プロフィール †
曹操 字：孟徳
- そう そう 字：もうとく
- （155年〜220年）
- 予州沛国
魏国君主。
黄巾の乱討伐で名を成し、至弱であった勢力をまとめあげ、
僅か一代で三国時代最大勢力・曹魏の礎を築き上げる。
「周の文王たればよい」といい、存命中は帝位に就かなかった。
卓越した兵法家であると同時に詩・音楽にも優れた才能を見せる。
正史 †
- 洛陽の北部尉（北門の警備隊長）に就任。
- 任期中、禁令を破った宦官の親族を捕殺。
宦官たちは曹操を疎んだが、どうにも罷免できず、県令に栄転させることで洛陽から遠ざけた。
- 184年 黄巾の乱
- 190年 反董卓連合軍
- 檄文に賛同、私兵5000をかき集めて参加する。
- 群雄たちに戦意はなく、中央で一人気を吐く。
- 長安遷都を好機として攻め入るが、徐栄?の前に敗北する。
- しかし、この無謀ともいえる攻撃で、曹操の名は全土に知れ渡る。
- 192年 エン州牧に収まる
- 曹操の前任者は劉岱?。青州黄巾党に攻められて死去。この時、曹操は彼の客将であった。
- 青州黄巾党を併呑。精鋭を選び出し、青州兵を組織する。
- 194年 徐州大虐殺
- 原因には諸説残されているが、この出来事が後世での曹操の評価をおとしめる一因であることは間違いない。
- 194年 呂布に本拠地エン州の大半を奪われる。
- 荀��と程��に守られていたこと、呂布が蝗に撤退したため、曹操はケガを負いながらも帰還できた。
- 195年 定陶の戦い
- 196年 献帝を奉戴
- 197年 宛城の戦い
- 降伏した張繍が反逆。これにより、忠臣・典韋と長男・曹昂を失う。
- 199年 下ヒの戦い
- 200年 官渡の戦い
- 袁紹との決戦。
- 圧倒的に不利な状況から烏巣を奇襲し、逆転。
この勝利により、河北を手中に収める。
- 204年 袁紹軍本拠ギョウを陥落させる
- 207年 白狼山の戦い
- 208年 長坂の戦い
- 民草を連れて逃げる劉備を追撃。相手をギリギリまで追いつめる電撃戦を展開する。
- 208年 赤壁の戦い
- 211年 馬超・韓遂の乱
- 213年 魏公就任
- 214年 漢中平定戦
- 215年 合肥・濡須の戦い
- 216年 魏王就任
- 219年 漢中争覇戦
- 夏侯淵の援軍に駆けつけるも一足遅く、漢中を制覇した劉備と対峙する。
- 220年 1月23日、死去。享年66歳。
- 皇帝となった曹丕により謚「武皇帝」を追号される。
演義 †
- 洛陽の北部尉（北門の警備隊長）に就任。
- 任期中、禁令を破った宦官の親族を捕殺。
宦官たちは曹操を疎んだが、どうにも罷免できず、県令に栄転させることで洛陽から遠ざけた。
- 184年 黄巾の乱
- 190年 反董卓連合軍
- 自ら檄文をしたため、詔勅として発布。
袁紹を盟主に、私兵5000をかき集めて参加する。
- 群雄たちに戦意はなく、中央で一人気を吐く。
- 長安遷都を好機として攻め入るが、徐栄?の前に敗北する。
- しかし、この無謀ともいえる攻撃で、曹操の名は全土に知れ渡る。
- 192年 エン州牧に収まる
- 曹操の前任者は劉岱?。青州黄巾党に攻められて死去。この時、曹操は彼の客将であった。
- 青州黄巾党を併呑。精鋭を選び出し、青州兵を組織する。
- 194年 徐州大虐殺
- 原因には諸説残されているが、この出来事が後世での曹操の評価をおとしめる一因であることは間違いない。
- 194年 呂布に本拠地エン州の大半を奪われる。
- 荀��と程イクに守られていたこと、呂布が蝗に撤退したため、曹操はケガを負いながらも帰還できた。
- 195年 定陶の戦い
- 196年 献帝を奉戴
- 197年 宛城の戦い
