢が私の支えです……」
コスト1.0
属性
兵種歩兵
能力武力2 知力5
特技魅力
計略英魂の舞い【舞い】(使用すると移動できなくなるが、自信が撤退するまで効果が続く)味方が撤退するたびに士気が上がる。この効果は撤退部隊の武将コストが高いほど大きい。
必要士気4
Illustration : 成庵

新たに追加された2枚目のR大喬。
スペックは相変わらず寂しいが、新たな舞を引っさげて登場した。

英魂の舞いは撤退した味方武将のコスト-0.5(Ver3.51A現在)だけ自軍の士気を増やす。
同じ合計コスト3でも、コスト3が1枚撤退だと2.5、コスト1.5が2枚だと1*2=2、コスト1が3枚だと0.5*3=1.5という具合になる。
撤退する武将の勢力や兵種などは問わないが、召喚兵はコスト0扱いなのか撤退しても士気はまったく増えない。
また舞っている大喬自身が撤退したときも効果があり、士気0.5を得られる。

大流星の自分同様、自身は特技魅力のみの歩兵でほとんど戦力にならないため、使うなら舞いを活かせるデッキ構築が前提となる。
計略を使わず撤退した武将は士気ブーストになるが、自爆計略と合わせた場合は士気上昇というより使用士気の軽減に近い。
自爆計略絡みの超絶強化・ダメージ計略・英傑号令が多い呉のフォローになるか。

とはいえ士気が増えた所で、それを使う武将が撤退していては意味がない。
有効な活用法としては足並みを揃えての総力戦よりも局地戦を制す消耗戦に向いている。
例えば呉なら最期の業炎や我が屍を越えよなど、戦況を大きく変える大計略の士気を減らして他の計略に繋げていく形、
小覇王の蛮勇など自爆計略で敵を蹴散らし、返った士気を復活計略に回して攻めを継続する、などが挙げられる。
旧カードになるがVer2.0xC祖茂の孫武の身代わり(自身を撤退させ呉の味方1部隊を復活)を活用するなど、
途切れることなく攻めを維持することを狙うのもいいだろう。
蜀や群雄との混色デッキならば素武力も高くより消耗戦向きの編成となるが、
英魂の舞いでの士気溢れがないよう、消費士気3〜4程度の小出しで戦果を挙げられる者を選びたい。
また群雄の大量生産デッキや黄巾デッキ、西涼の乱デッキなど撤退前提のデッキとの組み合わせも考えられる。
中にはSR孟獲を使い、端攻めやR大喬を守りながらどんどん撤退させて士気ブーストするという使い方も。

呉には似た系統の計略として、SR呉夫人の激励の舞いがあるので、デッキにより比較検討が必要になる。
激励の舞いは部隊を撤退させる必要がなく、長期的かつ確実に効果があり、最大で約10も士気を稼ぐことができる。
英魂の舞いでそれ以上の士気を増やそうとした場合、コスト3を4回、コスト2.5なら5回、
コスト1武将にいたっては20回も撤退させねばならない計算であり、なかなか実現するのは難しい。
しかしながら英魂の舞いは撤退が条件なので使い方次第で短い時間で一気に士気を稼ぐことができる。
場合によっては一瞬で合計士気13以上使ったりなど、士気の限界以上に計略を重ねて戦える状況も作り出せる。
激励の舞いは、意地・蛮勇といったある程度の効果時間のある自爆計略でも効果時間である程度回収できるが、
英魂の舞いは、屍・業炎・決死・身代わりといった計略を使用した時点で即撤退してしまう自爆計略と激励以上に相性が良い。

ちなみに、計略や奥義を使わなかった場合、特技復活を持たない武将が再度戦場に出るまでには15c程度かかる。
撤退が前提である以上、デッキ活用方向を充分に考慮して選択したい。

なお、舞いの効果は大喬が撤退した時点で消える。一見当たり前の原則だが意外とこれが重要で、
舞っている大喬を含む複数の武将がダメージ計略や天啓の幻などの集団自爆などで同時撤退する場合、
大喬が撤退した時点で舞いが終了してしまうので、大喬より後に撤退カットインが出た武将は舞いの対象外になる。
同時撤退する計略での撤退順はゲームを始める際に筐体にカードを登録した順となっているので、
カード登録時には大喬以外の7コストぶんの武将を盤面に認識させたあと、最後に大喬を置いて登録完了するとよい。

