Man / CODEC固有オプション / -x264encopts / (no)mixed_refs


Man / CODEC固有オプション / -x264encopts / (no)mixed_refs
2010-03-15 (月) 08:10:25更新
カテゴリ:x264

(no)mixed_refs:

原文

Allows each 8x8 or 16x8 motion partition to independently select a reference frame. Without this option, a whole macroblock must use the same reference. Requires frameref>1.

・MEncoder dev-CVS-060314-20:27-4.0.1 (C) 2000-2006 MPlayer Team
・x264 core:45 svn-467

訳文

各8x8 または 16x8 motion partitionが、独自に参照フレームを選べるようにする。
このオプション抜きの場合、マクロブロック全体が同一の参照フレームを使わなければならない。要frameref>1。

『改訂版H.264/AVC教科書(インプレス)』から

複数参照(マルチレファレンス)フレーム:動き補償で、1つのフレームだけではなく、複数のフレームを参照する方式。

MPEG-4以前のI/Pピクチャでは、直前のPピクチャのみから動き補償予測を行っていた。
これに対しH.264/AVCでは、複数のピクチャを参照ピクチャとして用いる事ができ、この中からブロックごとに最適なものを選択して動き補償を行う。
選択された参照ピクチャを特定するため、動き補償ブロックごとに参照ピクチャ番号(ref_idx)を付ける。
これによる効果は動く物体の影に隠れてしまう背景なども予測可能になる事。その結果、動き補償の効率が向上する。