【回答】
それはステレオタイプすぎ.
そもそもは市民階級が成長して富裕層が生まれ,貴族社会を壊そうとする機運が生まれた.
市民階級の中で富裕な者が増えてくると,一定の階層となって,「平民」として貴族の下に置かれていることが我慢できなくなり,権利を求めるようになっていった.
(バークによる『フランス革命の省察』に詳しい)
ルソーの『社会契約論』が出て,そういった権利を自覚するきっかけにもなった.
これは単なる「理論武装の本」じゃないよ.
三部会が開かれたのは,財政難を救うための増税を高等法院が認めず,
「増税するなら三部会を開いて協議しろ」
とせまられたからで,つまり,すでにフランス国王は,絶対王政の時代の権力を失っていた.
世の中の流れがそういう風に向いていた,ということ.
そして,自分の首を絞めることになるのに気が付かず,そういった市民を味方につけて,国王に対抗しようとした大貴族・王族が,その機運を後押ししてしまった.
はっきりと「壊そう」という意識になったのは,三部会が開かれてからかもしれんけど.
結果,市民階級が台頭し,貴族は没落.
社会の変革を起こしたから「革命」なんであって,単なる貧しい民衆の暴動ではない.
貧しい民衆は,それに便乗して一緒に暴れただけ.
フランス革命は農民や貧民の不満による反乱ではなく,世の中の流れでそうなっていった,ということ.