絵師はあの勇壮なSR皇甫嵩を描いた成庵氏。
可愛い絵柄と絵師名とのギャップに、ビックリした君主も多いはず。

【呉067】SR大虎

武将名だいこ破滅への首魁
大虎呉皇帝・孫権の長女であり、全琮の妻。気が強く、野心家で三国志きっての女策士との悪名も高い。孫権の跡目争いである「二宮の変」の首謀者で、政権を手にしたいが為に多くの人や実の妹までも手にかけるなど、目的の為なら手段を選ばない冷酷さを持つ。

「アンタ…私を誰だと思ってるんだい?」
コスト1.0
属性
兵種騎兵
能力武力1 知力4
特技魅力 暴乱
計略封印の舞い【ため計略・舞い】(計略ボタンを押してから一定時間で発動する。使用すると移動できなくなるが、自身が撤退するまで効果が続く) 敵は計略が使用できなくなる。
必要士気12
Illustration : 日本橋ヨヲコ

大戦1以降姿を消していた封印の舞いが、大戦3に再登場を果たした。
SR大喬(Ver1)とスペックは同じながら兵種が弓兵から騎兵に変わり、特技に暴乱が追加された。
舞姫としてのスペックは非常に脆弱であるが騎兵になった為、使い勝手は上昇している。

封印の舞いは士気12使うのもそのままであるが、かつての大喬のそれと違い、
SR大虎の封印の舞いはため計略+舞いであるという、非常に大きな違いがある。
舞った瞬間に発動した大戦1と違い、溜め時間があるのでその間に相手に計略を使用される可能性がある。
特に魏武号令の様な長時間計略が相手にいる場合、先出しで潰される事態になる危険性が高い。
ため計略なので反計されて終了ということは無くなったが、そもそも反計(敵部隊)が近くにいるような状況で
使うような計略ではないため、ため計略の恩恵を感じることはあまりないだろう。
もっとも、溜めはVer3.59_2現在で1cなのでそう大きな隙はない。

舞い後は、敵の全部隊が封印の計を食らったような感じになると思えば分かりやすいか。
味方に影響がないので、うまくすれば一方的に計略使い放題というかなり有利な状況を作ることができる。
士気12なので当然ながらほぼ単色限定だが、どうしても夢とロマンを追いたい人は希望の舞いや締結の戦略もある。

非常に強力な舞いであるが、そこまで到達するには舞いに士気12を使い切った状態で相手の攻めを凌ぐ必要があり
さらに封印成立後も、ある程度こちらの士気が溜まるまでは素武力で戦闘する必要があるうえに
それらの戦闘をSR大虎が戦線から外れた残り7コストで行わなければならないので、実際の運用は茨の道である。
しかも相手は計略が使用できないだけで、堕落の舞いのように上限を減らして士気を削るわけではなく
士気の上昇や溜め込みにはまったく影響はない(画面上は見えなくても士気はしっかり溜まっている)ので、
相手としては舞いが消え次第すぐに計略で逆襲できるため、舞い後も常に舞いを必死で守らねばならない。

相手が回復のために城に帰ったところで舞ってしまいたいところだが、舞いのための士気12を使わずに
相手を一度は追い払わなければならないということと、舞い発動直後にこちらの士気が溜まるまで
コスト1落ち状態での素武力勝負をどう凌ぐかが大きな課題となってくるだろう。
部隊、奥義、柵など、舞いを守るための資源を温存して相手の中盤の攻めを凌げるかが勝負の分かれ目となる。

士気上昇速度が上がり、各種強力な計略も増えて全勢力において計略に頼る比重の増えたVer3.5環境において、
単純にして強力で、そしてそれ故に非常にピーキーな計略でもあり、使うには相当の計算と覚悟が必須である。
大流星の時の自分と同じく発動後は彼女を巡る戦いが勝負の中心となる、通り名に相応しいカードといえよう。
余談だが、カード名である「大虎」は字であり、三国志大戦以外で彼女を指すときにこの呼び方をすることはほとんどない。
歴史書や論文などでは、正式な姓名である「孫魯班」、夫の姓から「全公主」と呼ばれるのが一般的である。

【呉068】UC張悌

武将名ちょうてい きょせんなし
張悌 −巨先−呉最後の丞相。諸葛瑾に推挙されて孫権に仕える。晋に攻められた際、張悌は初めから負けを悟っていた。しかし張悌は、国のため、自分を推挙してくれた諸葛瑾の恩に報いるため、戦い抜くことを決意。最後は、自ら乱戦の中に身を投じ討ち死にした。

