未来塾講義


  • バウチャー制度?
  • ベーシックインカム?

講義ログ

10月21日
ロジック?

今日で2回目の参加。
演習の日でございました。

ミッションとビジョン。
というお話がありまして
ぐぬぬ、と唸ってしまいました。

ミッションとは、こんな社会になったらいいな
という描くべき姿。
ビジョンは、そのためには「こういう状態」になるべきだよね
とメンバーと共有できる到達点みたいなものかと
理解しました。

社会起業の講座ですので
こういう話が出ることは、それなりに覚悟していましたが
いざとなると唸ります。

なぜかというと
わたしのいまの仕事は

「俺たち食えないよね」
「じゃあ、まともにサラリーマンやれば?」
「いや、それはもう飽きたから…」
「じゃあ、自分で何か考えるしかないよね?」

という点から始まってるからです。
隠しようもない。

言うなれば、自分の動機(食うとか、自由に生きたい)が先にあって
始まったことがあり
ついでにそれを「社会起業的」に組み替えられないか?
というのが参加動機になっています。

そういう人にとって
ミッション!ビジョン!っていうのは
「ガチすぎる」問題設定なので
ずいぶん悩むし、改めて何をしたいのかと考えさせられました。

しかし考えてもみれば
誰が支援者になってくれるのか、など
いろいろ考えていくと
社会的であれ、単なる市場原理であれ
ミッションやビジョンが必要なことは確かでしょう。

そんなことを感じた2回目でした。

2010/10/19 ログ
バウチャー制度?

本日、初参加でした。
国立競技場の周辺をグルグルと回り
18:20分頃にようやく建物発見。
定刻遅れ。

テーマは
バウチャー制度?でございました。
初めて聞く言葉。
バウチャーは、クーポン券や補助金を意味する言葉のようです。
例として、官からの事業委託としての
介護事業と障害者支援事業が紹介されていました。

これが非常に面白く
参考になりました。

行政は介護などの特定事業について
公的資金を導入します。
そのときに「ある団体」を選んで
その団体に事業を「委託」するということになりますが
それだと、その団体しか事業を実施できないので
サービス水準や価格に問題が生じるかもしれません。

サービスの受け手にとっての
デメリットです。

かと言って、単純に市場に委ねると
今度はサービスを受けるだけの所得がなければ
それを諦めなければなりません。
介護については、諦めてください、というわけにもいきません。

そこでバウチャーということです。
行政が公的資金を投入するのですが
「ある団体」にいきなり資金を投げて事業を委託するのではなく
住民の側に「バウチャー(クーポン券)」を渡して
「住民に選ばれた団体」が
そのバウチャーを受け取って、事業を拡大できるという話でした。

既存の事業委託では「行政が団体」を選びますが
バウチャーでは「住民が団体」を選別します。
しかも、住民はバウチャーによって
あらかじめ購買力を「付与」されているので
所得の問題からサービスが受けられない…
という事態を回避できます。

バウチャーは概念で
実際にクーポンが配られているわけではありませんが
仕組みとしてはよくわかりました。

あとは、これを何に応用できるかな
と、ずっと考えていました。
自分が考えていることに即刻、応用するのはムリかもしれませんが
ヒントになりました。

ベーシックインカム?の制度も
バウチャーに極めて近いのかもしれませんね。

最後に、グループワークと言うことで
小中学校の義務教育に
バウチャーを導入したらどうなるか、話し合いました。

みなさん、頭が柔らかいというか
考え慣れているようで
ビビリました。

明日は茨城遠征で行けませんが
なんか次から行くのが楽しみになりました。とさ。