トリステス（Tristesse）

来生たかお大百科 ＞ 自作曲 ＞『SOMETHING ELSE』

概要 †

オリジナルアルバム『SOMETHING ELSE』に収録された楽曲である。

美空ひばりへの鎮魂歌として作られた楽曲で、上記アルバムのブックレットには「A requiem for Miss Hibari Misora」と記されている。来生えつこは当初、余りに暗い曲調だった為、作詞に気が進まなかったが*1、出来上りは良く、改めて聴いてもジーンと来る楽曲の1つで、美空のファンにも聴いて欲しいと語っている*2。

但し、歌詞の内容は美空個人に特定せず、普遍的な「人との別れの歌」として描いており、「柳の枝のように」というフレーズは吉本ばななの小説が参考になったという*3。

また、タイトルの「Tristesse」はフランス語で「悲しみ」の意味で、アメリカ・イギリス合作映画『悲しみよこんにちは』（1954）の原題『Bonjour Tristesse』から用いたという*4。

来生は、上記アルバムの収録曲の中で最も思い入れがあると述べている*5。

編曲を手掛けた松田真人は、来生のピアノとシンセサイザーによるストリングのみのデモテープでも充分に悲愴感が伝わり、「何と悲しい曲なんだろう」と思ったという*6。

収録 †

• 作詞：来生えつこ
• 作曲：来生たかお
• 編曲：松田真人
• 6:16

★Musicians★
Piano, Keyboards：松田真人／Keyboards：加藤実／Electric Guitar, Acoustic Guitar：荒木博司／Bass：多田文信／Drums：松本照夫／Guitar：作山功二／Strings：金子飛鳥グループ