「孫呉の天下は……しょせん夢でしょうか」
コスト1.0
属性
兵種槍兵
能力武力1 知力8
特技覚醒 伏兵
計略魂の引継ぎ効果中、呉の味方部隊が撤退した時に武力が変化する。この効果は撤退した味方部隊の武力が高いほど大きい。
必要士気3
Illustration : Wolfina

Ver2.1xR張悌の互換。計略は火計→魂の引継ぎに変更。
Ver2では正座をしていた彼が、立ち上がって再登場。しかしあだ名は相変わらず正座である。立ってるのに。

計略時間は覚醒前で10c、覚醒後で11cほどで計略発動後に撤退した呉の味方部隊の武力に自身の武力が変化するもの。
引継ぐ武力は素武力ではなく計略や陣略効果も含めたその時点での武力を参照する。
張悌が自城内にいても武力は変化し、効果中呉の武将が撤退するまでは武力1になる。
変化後であっても号令や妨害・陣略などで武力の増減を受けるが、効果中に覚醒しても武力は増えない(知力は増える)。

小覇王の蛮勇や漢の意地などの自爆系超絶強を引き継いで戦線を維持するのが基本となる。
コスト1でありながら武力17〜18に到達し単騎で号令がかかった敵兵と乱戦をこなせるのは圧巻。
先の超絶強化で削りその後に張悌で戦えば英傑号令が相手でも十分撃退が可能。
また高武力=高コストなことが多いため、各種英魂計略との組み合わせもそれなりに良好。
ただし、SR孫堅の我が屍を越えよはSR孫堅自身も一瞬だけ武力+11されてから撤退しているのだが
孫堅の武力を引き継ぐときは屍の武力上昇はカウントしない仕様になっているので注意。

運用のうえでもっとも障害となる弱点は、味方の撤退のたびにコピー先がころころ変わること。
超絶強化武将の魂を引き継いだ直後にコスト1の計略役が倒されてしまって台無し、なんてことがあり得る。
そのためむしろ呉単デッキよりも、超絶強化の武将と張悌以外を全て他勢力で固めるデッキで採用されることが多い。
もしも彼と 引継ぎを参照したい武将 以外に呉の武将を使用する際は、参照したい武将を最後に登録しておくと確実に引き継げることを覚えておこう。

基本スペック自体は低武力な槍兵なので、前線に出すぎると「引き継ぐ前に自分が撤退」となりがちなうえ、
武力は引き継げてもコストは変わらないので攻城力は低いため、過度の期待は禁物。
基本的には自爆計略後の後詰め計略として、高コスト不在の隙を補うものであると割り切った方がいいだろう。
うまく最大限に強みを発揮できれば、コスト1+士気3とは思えない存在感を見せ付けることができる。

【呉069】R文鴦

武将名ぶんおう剛勇無双
文鴦文欽の子。元々父子共に魏の武将であったが、司馬師への反乱に失敗して呉に亡命する。勇将・鄧艾と一騎討ちをし同等に渡り合う姿や、敵勢の中で孤軍奮闘する姿はかつての蜀の英雄・趙雲に重なるものがあったという。

「だらしねぇな!お前の武、この程度か!!」
コスト2.0
属性
兵種槍兵
能力武力7 知力4
特技勇猛 暴乱 大軍
計略大胆奔放【ため計略】(計略ボタンを押してから一定時間で発動する。この計略は反計されない)自身の武力と知力と移動速度が上がり、槍が長くなる。
必要士気4
Illustration : 成庵

絵師が変更され、勇者のような風貌になって帰ってきた文家の息子。
父親の文欽とは一枚絵となっている。
スペックはUC淩統と比較すると、武力-1で大軍と暴乱を得た形。
かつてのコスト2R孫策(雄飛)のポジション。
因みにコスト2の地属性槍兵としては白兵戦最強を誇る(武力8や武力7覚醒は存在せず、武力7軍は彼のみ)

計略は武力+8、知力+2、速度1.5倍、長槍状態、ため時間が6.5cで効果時間8c (Ver3.59_A_3)

士気4の計略とは思えないほどの性能だが、その分ため時間が長いので
他武将のサポートや先読みは必須であり、間違っても発動前に撤退しないよう注意したい。
ためる場所を間違えると、ためている最中に相手の攻勢に耐え切れず撤退する危険性が高まってしまい、
かといって撤退を恐れて自陣深くで溜めると、敵陣に付く頃には効果時間が半分もない…などという事にもなりかねない。
大軍持ちのため復活後の戦線復帰が早いので、開幕後の睨み合い状態などお互いが体勢を立て直している最中が
ため始めるチャンスであろう。発動さえしてしまえばそう簡単には落とされなくなる。

