私は駄目だ！ この意識が痛切にくるほど、自分を陰鬱にすることはない。結局して、自分は一個の廃人にすぎないだらうといふことが、厭らしい必然感で、私の心を墓穴の底にひきずり込む。しかもそれが、殆んど或る時は毎日なのだ。私はこの苦痛をまぎらすために、どうしても酒を飲まずに居られないのだ。しかも酒を飲むことから、一層悲痛になり、絶望的になつてしまふ。
〜萩原朔太郎『病床生活からの一発見』より〜
〜酒 めし こんな時代だから〜
世捨で味気ない毎日。それを癒し、いろどる酒、そしてめし。
日本世捨協会首都圏事業本部がおすすめするスポットのかずかずです。
これらのリストは、巷によくあるグルメリストとは
まったくちがった観点から選ばれた場所ばかりです。
くわしくはこちら世捨認定店の根底にあるものをごらんください。
＊＊情報＊＊
古い情報−世捨認定店リスト
- 酒之部
- ビア系
- 「Pepperman」（東京都目黒区）*閉店
- 「Le Temps Perdue」（神奈川県横浜市中区）
- 「BERGO」（東京都渋谷区）
- 「FRIGO」（東京都渋谷区）
- もつ焼系
- 「宇ち多」（東京都葛飾区）
- 「埼玉屋」（東京都港区）
- 煮込み系
- 立飲み系
- その他
- 太平楽（千葉県柏市）*鶏唐揚
- 天七?（東京都足立区）*関西風串カツ
- 「斎藤酒場」（東京都北区）*安くてレトロ
- めし之部
- 「石川屋食堂」（東京都大田区）
- 「ときわ食堂」（東京都各地にあり）
- 喫茶之部
- メルシィー（東京都港区）*会長推奨店
- 「ハロー」（東京都台東区）
- 古炉奈?（東京都千代田区）
- カフェ タス ヴァリエ?（東京都世田谷区）
- 健康ランド、スーパー銭湯之部
- いわゆる健康センターや健康ランドは戦後のものという記述をたまに見かけますが、この手の施設の発祥は古く、遠くは江戸時代までさかのぼるようです。中でも、駒込（東京都豊島区）にあった「草津温泉」が有名だったといわれています。文字どおり、本場の草津温泉から湯の華を入手して独特の色と香りをもった温泉に仕立てていたのでしょう。また、飲食・遊戯・宿泊施設もそろっていたといいますから、これはもう健康ランドの元祖と呼んでさしつかえないでしょう。こうしたいわゆる「再生温泉」は、駒込の他にも江戸に複数存在したらしいです。（参考文献：『モダン都市の空間博物学――東京』 初田亨 彰国社 1995）
推奨飲料
各本部は、世捨生活をさらに楽しく演出する飲料を「推奨飲料」と定め、本部における会合や総会の際優先的に使用すべきとしています。以前から首都圏事業本部に設けられていた制度ですが、０５年〜０６年年末年始において、北海道本部においても新たに推奨飲料が設けられました。
- 北海道本部推奨飲料
- 「ハチブドー酒」（ワインに非ず。古きよき甘味葡萄酒）
- 首都圏事業本部推奨飲料
- 「ホッピー」（焼酎割用低カロリーホップ飲料）
- 「亀甲宮」（ホワイトリカーの認識を変える甲類焼酎）
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