http://www.police.pref.hiroshima.jp/ps/fukuyamanishi/jouhou.html [#ec56b924]
発生日時 平成13年2月6日午後0時45分頃
発生場所 福山市明王台5丁目 大石方
事件概要 主婦の大石朝美さん(当時35歳)が、何者かに刃物で刺されて殺害された。
平日の白昼に起きた事もあり、不審な車の目撃情報が多数あった。
明王台の民家で、主婦大石さんが刺殺された事件は、6日で発生から5年を迎える。
県警捜査本部(福山西署)がこれまでに投入した捜査員の数は延べ6万700人。
今も33人が専従で事件を追っているが、寄せられる情報は減り、昨年はわずか1件。
犯人特定につながる有力な手がかりはいまだにつかめていない。
事件発生は午後0時45分ごろ。
大石さん宅には警備会社の非常通報装置が設置されており、当日も、警備会社からの
110番で同署員が駆けつけたが、大石さんは階段の途中で左脇腹をナイフで刺され、
すでに失血死していた。
現場に残された足跡から、犯人の靴は韓国製のテニスシューズ(28センチ)と判明した。
凶器は岐阜県関市のメーカーが製造したギフト商品用の刃渡り10センチの果物ナイフ。
靴は約270万足が生産され、ナイフは約240万セットが出回っているとみられており、
ある捜査員は「入手経路を特定するのは雲をつかむような作業」と話す。
1階の居間では長女(当時9か月)が泣いていたという。
犯行当時、両隣は留守。
空き巣だったら留守宅を狙うはずだが、大石さん宅から現金などが奪われた形跡はなく、
大石さんを殺害した理由をはじめ、侵入経路や逃走方法などもベールに包まれたままという。
今までに寄せられた情報は計136件。2年目、3年目と、年を追うごとに激減していった。
当時、室内に大石さんの印鑑が落ちていたことや、荒っぽい犯行の手口から、福山西署は、
住宅地への各種出入業者への聞き込み、不審者の洗い出しなどの捜査を続けている。
読売新聞2006/2/5
広島県福山市の住宅で平成13年に主婦の大石朝美さん=当時(35)=が殺害された事件で、広島県警が容疑者逮捕を発表した25日夜、発生から20年以上たった後の急展開に近隣住民らは驚きの声を上げた。「怒りがこみ上げてきた」と漏らす知人もいた。
「逮捕されて安心したけれど、だんだんと怒りがこみ上げてきた」。事件現場となった住宅の近所で暮らす70代女性は、殺害された大石さんが学生の頃からの知り合いだったと語った。
女性は後から引っ越してきた大石さんに頼られていたといい、「元気な子で、家族と仲良く過ごす姿を覚えている」と言葉を絞り出した。
タクシー運転手の50代男性は逮捕を知り「あの事件が…」と驚いた様子を見せた。「(事件当時)まだ小さかった(大石さんの)お子さんを思うと、何とも言えない」とも話した。
2021/10/25 産経新聞