Mysteries, Hodder and Stoughton, 1978.
邦訳『ミステリーズ』、高橋和久・南谷寛正・高橋誠訳、工作舎、1987年.

オカルト』に続く大部のオカルティズム研究書。
 執筆の積み重ねから、突如としてウィルソンは非現実感と虚無感に襲われた体験から本書か始まる。最近話題のパニック障害?の一種をウィルソン自身も体験していたのである。レスブリッジ?という当時忘れられた心霊研究家の見解を熱心に取り上げ、科学的・心理学的にオカルト現象を理解しようと試みている。その後につながる現代的な超常現象研究という路線がここで確立されたといえるだろう。
 心理学における多重人格の研究に触発されて、人間は複数の自己を持っている、という見解を取り入れて、超常現象との関連性を探っている。さまざまな自己が階層をなしていて、われわれは人格の成長と共により高次の自己を獲得していく。しかしほとんどの人が低いレベルに留まっている。これが自己の階梯説である。いかに高次の自己に到達するのか、というのが意識の拡大を目指すウィルソンの主題となる。この問題に対して、ウィルソンはグルジェフ?流のアプローチとラスプーチン?流のアプローチを区別して、この二つのアプローチを統合したものがX機能?であることを明らかにした。


感想・コメント

読んだ感想をどうぞ。

コメントはありません。 コメント/ミステリーズ?