この日は午前8時に自動車整備工 (44歳)の父と妻、恵理ちゃんの3人で車に乗り、100キ記離れた青森県八戸市に買い物に行った。これは月に1回、家族が楽しみにしている恒例行事だった。 帰宅したのは午後3時。 父はその後、裏山に山菜を採りに行き、帰ってきてから一寝入りした。
午後4時15分頃自宅付近の沢で水遊びをしているのを母親が目撃したが、以後行方不明に。
左腕に比べて右腕が太く、バイバイする時、手の甲を向けて振る。言語障害あり。
付近で、女の子のむずがる声が聞こえたと近所の女性がこたえた。その付近で、警察犬もとまった。 だが、当時、警察は何も出てこない裏山ばかりを捜索。
少ないが寄せられた情報もある。
一つは自宅近くの雑木林の車道沿い付近で、近所の人が女の子のむずがる声を聞いたという。
警察が警察犬で捜査したときも犬はその付近で止まった。
もう1つは行方不明の数日前に男が運転する白い不審車があった。
また行方不明になる数日前には自宅付近の雑木林の私有地に自衛隊のジープが止まっており、車のそばには自衛隊の服を着た男が立っていた。
近くに演習場などなく父親は不審に感じていたという。
【公開捜査消えた子供たちを捜して より】
恵理ちゃんの情報を 8年間行方不明
普代村上村、自動車整備工金子照男さん(48)の長女恵理ちゃん当時(6)が
行方不明になって丸8年となった29日、久慈署(菊池隆雄署長)は、同村で情報提供を
呼び掛ける広報活動を行った。
署員や同村地域安全指導員ら約15人が参加。同署の盛川光優次長が「家族や
村民のためにも地道に情報を収集しなければならない」と挨拶をした。
参加者は村中心部の民家や商店のほか、恵理ちゃんの自宅近くの田野畑村北山崎でも
活動を展開。恵理ちゃんの特徴などを記したチラシ約500枚を配布した。
恵理ちゃんは1997年6月29日午後、自宅近くで遊んでいた姿を家族に確認されたのを
最後に行方が分からなくなった。
同署によると、情報提供は年々少なくなっており、昨年以降は1件もないという。
1991〜2000