遊戯王GX終了後の物語。アカデミアは新制度と新入生により新たな活気に包まれていた。 精霊に通じる力を持つ久白翼。陽向居明菜の持つ《希望に導かれし聖夜竜》のカード。 精霊をめぐる決闘が始まる。それぞれの大切なものを巻き込んで。 裏切りたくない過去のために、今に向き合うこと。それは希望へと歩みだす物語。
という作者の紹介文から始まる、アニメGXキャラ&オリジナルキャラメイン、ややシリアスの作品。
十代たちが卒業した直後のアカデミアを舞台に主人公の久白翼、
ヒロインの陽向居明菜を中心に、GXのキャラも巻き込みながら物語が進行していく。
物語は精霊の力を利用しようとするウロボロスの企みを止めるために、
各登場人物が全力でデュエルに挑む局面へと発展していく。
物語の大筋は王道である。この作品の特徴的な部分としては、
人物の過去描写や内面描写に力を入れていること、精霊について人格を持たせていること、
作内の細かい世界観設定が凝っていることなどが挙げられる。
オリカについても、かなり力を入れて作成されているようだ。
2008年6月22日〜2010年9月12日掲載で、約2年と3ヶ月の比較的長期に渡って連載されていた。
本文の長さは文庫本1641ページ相当。2011年5月15日現在、原作HPで第2位の長編小説である。
2010年人気投票で、小オススメ作品(人気投票ポイント:83)と認定された。
ちなみに作者本人編集中のwikiがある。
村瀬薫