マサト・バーンフィッシュXIII世


MA・SA・TO ―その勇気、音楽、そして斬新さ―

AM(AfterMoyori)2400年頃、東南アジアの王国に一人の王子が生まれた。
王子は自由(フリーダム)に飛翔(フライ)することを夢見続け、やがて大衆を自由へと解き放つ指導者となってゆく。
彼こそが、斬新王「マサト・バーンフィッシュXIII世」である。

生い立ち

彼は現地人という人種によってできている小さな王国(名称は残存せず)の王子として生まれた。
幼い頃より音楽に並々なる興味を示し、また自分でも曲を作ろうとするが、出来る曲全てが人々を不安にする「斬新」な音であった。
中にはその音に対し、口汚く「ヘタクソ」「カス」「どうみても東南アジアの現地の人」等と影で酷評する者も居たが、
そんな評価を耳に入れても彼の心にはフリーダムなフライへの憧れがあった。

革命

誰もが幸せに暮らしていたまさとの国。しかしそんな平和な日常にも暗雲が立ちこめた。
大国「もより教国」の使者による植民地支配の宣言、及び降伏の勧め。
戦う事を知らなかった国民達、そして王は、すぐさま降伏の準備に移った。
しかし王子まさとは違った。力あるものに、心の拠り所まで支配される。
そんなものは「フリーダムフライヤー」ではないと、国中の賛同者を集め、運動を起こし、ついには革命を起こしたのだ。
まさとはすぐに父である王に引退を命令し、無血革命を成し遂げた。後にこの日を思い、まさとは交響曲「24,December?」を作成する。

戦争、そして平和

王の座についた彼は、すぐにもより教国との戦闘を開始した。
文明的にも、人数的にも彼らは劣勢に見えたが、皮肉にもまさとが幼少時代に作成した「人を不安定にする音」が敵軍の戦意を奪い、退ける事に成功した。
自分達の手で、真の平和を手にしたまさと国。彼らは自らの中に眠っていた勇気を、そして国王の斬新さを誇り、歌い、祝福した。

やがて国王まさとの死後、彼の英霊は「斬新王まさと」と呼ばれ祀られた。
そして彼の音楽が伝える「自由への飛翔」に対する信仰を、彼らは後世に伝え続けると誓った。
今日のまさと教の始まりである。

そして失踪―

一説によると無限の寿命を手に入れた彼は今も尚生き続け、「レッドラム?」と名乗っているらしい。