【質問】
 今年の防衛大綱の発表っていつでしたっけ?
 戦車定数さらに削減されるかも,の件についてなのですが.
 相手国が自国に対し,着上陸作戦を行おうとした際のリスクを確実に低減させるので,好ましくないという意見が多かったように思えますが,一方で,
「現在の財政難では仕方がない.
 戦車の数を保有するよりも,戦車の展開力を高めるほうを優先するのは間違えていない」
という意見も,少しですが目にしました.
 この後者の意見について,皆さまはどう思われますか?

 【回答】
 防衛大綱は今年度中を予定.

 戦車と榴弾砲(一般で言う大砲です)は,自民党時代に既に定数600と定められています.
 特に戦車は,装輪装甲車の一種である機動戦闘車を含めた数字とされる予定ですので,実質的には600以下となります.
 その反面,陸自は国力に比して規模が小さく,予備役がほとんどいないという片寄った構成のため,戦車と特科の支援を充実させる事を基盤にして,防衛計画を練ってきました.
 逆にいえば,歩兵だけで見た場合,先進国の軍隊としては機械化率が悲しいほどに低く,定数も少ない上にIFVの保有数も異常に少ないため,仮想敵国に比べ戦力はかなり劣ります.
 無論,日本は島国ですので,揚陸されなければ関係ないのですが,現在の技術において,敵戦力の完全なる洋上撃破は理想論でしかありません.
 理論上不可能ではありませんが,空海は敵の主力に拘束される上,艤装や奇襲の効果も想定され,どうしても撃ちもらしが,かなりの規模で生じるのです.
 そして陸自が貧弱であった場合,撃ちもらした敵戦力で日本は大損害を被ります.

 なお,戦車の展開力を高めるというのは,構想すらされないただの夢想です.
 一般の大型トラックでも10tですが,戦車は軽すぎると噂の10式でも40t代と極めて重いので,道路でも鉄道輸送でも入念な下準備をした上で慎重に運ばなければならず,有事に気軽に動かせるものではありません.
 たとえテレポーテーション能力を持っていても,600以下では容易に分散を強制されます.

軍事板,2010/11/24(水)

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