武力差顕著の傾向とスペックの高さ、二勢力でも使用しやすいなどの理由から頂上対決でも頻繁に登場するようになり、
その後もメキメキと使用率を伸ばしついにVer3.51Bでは使用ランキング5位以内常連になるなど大躍進を見せた。
しかしVer3.51Bで活躍し過ぎたため、Ver3.59で計略の知力上昇値低下、移動速度低下の下方修正を受けてしまった。

知力依存は超絶強化として平均的な、知力上昇値*1c程度。
手間の割には平均的な戦果しか上げれないが、溜め時間の長さを活かせばコンボしやすいのは強み。
暴乱持ちなので、賢遅や賢毒の乱といった暴乱計略でも知力を上げられることを覚えておこう。

【呉070】UC文欽

武将名ぶんきん ちゅうじゃく反旗を翻す者
文欽 −仲若−文鴦の父。勇敢だが野心を秘めた将。曹操の代から魏に仕えていた。司馬氏が台頭すると毌丘倹と組んで謀反を起こしたが、これに失敗して呉へと亡命した。後に諸葛誕が司馬昭に謀反を起こすと援軍に駆けつけ、司馬氏を討つために戦った。

「仕方ない、この無礼者共を一蹴してくれよう!」
コスト1.5
属性
兵種弓兵
能力武力6 知力6
特技暴乱
計略麻痺矢戦法自身の武力が上がり、矢を当てている敵の移動速度が下がる。
必要士気4
Illustration : 成庵

父子が揃って絵師変更され、マントを翻して帰ってきた文家の父親。
仲の良いことに、息子とは一枚絵になっている。

三国志大戦1〜2に存在した優良コモン、C丁奉に知力を増したような良スペック。
意外な事にVer3以降の呉カードで唯一の麻痺矢戦法持ちであり、またコスト1.5唯一の麻痺矢系計略の持ち主である。
呉単では特技暴乱がほぼ機能しないため事実上の無特技だが、それでも激戦区の呉コスト1.5弓兵の中でも見劣りしない。

しかし登場時は麻痺矢戦法の速度低下が0.6倍と下方修正されたため、相手の速度上昇への対策としてはやや頼りなかった。
1.7倍程度の緩めの速度上昇相手でも通常速度までしか落とせず、騎兵なら突撃を止めることもできなかった。
しかし、Ver.3.59_D_3で従来の0.4倍に戻されたので騎兵対策が大幅に改善された。
とはいえ、彼が入るのは一般に号令デッキか暴乱デッキなので、必要士気などを考慮すると
味方の援護、相手にトドメを刺して足並みを乱すといった、補助的用途に使っていくのが無難。

暴乱デッキの弓兵要員としての採用もありうるかも知れない。
暴乱の本家ともいえる群雄においては、人属性は精兵や超絶再起の属性である点も好相性だろう。


【呉071】C歩隲

武将名ほしつ しざんなし
歩隲 −子山−孫権の幕僚。赤壁開戦の際、劉備との連合を勧める諸葛孔明に論破されるが、いざ本戦が始まると的確な指揮を執って曹操軍を散々に打ち破った。陸遜の後を継いで丞相となる。書物を片時も手放すことのない勉強家であった。

「まだまだ、学び足りません!」
コスト1.0
属性
兵種槍兵
能力武力2 知力7
特技大軍
計略英魂戦法自身の武力が上がる。この効果は、武将コストが高い呉の味方部隊が撤退している時ほど大きい。
必要士気4
Illustration : F.S

Ver2.1xC歩隲の互換。
計略は「ふんばれ!」→「英魂戦法」に変更。
勉強に取り憑かれたのか、すごく健康が心配になるイラストになって帰ってきた勉強家。
Ver2.1xでは特殊すぎてほとんど使われなかった号令計略だったが、今回は素直な強化計略である。
スペックはなかなか良好で、高知力の大軍持ちのため伏兵掘りが得意で多少の乱戦にも耐えられたりと、開幕の対応力は高い。

計略の効果はコスト3撤退中だと+10、コスト2.5だと+8と、リスクなしの超絶強化となりうる感じで悪くない。
知力が高いので効果時間が7.5Cと長いのも利点であり、大軍も相まってコスト1槍兵とは思えない活躍を見せる事も。
自爆計略の多い呉軍には相性抜群で、最期の業炎で焼き払ってから使う、屍にあわせて超高武力を狙うなど、組み合わせは多彩。
特に工夫せずともコスト1の士気4で兵力100%越えの武力2ケタが得られるので、高コスト不在時の時間稼ぎとしては十分である。

