どれだけ汚れてもいいと思った。力さえ手に入れることが出来れば、自分や周りの人間なんてなんでもいいと思っていた。
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私の生い立ちについて語らねばなりません。私は貴族の一人娘として、なに不自由なく過ごしてきました。しかしひとつだけ満たされないことがありました。私が十歳のときの話です。私はそのとき初めて恋を知りました。私の母は広い家の一室でピアノの教室を開いているのですが、そこに習いに来ていた男の子のことを、私は好きになってしまったのです。凛々しい眉が印象的でした。整った顔立ちをしていました。そして何より、彼の振り撒く笑顔に、私はどうしようもなく惹かれてしまったのです。彼の笑顔を独り占めしたいとさえ思いました。今思えば、私はなんと子供らしい一面を持っていたことでしょう。私はひそかに彼にラヴ・レターをしたため続け、そしてようやく実を結ぶときが来たのです。ある日の昼、私と彼は、私の自宅の庭でおちあいました。なぜ自宅だったのかといえば、私は十歳にしてもう彼との関係を両親に伝えるつもりでいましたし、そしてやはり私はまだまだ幼かったのでしょう。しかし事態は思わぬ方向へ傾いてしまうのです。
続きよろすく><
おk、続き書いてみる。下手糞でごめんちょ><
ある日、私がラヴ・レターを渡した時に彼は何時もの笑顔とは違った、薄暗い、まるで赤紙が自宅に届いた様な神妙な顔をしてそれを受け取りました。私は不思議に思い、何故そのような表情を浮かべているのか、と聞きました。しかし、彼は首を幾度か振ると、なんでもないよ、と先程の表情はないものだったかのように、何時もの笑顔で笑いました。彼はその後家に帰りました。私はやはりおかしいと思い、その日のうちに母に相談をしました。何れそうするつもりだったので、特に戸惑いはありませんでした。私の話を聞き終わると、流石私の高貴なる母です。そうね、どうしてでしょうね、と言うと、明日にでも彼の母を此処に呼んで来なさいとおっしゃりましたので、私はありがとうございます、と母にお礼を言いました。