マスローの影響を受けて、健康人の心理学を発展させようというのがコリン・ウィルソンの目標である。心理学だけに限定した著作の数は少ないが、コリン・ウィルソンの心理学への造詣は深い。『至高体験』では、心理学の歴史についての詳しい叙述がある。『フランケンシュタインの城?』や『右脳の冒険?』なども、心理学を含めた幅広い見地から人間の実存の問題が論じられている。
『至高体験』由良君美?・四方田犬彦訳、河出書房新社、1979年(改版、河出文庫、1994年).
『性と文化の革命?』鈴木晶?訳、河出書房新社、1986年.
『ユング――地下の大王?』安田一郎?訳、河出書房新社、1985年.(改版、河出文庫、1993年)