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滝沢直己さんの件

三陽商会でのショウのリハーサル

概要

日程:8月28日(金) 17:00 -
場所:三陽商会 オフィス
参加者:奥山、柏原、平岡

内容

2008年秋冬から滝沢直己氏がデザインを行うこととなったSANYOのプレス向け発表会のリハーサル。

NAOKI TAKIZAWAのショウ及びリハーサル@名古屋


概要

日程:8月30日(金) 13:00 -
場所:名古屋センチュリートヨタビル
参加者:奥山、合田、平岡、藤嶋、佐藤、鳥居、田代、堀、金、

内容

リハ風景やバックステージ、メイクルームを見学する貴重な経験となった。
イベント自体は、豊通の顧客、株主(?)を対象とした、豊通企画と思われるビジネスライクなショウ。プレスの方も「ショウのクリエーションとしては、豊通との折衝の関係で妥協しなければならなかった部分が多いが、ビジネス的な側面を見ることができて、ある意味貴重な経験になったのではないか」とおっしゃっていた。

滝沢さんとの面会

概要

日程:9月19日(金) 9:45 - 11:15
場所:NAOKI TAKIZAWA DESIGN オフィス

事前に送付した質問リスト

【滝沢さん個人に関して】
・どうして服作りを選んだのか?(服作りへの想い、服作りに対する哲学)
・三宅デザイン事務所での経験の中で得たものを特に挙げるとしたらなにか?
・海外で作品を発表する際、海外と日本との感性の違いに戸惑ったことはあるか?また、特にどういった部分でそうした感性の違いを感じるか?
・日本人デザイナーとして世界に向けてどのようなことがしたいか?
・他人の作品を評価するとき(例えば、装苑賞の審査のとき)、自分の感覚には合わないが、創造性が高かったり、他の人の評価が高かったりしたとき、それをどう評価するか?
・村上隆、奈良美智、森山大道などのアーティストとのコラボレーションをされているが、そうした活動には何か意図があるのか?また、コラボレーションの中でおもしろかった経験を挙げるとすればなにか?

【衣服に関して】
・滝沢さんにとって、メンズとレディースとの大きな違いはなにか?

【クリエーションに関して】
・服作りの中で最も重要視することは、あえて挙げるとすれば何か?
・インスピレーションはどのようなきっかけで、どのようなものから、どのようなときに得ることが多いか?また、インスピレーションを得るために日頃から心がけていることは?
・デザインから素材を決めるだけでなく、素材からデザインを決めることはあるか?滝沢さんにとって「素材」とは何か?
・服作りの際、それを現実的に消費者が着ることをどの程度考えるか?「誰にどのような時に着てほしい」といったことをどの程度まで想定するか?
・クリエーションとビジネスの間での葛藤はあるか?どのようにその葛藤を乗り越えているか?

【ショウ・展示会に関して】
・滝沢さんのクリエーションやビジネスにおける、ファッションショウの位置づけとは?
・ショウにおいて、滝沢さんの意図や想いが見た者に「伝わる」ことは、どの程度重要視しているか?重要だと思うか?
・ショウはなぜ音楽を必要とするのか?
・デザイナーが多数いるショウではどのように世界観の統一、イメージの統一をはかるか?

【ファッション業界に関して】 ・東京ガールズコレクションのようなショウの形式をどう思うか?(一般客をショウに広く受け入れていることは良いと思うが、展示即売会のような形態が、個性の画一化を引き起こすのでは?)
・viviやcancam等の雑誌に掲載されるような、モードとは違ったよりマスに受け入れられているファッションをどう思うか?

【その他】
・日本の文化で世界に誇れるものとして特に挙げるとしたら何か?(他国での評価が高いもの&滝沢さん個人がこれは誇れると思うもの)
・どのような経緯で西野教授と関係するようになったのか?
・滝沢さんにとっての小石川分館の魅力とはなにか?
・様々な場面で佐藤可士和氏とコラボレーションされているようだが、佐藤可士和の魅力とはなにか?
・人が集まる場所には何があると思うか?
・これからファッション業界へ飛びこもうとする学生へのアドバイス


滝沢さんとの面会 本番

概要

日時:2008年9月19日(金) 9:45−11:15
場所:NAOKI TAKIZAWA DESIGN オフィス 
参加者:奥山、合田、平岡、孫、田代、増田、藤嶋、佐藤、山本、久保田、玉井、清水

内容

まず、fabの紹介。2007年の小石川のショウのビデオとブックを見てもらい、その後 滝沢直己さん本人との対話へと移る。
滝沢さん主体で話しつつ質疑応答しつつという流れ 
滝沢さんへショウに関わっていただくことの打診 

【ファッションについて】 
滝沢さん:服作りに入った70年代80年代はファッションに力があった。ファッションの波があった。イブ・サンローランがファッションにヒエラルキーがあるのを嫌い、プレタポルテ(既製服)を始めた。それまではオートクチュールが主流でデザイナーは皇族や貴族、sirの称号がないとできないような職業であった。しかしプレタポルテの始まりによってデザイナーは誰もが就ける職業となった! 
デザイナーはパリに集まってくる。そういう人たちを受け入れる街だから。 
80年代、しかし今度はお客に選ばれるようになった。そのためグッチのような老舗はタレントを取り入れるなど新しいスタイルでビジネスとして取り組むようになる。 
ヨーロッパがアメリカのスタイルを取り入れるなどする→ヨーロッパの伝統と溶け合う→カルバン・クラインのシンプルな木綿のブリーフがでてきたり。 