とはいえ高コスト部隊が撤退しているのが前提であるため、あまり攻めには向かない計略であるうえ、
高コストを採用しないバランス重視のデッキや、部隊の足並みを揃える号令デッキには噛み合わない。
コスト1の文官槍兵枠というのもかなりの曲者で、自爆計略なしでも選択肢に入る二張やSR小虎、超絶強化を引き継ぐUC張悌など
よりどりみどりで、高コスト自爆には英魂の大号令のR陸遜でダメ押しという用法が確立していて現状はなかなか厳しい。
計略をどう生かしていくのかをしっかり考えないといけないので、使う君主にも勉強が必要になるカードである。

【呉072】C駱統

武将名らくとう こうしょなし
駱統 −公緒−孫権に仕えた孫呉の忠臣。政治手腕に優れており、孫権から信頼されていたので従兄弟の娘を娶ることを許された。軍事にも才があり、劉備の呉侵攻時には陸遜にしたがってこれを破る功績を挙げ、濡須口の戦いでは魏の猛将・曹仁を打ち破る活躍を見せた。

「我が策を持ってすれば、どんな難所も突破できます」
コスト1.5
属性
兵種弓兵
能力武力5 知力4
特技防柵 崩射
計略剛弓戦法自身の武力が上がる。さらに走射中の攻撃力が上がる。
必要士気4
Illustration : 池田宗隆

激戦区のコスト1.5弓兵枠に新たな武将が参戦。
数値的なスペックは平凡だが防柵と崩射があり、どんなデッキでも足を引っ張ることはないだろう。

気になる計略はVer3.5にて初登場した「剛弓」効果を持つ強化計略で、武力+4、効果時間7C。
走射をすれば「剛弓!」のメッセージと共に、ダメージボーナスが付いた騎兵の突撃のように兵力を大きく減らせる。
多くの歴代の弓兵と異なり「瞬間火力に富み、動く事がダメージに繋がる」新機軸の計略である。
号令との組み合わせや弓マウントといった攻めの時にはもちろん、攻城妨害などの守りでも使いどころは十分ある。
これまで瞬間的ダメージソースに乏しく難易度が高かった弓メインのデッキに、新たな可能性を示す存在といえる。

当然ながら、剛弓してナンボの計略なので効果的に走射をしなければならない。
効果時間そのものは知力4にしては長めの7cだが、移動距離を抑え効率よく走射しても、だいたい4〜5回が限度。
走射をしなければただの武力+4に過ぎないので、効率的に走射し、より多くの剛弓ダメージを捻出していきたい。
また、本来の射撃のようにオーラを纏う騎兵には剛弓効果を十分に発揮できない。
そのため、騎兵は乱戦状態にしておく、騎兵以外に射撃変更をしておくなどの前準備も必要だと言えよう。

ちなみに、剛弓の簡単な操作として、走射してすぐに元の位置にカードを戻すという方法がある。
この方法だと、ほとんど射撃位置を変えずに走射終了後すぐに次の走射への溜めに入るため、連続して走射しやすい。

コストが軽く防柵持ち、しかも士気4だけで使えるという手軽さは強み。
主軸には力不足だが、サブ計略要員としてはスペック・計略共に扱いやすいだろう。
しかし、剛弓系計略持ちライバルのSR孫皎、R谷利、SR孫尚香らと比較すると、射程も攻撃対象も増えない駱統は火力不足な感がある。
そのためか使用率はあまり高くはないが、君主の手腕次第では侮れない力を持つ一枚。

【呉073】R陸遜

武将名りくそん はくげん黎明の将軍
陸遜 −伯言−江東の地の豪族出身。武勇と才知を兼ね備えた。荊州で呂蒙とともに関羽を破ったのを皮切りに、夷陵では蜀軍を火攻めで打ち破り、魏の軍勢による呉への侵攻もことごとく防いだ。これらの華々しい功績により、大都督・丞相と歴任した。

「この陸遜がいる限り、孫呉の地は踏ません」
コスト2.0
属性
兵種騎兵
能力武力6 知力8
特技伏兵 大軍
計略英魂の大号令範囲内の呉の味方すべての武力が上がる。この効果は、武将コストが高い呉の味方部隊が撤退している時ほど大きい。
必要士気6
Illustration : 風間雷太

