第2回(東京)


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆  第2回 フィロソフィア             ☆
☆  魂の不死についてーー宗教と哲学と科学ーー   ☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
〜〜レジュメダウンロード〜〜
〜〜☆今回のスケジュール内容☆〜〜
 今回のゼミのテキストは、
山本巍、今井和正、宮本久雄、藤本隆志、門脇俊介、野矢茂
樹、高橋哲哉『哲学 原典資料集』(東京大学出版会、1
993年)、3−16頁。
プラトン『パイドンーー魂の不死について』(岩波文庫)です。

<今回は、3部構成>

  1部 講義
「宗教と哲学と科学ーー二つの「真」と「善」ーー」
        (小林正弥)          
       1:30−4:15
  2部 ゼミ  『パイドン』など  
       4:30−6:30
  3部 総合討論         
       7:00ー9:00
       (時間は流動的)
 
 
  なお、テキストの他、参考文献として、
  加藤信朗『ギリシア哲学史』(東大出版会)
  原祐・井上忠・杖下隆英・坂部恵『西洋哲学史』(東大出版
会)を挙げておきますが、読んでくる必要はありません。
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

  小林正弥です。先日、フィロソフィアが行われましたので、
その際のレジメを改訂して添付します。従来は、公共民的人文
主義について、政治哲学の観点から扱ってきましたが、ここで
は哲学や学芸そのものの復興に焦点を合わせました。
  
 21世紀の学芸復興の理念として、「新人文主義=霊的人文
 主義(spiritualhumanism)」、人間性の尊重について「霊的
人間性(spiritual humanity)」という概念を提起しました。「
公共的霊性と平和」という主題に対応させています。
「霊性」という概念には危険性もあるので、例えば悪性カルト
や原理主義的宗教との相違点を明確にするためにも、ルネッサ
ンスの人文主義をこのような観点から把握して復興を試みるの
は有意義だと思う次第です。

 フィレンチェやローマで撮影してきた映像や、美術の写真・
ポスターなども持ってきて、簡単な説明も加えたので、これら
について初めて目にした人達には興味 深かったようです。ま
た 、現地で見てきた人にとっても、その哲学的背景を知って
、有意義だったようです。13人が集まり、なかなか盛り上が
りました。
 
 後半では『ソクラテスの弁明・クリトン』をゼミ風に扱い、
議論を行いました 。当面は、古典、特にギリシャ哲学を中心
に扱うことになるだろうと思います。