【ショウをするにあたって】
今のファッション、またはこれから少し先のファッションの事を考えると、自己を表現する手段としてはいいが、デザイナーとして、プロの視点から見ると、現在を見ているのか。デザイン→相手がいる→自分のためじゃない。相手→課題をくれる→新しい美意識。 
現在は自己表現の段階。何を言いたいのか、人々の生活にどう入り込めるかという次の段階へはいるかどうかはあなたたち次第。 

服を衣装からデザインに。まだ我々は衣装の段階

【演出・モデルの歩き方について】 seeingに出てきたモデルの歩き方は基本的な歩き方。ロココ。でも今のショウの歩き方ではない。
仲良しグループであると同時に、誰かがエゴイスティックに引っ張っていくとよい。

【デザインについて】
ディオールのような、ジョン・ガリアーノ的なすごい形の造形よりも、むしろカルバン・クラインのシンプルなTシャツで勝負に「やられたな」と思う。 
造形よりも発想に驚く。造形はいろんなものが出てきているのでそうそう驚かない。 
フランス:オートクチュールの歴史
アメリカ:生活に結びつく
イタリア:革製品
→洋服に縛られる 日本:洋服に縛られない→可能性、発展性

【どうして服作りを選んだのか】
もともと服が好きだった。70年代、ファッションの波が来た時代。しかし日本人は服を着るというよりもブランドを着る感じが強い。その頃、イッセイミヤケ、ケンゾーは「この世で自分しかできない服」を作った。そこに魅了された。

【ミヤケイッセイの事務所を選んだのは?】
マーケットにどうにかされるのではなく、マーケットをどうしたいかで動いていたから。デザイナー主体の発想を重視していたから。
また服の生産過程ではピュアな自分は変わっていってしまうことがあるが、イッセイは状況によって変えていこうのスタンスだから。

【メンズ・レディースの違いは?】
メンズ:若い頃は何かで自分を社会に主張しなければいけない。しかし内面が備わってないから外見を重視して派手な格好をしたりする。しかし年をとって安定してくると地味・普通・ニュートラルな服装になり、ある一定のものを買う志向となる。
メンズは社会性に対する要請が強い
レディース:移り変わっていく

【モチベーションはどう維持していく?】
けっこう難しい。失敗の経験値がたまっていくと「これやったらだめかも」という思考で表現するものがピンポイントになっていってしまう。
デザイナーは飽きっぽくないとダメかも。お客さん・価値観が変わっていくから

【なんで小石川?】
会場が挑発的

【西野先生とはどのような縁で?】
矢島みゆきさんつながりで西野さんと。
西野さん→デザイナーとして一流のみならず独自のわがままな美意識を持っている。「これ作れ!系」。世界有数のアートディレクター。

【他のデザイナーとの異なる評価について】
自分を貫こうとする。違う見方をしているのは認める。でも俺はこうだよな、で。 装園賞の審査などでも「え、それいいの?」というような他者の評価がでることがある。口に出してしまうこともある。他の人も口には出さないけどきっとそう思ってる。

【最近の装園賞どう思う?】
形!スタイル!ではもうビックリしない!「発想」でビックリする
受賞者なしがあったけど、だってそうなんだもん

【東京ガールズコレクションどう思う?】
あれはデザイン行為ではなく、マーケティング行為。服じゃなくてモデル見てる。
ただ、ネットで服が買える(例:zozotown)環境がでてきたのでその環境に対してデザインしないといけない。時代に対するデザインアプローチが必要。環境を作ることがデザイン。

今のモノ作りは費用対効果(データと分析)でやってるからリーマンブラザーズみたいなことになっちゃう。ほんとのモノ作りを分かっていない。 
でも、109は費用対効果の中でもモノ作りの本質は忘れてない→ぜひ行ってみて!

【批判と発展について】
ビジネスが背景にあってデザインしていく→外に出て行くと、批判が出てくる→だからおもしろい(例:イッセイミヤケbyナオキタキザワとしてだすことで責任がでてくる)
米・英・仏→必ず批判がある!これいいでしょと思ったらダメとか雑誌で書かれる。 
日本→あんまない→客観視しないといけない。自分で自分を批判できるようにならないといけない。

どのページに書くべきか分からないこと

会合の場所について-新学生会館 和室

新学生会館の場所.JPG


一年生練習会

10月14日(火)18:00〜@駒場和館 
内容 
シャツ作りを通してパターン作成、ダーツ操作、袖の描き方、裁断、ミシン縫いの練習をする 

費用 
和館一泊2部屋6000円。それを参加者で割り一人1000円。食事代は別。 
当初は一部屋で十分かと思われたがひとり一机を使ったので2部屋で正解。 

反省 
教科書をコピーしてそれを配って各人がそれを見ながら作図するのが望ましかった。手取り足取り教えすぎてしまい一人で作れるようになったのか不安が残るところ。教科書や本は買っておいた方がいいという結論。 

おつかれさまでした。これこそ和館のあるべき使い方って感じ。

 備考


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