1991 / 07 / 24 石井舞(当時7歳、女)福島・田村郡船引町


石井舞

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自宅に遊びに来ていた親戚の子供2人と、3人一緒のベッドで就寝中に、
舞ちゃんだけが、何者かに連れ去られてしまい、以後行方不明となる。
玄関には、舞ちゃんの靴が残っていたが、深夜、家族が玄関の開け閉めする音と
車のエンジン音を聞いている。(祖父母は日常的にカラオケに行く)
*特殊な家の作りの為、1Fと2F、玄関が2つある
*住み込みの男性も深夜に車で外出している
普段は両親と一緒に寝ていたが、この日は子供3人で寝ることになったとのこと。
最後に確認したのは母親であるヨシ子さんで、24日の午後10時半頃に寝ている舞ちゃんに布団を掛けている
3人が眠っていた寝室は、内側から鍵をかける作りになっており、出入りは制限されるが、
友達の1人が深夜、寝室に男が入って来て、雑談している姿を目撃、証言している。
扉越しに男に誘われた、舞ちゃん自身が鍵を開け、そのまま連れて行かれた模様。
Kが重要参考人として浮上しており「夜10時半ごろ、友人に会うため郡山に向かった。船引駅に着くと、最終電車が出たばかりだったので、タクシーを拾って行った。しかし、郡山にその友人は現れず、始発で帰ってきた」というものだった。いかにもとってつけたようないいわけだが、こんな言い訳をすれば疑ってくれと言ってるようなものだとも言える。  当然Kはその後、最重要容疑者として2週間に渡る取り調べを受けることになったが、解放されている。ちなみに郡山までKを乗せたというタクシー運転手も現れ、証言した。
現場検証の結果この家に住む人間以外の指紋やDNAは発見されず内部犯行が疑われた。
こうしたことから、祖父母、両親、Kなどが揃って疑われることになった。
とりわけ、疑われたのは外出していたKと最後の目撃者であるヨシ子さんである。また、警察犬を捜査に導入したところ、玄関先で立ち止まってしまった。これは車で連れ去られたことを意味する。 当日の午後11時前には石井さん宅の前の道路から東へ少し離れたところで白い車が目撃されている。この車は故障車のようにボンネットが開かれており、翌朝には消えていた。
石井家周辺の車の所有者はひとりひとりあたっていったが、この白い車だけは持ち主不明であり、町の人間ではないと思われた。
だが父親であり賢一氏は住み込みのKを強く疑っていたようである。
Kは姪と恋人であったとはいえ仲は必ずしもよいものではなく、丁度この日Kと姪は旅行にいくはずであったのだが、賢一氏が用事を言いつけたためにキャンセルになっていたという。
恋人との旅行を邪魔されてKが賢一氏を恨んでいたのではないかと賢一氏は考えたのである。
またKは賢一氏にシンナーを吸っているところを何度か見つかっており情緒不安定なところもあることが疑いを濃くしていた。
舞ちゃんが行方不明となってから2ヶ月後、母親であるヨシ子さんは当時遊びに来ていた女の子から 決定的証言を聞き出すことに成功した。
その内容は当日の夕方、一緒にテレビゲームをしていた時にKが舞ちゃんに「夜の12時に一緒に遊びに行こう」と言っていというものだ。
両親はその証言を警察でも話したが、幼児から証言を誘導した「無理に引き出させたもの」として相手にされなかった。2ケ月後突然引き出された小学生の証言では裁判を維持することは難しい。 残念ながら警察の判断は正しいと言わざるをえないだろう。
事件から半年以上がたち、賢一さんは従業員10人の再就職を決め、会社をたたんだ。
舞ちゃん捜索に集中するためである。賢一さんはもちろんKをマークしていた。彼に四六時中つきまとったり、Kの家のまわりにわざと舞ちゃんの行方の情報提供を求めるポスターを貼ったりした。
しかし、一年が過ぎ、二年が過ぎても具体的な手がかりはなにも掴むことが出来ず、とうとう賢一さんはKの顔を見るのも嫌になり、尾行するのをやめたという。
1994年1月30日放送の「プレゼンター テレビ公開捜査 子供たちは今どこに?」で有力な情報を視聴者から聞くものがあり、石井舞ちゃんの情報を知っている人物と電話が繋がり、匿名が条件だったのにも関わらず、渡辺真理アナが電話の人との約束を破ってしまい本名を言ってしまったために相手が激昂して電話を切っている。渡辺真理アナは顔面蒼白になって必死に謝り、福留功男が取り直そうとするも時すでに遅しだった~※このアナウンサーの失態の元となった事件はネットを中心に野村香ちゃん失踪事件とされているが、同年に起きた本件と野村香ちゃんとの情報が混同されてしまった、石井舞ちゃんの情報提供時の出来事である。

舞ちゃんの父親は公開捜査番組において
「ほとんど(犯人の)目星は付いてるんだが問題が・・・」
「まず間違いないと思われる人物は、判ってるには判ってるんだが、追求する手立てがない。
でも、娘が帰ってくる(取り戻す)ことを諦めてはいないし、その望みは残っています」
と意味深な言い回しをしている。

事件があった現場は、道路拡張のため、近所に移転したが、両親は、今も彼女が無事に帰ってくることを信じ、彼女の部屋をそっくりそのままの形で復元し帰りを待ちわびている。

http://www.police.pref.fukushima.jp/onegai/jyouhou/mai.html
1991〜2000

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