Ver2.1xSR陸遜の互換。
計略は孫呉の大号令→英魂の大号令に変更。
コストから兵種特技にいたるまで全面的に変更され、互換こそあるもののまったく別物となってしまった1枚である。

大軍持ちなので武力値以上にぶつかり合いに強く、国柄を考えればコスト2騎兵としても優秀な方だと言えるだろう。
ただし、呉軍の騎兵という立場は必然的に一騎討ちが多くなってしまう。
勇猛のない号令持ちとしては、血気に逸るのは出来るだけ控えて欲しいところではあるが…。

英魂の大号令はVer3.5で呉にいくつか追加された英魂計略の主とも言える計略。
武力上昇基本値はVer3.59_2現在(撤退している呉の味方の最高コスト*2)+2(ただしコスト3撤退時のみ+9)
最高コストであって合計コストではない点に注意。コスト1が何枚も撤退していても、コスト1扱い。
効果時間はVer3.59_2現在で7cとさほど長くはないが、号令全般が短くなっているなかでは標準的な長さ。

計略の効果を上げるには高コスト武将を撤退させねばならず、しかしそうすると主力不在で総武力が下がり…というジレンマがある。
一般的に号令の効果を引き出すにはある程度の武将数が必要なことも計略の性質と相反していると言えるだろう。
計略の性質上、業炎・屍・快進撃等の高コスト自爆を伴う計略との組み合わせが良好。
これらのカードを採用すると総武力に難が出てしまいがちではあるが、攻め時には圧倒的な破壊力で押し込める。
また、英魂号令の存在が相手のダメージ計略を抑止出来るのも強みのひとつと言える。
超絶強化で暴れようが、脳筋武将で押し込もうが「ダメージ計略で排除すると英魂号令のカウンターが来る」と思わせられる。
妨害に対しては浄化である程度対応出来る勢力なので、ダメージ計略を逆手に取れるという意味は大きい。

いずれにせよデッキ編成の段階で、どの武将を撤退させるのかまで決めておくと、立ち回りが安定するだろう。
ただし、高コストが撤退していることがほぼ前提となるため、計略効果が切れると一気に劣勢になる点には注意。
しっかりとラインを上げて逃げられない状況で計略を使用したい。

Ver3.59では低コストの攻城ダメージが若干上がったこと、
槍撃・突撃などのアクションの基本ダメージアップなどで低コストが戦力として期待できるようになったことに加え、
最大武力上昇が増えた点や軒並み効果時間が短縮された号令計略のなかで効果時間が据え置きであること、
高コストが落ちた時に英魂の大号令以外でもフォローできるデッキパーツが増えたことで使用率が上昇。
SR周瑜(業炎)やR孫策の相棒としてトップクラスの使用率を誇っている。

【呉074】C呂岱

武将名りょたい ていこうなし
呂岱 −定公−孫権が呉の君主となると出仕して、その幕下の将となった。軍事に長けていたため、度々反乱を鎮め交州・広州の平定に功績を挙げた。また、南方の討伐・平定にも務め、孫呉の勢力拡大に貢献した。96歳で天寿を全うした長生きの将でもある。

「わしの生涯、まるごと孫呉に捧げるわい!」
コスト1.5
属性
兵種弓兵
能力武力6 知力5
特技崩射
計略英魂戦法自身の武力が上がる。この効果は武将コストが高い呉の味方が撤退しているときほど大きい。
必要士気4
Illustration : 仙田聡

知る人ぞ知る三国随一の長生きさんが参戦。
スペック自体はUC蒋欽にさらに崩射がついた形なので、武力要員としては非常に優秀。

計略の英魂戦法は麻痺矢戦法や弱体弓戦法などのような汎用性こそ無いものの、
コスト2.5の撤退で+8、コスト2でも+6。効果時間は6.5c。
我が屍を越えよや最期の業炎など撤退前提の計略を主軸においたデッキでのコンボや、
単純に高コストが撤退してしまった緊急時の防衛などに真価を発揮する。

属性・兵種・スペックはUC蒋欽とかぶるが、こちらの計略は乱戦を挑めるので、城際の攻防でも投入できる強みがある。
高コスト武将不在で油断して前に出すぎた敵軍には、想定外の脅威になるだろう。
状況によっては、高コストが復活しないように城外に出して1秒止めしておいて使うことも考えられる。
弓兵に限らず呉にはそういった「低コストの純正武闘派」が少ないので、意外に噛み合い、重宝する。
もっともデッキメンバーが万全の状況でそういった力が振るえる訳ではないので、汎用性では他の武将に一歩劣る。
総力戦での計略を重視するなら、R孫権・UC蒋欽・C賀斉などのシンプルで使いやすい計略持ちのほうを優先するとよい。

