第7回(東京)


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☆   第7回フィロソフィア                         ☆
☆「イデアとは何か?ーー霊的実在の哲学とその『敵』」☆
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 〜〜☆レジュメダウンロード☆〜〜
 〜〜☆今回のタイムスケジュール・構成☆〜〜
第1部  ゼミ
        1時半ー3時半  
ゼミ1 プラトン『国家』第5巻ー7巻まで
        3時半ー5時 
ゼミ2 ポパー『開かれた社会とその敵 第1部 プラトン
    の呪文』

第2部  講義
        5時半ー7時半  
「イデア論とその実践的意義ーー霊的実在の次元論的理解」

第3部   
        8時ー9時半 
総合討論・実践的相談(☆新企画☆相談Q&A♪)

※時間や内容は流動的で、変化することがあり得ます。
☆・注意・☆
*…(夕飯を間に各自とる時間を設けることがありますが、
       弁当にすることもあります)…*

★☆テキスト☆〜〜〜★☆〜〜〜★

ゼミ1:『国家』5−7卷(岩波文庫、上、下)
ゼミ2:カール・R・ポパー『開かれた社会とその敵 第1部
 プラトンの呪文』(未来社、1980年)

☆説明☆(前回の様子も講師から、ちょっと紹介♪)
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●いよいよプラトンの主著『国家』に入り、前回は、9・11
を意識して、 権力思想の批判を行い、ファシズムや原爆や世
界戦争の思想的淵源を剔抉しました。ポスト・モダン的現代思
想に多大な影響を与えているニーチェの議論を、
トラシュマコスの思想的再現とみなし、「反テロ」世界戦争な
どの思想的淵源として批判しました。

 今回は、プラトン思想の中核をなすイデア論が最も典型的に
展開されている部分を扱います。イデア論こそ、プラトン思想
が霊的な実在(真実在)を説明するために提起した論理です。 
スピリチュアルな世界を哲学的に考えるためには、
この議論こそが、もっとも重要です。スピリチュアリティに関
心がある方は、今回こそ是非ご参加ください。

 また、プラトンの政治思想としてもっとも有名な哲人王論な
どもこの部分で提起されており、ユートピア論の思想的源流と
もなっています。

 同時に、このような政治思想は、戦後のリベラルの議論では
、全体主義の思想的起源として批判を浴びました。これは、前
回扱ったポスト・モダン的批判と並ぶ、典型的なプラトン批判
なので、その代表作としてポパーの作品を扱います。ポパーが
プラトンを「開かれた社会の敵」としているので、それに倣っ
て言えば、「霊的実在の哲学の敵」ということになるでしょう
。

 このような合理主義的観点からのプラトン批判は、プラトン
哲学を十分に理解していないことに基づいています。そこで、
プラトンのイデア論を十分に理解すると共に、その現代的再構
成の方向をお話しします。このような理解を前提にす
れば、プラトンのイデア論は、荒唐無稽な議論ではなく、私達
の人生にも実践的に有意義なものであることがわかります。

 そこで、その実践的意義を説明すると共に、今回から総合討
論で「実践的相談」も可能なようにプログラムを構成しました
。人生相談や運動の相談の哲学版ですので、ご活用頂ければ幸
いです。