遊☆戯☆王カード原作HPに掲載されている、デュエル小説の1つ。
ディスティニーシリーズのテーマは「発想の転換」にある。
一般的なデュエリストならば、【デッキ破壊】は敵やサブキャラが使用するもの…と考えるだろう。しかしその【デッキ破壊】を主人公が使うと言う「発想の転換」がこの小説の特徴である。
また、上記HPで初めてデュエルモンスター界(異世界)での冒険を描いたのが「ディスティニーブレイカー」となっている。
ライフを失えば本当に命を失う世界で誰も殺さず、戦い続けられるデッキを持っている主人公「相馬十悟」を中心に物語は展開していく。
奇抜なオリカを駆使する事で展開していくのがシリーズのデュエル。
その最たる例がタイトルにもなっている「運命の神」たちであろう。
通常、神などの最上級モンスターは多くの生け贄(リリース)やコストが必要だが、無から特殊召喚と、フェイズを1つずつ失っていくリスクと言う風変わりな効果でクライマックスを盛り上げている。
OCGにおいてカードが少ない等、不遇なカテゴリをオリカによって一線級のデッキと渡り合わせる事を狙ったデュエルも多い。
世界観やキャラクター達にも凝った設定が満載である。
舞台となる尾瀬呂町は遊戯王シリーズでおなじみの童実野町の隣町で、実際にコミックスなどには尾瀬呂港という場所の存在が確認できる。
時系列としては遊戯王GXの遊城十代が卒業した数年後の設定となっており、主人公「相馬十悟」は彼から「《トゲクリボー》」のカードを譲り受けて使用。
また異世界と冥界の狭間では、武藤遊戯(アテム)と出会っているなど、原作の主人公たちの位置づけも重要なものとなっている。
主人公の名前「相馬十悟」は「そう まじゅう ご」と読み、彼の主力モンスター「魔獣」シリーズが名前に入っていたり、「宝生澪」は彼女の使う「宝玉獣」に字の見た目が似ているから…など、こだわりが随所に見られる。
???ネオス