一方、崩射持ちの武力6というだけで十分な独自性と戦略構築を支えるだけの性能があり、
二種類のSR孫策(蛮勇&快進撃)を採用したデッキ相性の良さは、カード追加時より指摘されていた。
特にコスト2.5のSR孫策(快進撃)とは、コストの噛み合わせ的にもマッチしており、
デッキ研究が進んだ3.51B現在では、SR孫策と歩調を合わせるように使用率が上昇中。
局地戦を目指したデッキで確固とした位置を築くことに成功している。

軍師カード


【軍師呉007】SR周姫

軍師名しゅうきなし
周姫孫呉の大軍師・周瑜と「江東の二喬」とその美を称えられた小喬の娘。孫権の長男・孫登に嫁ぐと父親譲りの才知を夫の為に発揮した。孫登は33歳の若さで早世してしまうが、前向きに、たくましく乱世を生きた。

「大丈夫だよ、殿には私がついているから」
攻略徒弓撃攻味方の武力が上がる。範囲内の味方はさらに武力が上がり、弓兵は移動中も弓攻撃可能になる。
属性:人
上昇速度:並
効果時間:並
装備可能兵書:兵力増援、再起興軍、車輪攻勢、神速攻勢
装備可能秘伝書:同盟+車輪、同盟+神速、増援+増援
兵略再起興軍撤退中の味方の復活カウントを減らす。
属性:地
上昇速度:早
効果時間:一瞬
装備可能兵書:兵力増援、士気上昇、速度上昇、武力上昇
装備可能秘伝書:士気+増援、速軍+櫓設、同盟+武昇
Illustration : 獅子猿

孫呉の大軍師周瑜と小喬の娘が今度は軍師として登場。

攻略の徒弓撃攻は武力+1、範囲内でさらに武力+1で弓兵ならば徒弓状態になるというもの。
ため時間は一瞬で、Max発動から9cほど持続。ゲージ上昇は遅めで、Lv.Masterで無属性ならゲージMAXまで約70c。
徒弓効果中は移動中でも弓を撃ち続けるので、攻撃中は動けないという弓兵の欠点が解消される。
撃ちながら進んで制圧したり、逆に撃ちながら逃げて間合いを保ちながら攻撃したりと自由自在である。
特に弓射撃に特殊効果が乗る各種強化と組み合わせが強力で、麻痺矢や弱体弓や乱れ撃ちなどとのコンボが有用。

徒弓中であっても走射は可能ではあるが、その走射のために停止するのは動きに無駄が生じる場合がある。
したがって崩射や剛弓といった走射が条件となっている効果とは噛み合わないところがある点には注意。

奥義単体での爆発力はさほど高くはないので、「弓兵が移動しながら攻撃ができる」という利点をいかに活用するかが求められる。
兵書に車輪や神速がつくため、他兵種と組み合わせての活用がやりやすいのも見逃せない利点である。
それらもすべて含めた上で、いかにしてこの奥義を上手く使いこなすか。プレイヤーの腕の見せ所と言えよう。

もうひとつの奥義は、本来ならば陣略属性である地属性で使える再起興軍。
他の軍師が持つ一癖ある陣略を視野に入れながら、サブの選択肢として同じ属性の再起を組む事ができる利点がある。
そして速度上昇や武力上昇の兵書がつくので、呉の欠点でもある武力や機動力不足を短時間ではあるが補う事ができる。
そのためそれらの兵書目当てでこの奥義をという選択肢もある。

したがって攻略の徒弓を生かす戦略、獲得した兵書、そしてもう1枚の軍師との組み合わせ等を考慮して、
各々のデッキコンセプトに合わせて取捨選択していきたい。

なお、軍師キャラとしては、蔡文姫に続き仮装兵士カラーの枠を与えられている。

【軍師呉008】R陸抗

軍師名りくこう ようせつなし
陸抗 −幼節−孫呉の英傑・陸遜の子。父に似て知略に優れた将軍で、自身の功績を驕ることのない謙虚な性格から、多くの兵たちからの信頼を得ていた。政治手腕にも長け、陸遜死後は孫呉の要となった。