- 降伏した張繍が反逆。これにより、忠臣・典韋と長男・曹昂を失う。
- 199年 下ヒの戦い
- 200年 官渡の戦い
- 袁紹との決戦。
- 圧倒的に不利な状況から烏巣を奇襲し、逆転。
この勝利により、河北を手中に収める。
- 204年 袁紹軍本拠ギョウを陥落させる
- 207年 白狼山の戦い
- 208年 長坂の戦い
- 民草を連れて逃げる劉備を追撃。相手をギリギリまで追いつめる電撃戦を展開する。
- 208年 赤壁の戦い
- 211年 馬超・韓遂の乱
- 213年 魏公就任
- 214年 漢中平定戦
- 215年 合肥・濡須の戦い
- 216年 魏王就任
- 219年 漢中争覇戦
- 夏侯淵の援軍に駆けつけるも一足遅く、漢中を制覇した劉備と対峙する。
- 220年 1月23日、死去。享年66歳。
Pick Up †
「悪童・阿瞞」 †
曹操の幼名は有名な「阿瞞（騙すの意）」である。
幼い頃から天才ぶりを発揮しつつも、かなりイタズラをやる悪ガキだったらしい。
有名なのは花嫁泥棒事件(ただし、実話かどうかは定かではない)。
もう阿瞞というよりは曹操と呼ぶべき青年時代の頃の話だが、袁紹と組んで、婚礼中の花嫁を強奪しに向かうのである。
見事に(?)奪ったはいいが、逃げる時に袁紹は足をくじいて動けなくなってしまった。
そこで曹操がとっさに「ここに花嫁泥棒がいるぞ！」と叫んでわざと周りを呼び寄せようとした。
これに驚いた袁紹は必死で立ち上がり、痛みも忘れて駆けだしたと云う。
後に、策謀の天才と称される曹操と、それに翻弄される袁紹という構図はこの頃から存在したようだ。
「孟徳新書」 †
曹操は大変な文章家でもある。
この孟徳新書は、曹操が書いた「孫子兵法」の注釈書*1である。
この書の存在と、孫子を現在残る13編に編纂したことにより、孫子兵法は曹操が孫子の名前を語って作ったニセモノといわれていた程である。
ちなみに、この孟徳新書、演義の中では益州からの使者・張松に一字一句間違わずに暗唱されたことに憤慨した曹操自らの手で燃やされている。
「徐州大虐殺」 †
青州の黄巾党を併呑したのに前後して、曹操は徐州の民を大量虐殺している。
その惨状は、数多の死体で河の水が塞き止められてしまったほどといわれる。
主な理由として、曹操の父・曹嵩がこの地の州牧によって殺されたことが挙げられているが、
真実は定かではない。
どんな理由にせよ、この事実が曹操の評価をおとしめる一因であることは間違いない。
「人材コレクター」 †
曹操は有能な人材であれば、その出自や風評を問わず採用したという。
これには、自身が（当時蔑まれていた）宦官の孫であり、また父が大金を積んで官位をかったなどといった要因で若い頃士大夫（いわゆるインテリ連中）にバカにされ続けた経緯があったからかもしれない。
その好例が、元袁紹軍幕僚であり、建安七士の1人陳琳だ。
官渡の戦いのおり、陳琳は曹操の出自をひっくるめて罵倒し尽くす檄文を書いて全土に発布する。
しかし、官渡大戦終結後、曹操は陳琳を本拠地に招聘し、厚遇しているのだ。
ほかにも、関羽を劉備陣営から引き抜こうとしたり、
孫策死後の混乱の最中に太史慈、虞翻に帰順することを要求したりもしている。
「人妻好き？」 †
「曹操に二喬を差し出せば、開戦はなくなる」。諸葛亮の言葉を聞いた周瑜は激怒し、開戦を孫権に訴える…演義の一節である。
ほかにも、未亡人である鄒氏に惚れ込んで10日ほど入り浸り、張繍の反逆を受けていたり、曹丕の妻となる甄氏を狙っていたとの噂も。
共通しているのは4人とも傾城傾国の美女で有名だということ。
曹操が食指を伸ばした（伸ばそうとした）女性には、人妻が多い…
…というのは少し語弊がある。普通に女好きだったようだ。
