プロフィール †
諸葛亮 字：孔明
- しょかつ りょう 字：こうめい
- （181年〜234年）
- 琅邪郡陽都
蜀の政治家・軍略家。
臥龍（もしくは伏龍）の異名を持つ。
劉備を助けて蜀漢を建国し、その２代目である劉禅を丞相として補佐。
正史 †
- 南方に移住。
- 晴耕雨読の書生生活を送る。
- 三顧の礼
- 208年 赤壁の戦い
- 入蜀
- 222年 夷陵の戦い
- 225年 南方平定
- 227年 第一次北伐を開始
- 魏に寝返っていた孟達に大規模な進軍を知らせ、魏からの叛乱を誘う。
しかし、それを看破した司馬懿によって、孟達は打たれ、叛乱は鎮圧される。
- 進軍に恐れを抱いて天水・南安・安定の三郡が魏より離反。
- 街亭の戦い
- 愛弟子の馬謖を司令官に任命したが、馬謖が禁を破って大敗。
- 魏から離反した天水・南安・安定の三郡も、再び魏へと戻ってしまう。
- 第二次北伐
- 陳倉の戦い
- 多勢で陳倉城を攻撃するが、堅牢な城は結局陥落させられなかった。
- 第三次北伐
- 第四次北伐
- 第五次北伐を開始
- 234年 五丈原の戦い
- 屯田を行い、五丈原に布陣。
- 蜀と同盟している呉が負けたために、司馬懿はもっぱら防衛に徹する。
- 234年8月23日 病のため陣中で死去。享年54歳。
演義 †
Pick Up †
「三顧の礼」 †
劉備が諸葛亮を軍師として迎えるためにその庵を３回訪れたという有名な出来事。
「水魚の交わり」 †
劉備と諸葛亮の関係を示すために劉備の用いた言葉。
関羽や張飛と云った古参の部下にとって、新参の諸葛亮が重用されるのは面白くなかった。
それを知った劉備が、「私が魚ならば、諸葛亮は水。切っても切れない関係なのだよ」と諭したが、２人はやはり面白くはない。
ことあるごとに、「水」と孔明をからかっていたのだとか。
「出師の表」 †
文学的なものを一切残していない諸葛亮が、唯一残した文章。
「天才軍師？それとも無能？」 †
演義ではそれこそ神算鬼謀の天才軍師として描かれている彼だが、
正史では北伐で大きな戦果を挙げられなかった事から「けだしとっさの戦術に優れていなかったのではないのだろうか？」と疑問されている。
また、劉備は生前諸葛亮を軍事には一切関与させいない。
少なくとも劉備から見て諸葛亮は軍師向きの人間ではなかった事が類推される。
実際のところは、軍事よりも内政面に能力のあった人らしく「刑罰は厳しかったが公平無私で怨嗟も無く、国の者は彼を畏れながら愛した。彼は政治というものを知る天才である」とべた褒めされている。
北伐の際は魏延から奇襲策を薦められても用いないなど不敗策を取り続けた彼だが、それをどう捉えるは人次第なのだろうか。
しかし上記のことは正史の作者・陳寿が諸葛亮に処刑された陳式の息子（もしくはその子孫）で、それを怨みに思いわざと評価を下げたという説もある。
「諸葛亮の人物眼」 †
名宰相として知られる諸葛亮だが、その人材起用には疑問符がつく。
最たる例が 街亭における馬謖の起用 だ。
戦地に赴いた将軍たちは、経験豊富な呉懿か魏延を大将に起用すべきだと進言していたが、
諸葛亮は馬謖を起用し、敗退する。
ちなみに、劉備は「馬謖は口先ばかりで実がないから重用するなよ」と残していたわけだが、まさにそのとおりになってしまった。
あろう事かこの時、魏延は後方において遊びゴマと化していた。