「父が守り抜いた孫呉を僕も守りたいから・・・」
攻略英魂嗣攻範囲外の味方の部隊は撤退し、範囲内の味方の武力が上がる。
属性:人
上昇速度:並
効果時間:並
装備可能兵書:兵力増援、防柵再建、速度上昇、再起興軍
装備可能秘伝書:士気+知昇、増援+増援、速軍+再建
陣略精兵集陣味方の武力が上がる。
属性:地
上昇速度:遅
効果時間:長
装備可能兵書:兵力増援、士気上昇、縦幅拡大、知力上昇
装備可能秘伝書:士気+増援、知昇+拡大、延長+遠弓
Illustration : okome

攻略「英魂嗣攻」の範囲は画面全体の約1/4強の面積を誇る巨大な円。
城内を除く範囲外の戦場にいる味方部隊を斬って
MAX時の使用で2+撤退した味方の総コスト(少数点以下切捨て)だけ武力が上がる。
また非MAX時だと1+撤退した味方の総コスト(少数点以下切捨て)となる。
あくまでも攻略で撤退した部隊が対象であり、既に撤退していた部隊は計算に入らないので要注意。

効果時間はLv15で10cほど。撤退数が0でも精兵集陣と同等の武力上昇が期待でき、
効果時間も一般の号令より長くと武力同士のぶつかり合いなら、かなり強力。
ただし、上昇速度は「並」だが、Ver3.50現在は人属性コスト2でMAXまで約60c。
Lv1で人属性無しだと試合終了までにMAXにならない……と、ゲージ上昇は遅い部類。
また僅かとはいえ発動まで若干の溜め(0.5c)があるので、はじきで範囲外に飛ばされないよう注意。
万が一、うっかり誤爆したりすると、凄いことになる奥義である。

召喚系計略やVer3.5で追加された父親も使う英魂系計略とのコンボなどが期待される。
ちなみに召喚兵を斬った時の計算コストはどの召喚兵もコスト1扱いなので注意。
カウンターで使った「撤退効果付き超絶強化」の効果が切れる直前に英魂で斬って強化しさらに号令を使うコンボや
唯我同様低コストを斬って押し込みの一手にするのもいいかもしれない。
また混色となるが、苦楽デッキに組み込んだり、超復活のSR孟獲や活持ちが多い群雄勢力を使ったりと、色々工夫が出来そうな攻略である。
兵書に防柵再建が付く為Ver3.59に追加された反攻計略との相性は抜群。
誰も撤退させなくても+2の特性もあって反攻デッキではかなりの活躍が期待できる。

陣略は呉軍初となる、武力+2の精兵集陣。
全体的に知力に優れるものの武力に難のある呉の武将にとって、オーソドックスな武力底上げは嬉しい要素。
Ver3.1以降の追加カードで、地属性の高コスト武将が多めに追加されており、環境的な追い風は吹いている。

気をつけるべき点は、陣略・攻略ともに武力上昇という尖った組み合わせの軍師であるということ。
Ver3.5以降、軍師を2枚登録できるようになっているので、相手にとって柔軟に対応できるよう、
コンビを組ませる軍師の選択は、デッキによって慎重に選びたいところである。

定番カード

  • コスト3
  • コスト2.5
    • SR孫策 騎兵 8/5 勇・魅・醒 地
      小覇王の快進撃は使いどころを選ぶが、上手く決まれば強烈&凶悪。
      スペックも非常に優秀で隙がない。
  • コスト2
    • SR孫皎 弓兵 8/4 勇・射 地
      弓兵には珍しい爆発力のある計略と優秀なスペックが魅力。
    • R文鴦 槍兵 7/4 勇・軍・乱 地
      発動してしまえば士気4としては破格の超絶強化。「一人がけ孫武」はもはや褒め言葉。
      士気の軽さと爆発力から、混色での採用もしばしば。
    • R陸遜 騎兵 6/8 伏・軍 人
      英魂号令の使い手。武力は低いが伏兵・大軍持ちなのでまずまず。
      屍、他自爆計略のお供に。
  • コスト1.5
    • UC文欽 弓兵 6/6 乱 人
    • C呂岱 弓兵 6/5 崩 地
      コスト比最高武力弓で優秀な計略持ちの二人。
      呉の1.5弓兵は層が厚く役割分担も出来ている。
  • コスト1
    • SR小虎 槍兵 1/4 柵・魅 人
      呉に待望の妨害計略持ち。火計との二択を迫れる。
    • C歩隲 槍兵 2/7 軍 人
      高コストが落ちたときのフォロー役としてはうってつけの計略を持つ。
    • R呉夫人 騎兵 1/8 魅 人
      コスト1の号令持ち。また呉には貴重な伏兵を踏める騎兵なのも見逃せない。

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