人物紹介 / 郭氏


郭氏

南郡太守・郭永の娘。幼い頃から聡明で、父から「この子は女の中の王だ」と讃えられたといいう。
父の死により家が没落すると、女中として働いていたが、曹操に見出され曹丕の後宮に入る。
その聡明さから曹丕の寵愛を受け、曹丕が帝位に就くと(古株の甄氏を差し置いて)貴妃に立てられる。
当時の正室側室の立ち位置は不明だが、曹丕が新参者の女性ばかり重んじたために甄氏が怨み事を述べ、怒った曹丕が甄氏を殺害したという。

演義では甄氏を讒言して死に追いやった悪女とされている。
しかも死後には遺体の髪を乱した上で口に糠を詰め込み、棺に入れずに埋葬するというひどい扱いをしている。
しかし曹叡が即位した後に真相を知ると、自害を命じられ同様の方法で埋葬されてしまった。
三国志における裴松之の注釈では演義での悪事がそのまま記載されており、顛末もまた同じ記述があるため演義の架空話ではない。

一方、陳寿の記録ではこのような悪事を行うどころか、寧ろ慎み深い人物であったという。
曹丕が周囲の反対を押し切って(没落し身分の低かった)自身を皇后に立てたことを自覚しており、
「結婚するなら同郷で身分の釣り合うものを選ぶべきで、権勢を使って無理な結婚をすべきではない」
と語ったという。
また、曹丕との間に子ができなかったことは甄氏の怨念という説も存在するのだが、
曹丕の女中として仕えた時点で既に30歳、皇后に就いた時は40近くで、そもそも当時としては年齢的に難しかったと思われる。

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