学寮


中学生および高校1年生男子は「アカデミアハウス」、高校2年生男子・高校3年生男子は「陽光学舎」、女子生徒は「ドーミー・パル」と呼ばれる学寮に入寮する。中学・高校の入学後1年間は寮生活が義務づけられており、2年目以降、希望者は退寮し通学も認められる。しかし、ほとんどの生徒が2年目以降も寮生活を行っている。

学寮には毎晩の学習時間に教師が交代で赴き、生徒からの質問や相談を受け付けたり学習態度の悪い生徒への指導を行ったりしている。また、卒業生で現佐賀大学医学部生もわずかな報酬で学習時間に交代で赴き、生徒からの質問を受け付けている。

アカデミアハウス

古代ギリシャのアカデメイア学園から名をとったこの寮は、中学生および高校1年生男子が生活する学寮である。学校校舎とグラウンドを隔てた場所にあり、通学には便利である。居室は、中学生はおおむね6〜8人の部屋、高校1年生男子は3〜4人部屋になっている。居室内には2段ベッドと個人用ロッカーがそれぞれ人数分あり、グループ生活を行う。学習は居室ではなく、別フロアの学習室で一斉に集団学習を行う。

陽光学舎

名は校歌の「陽光満ちて」にちなむ。高校2年生男子・高校3年生男子はアカデミアハウスを離れ、学校から徒歩で15分程度離れたこの学寮に移る。2006 年度からは、試験的に高校1年男子の希望者(内部進学生であり、原則寮と学校での生活・学習態度が良い生徒のみ)に対して2学期より陽光学舎への移動を認め、数名が陽光学舎に移った。また、2007年度には年度当初から上と同じ条件の生徒が20名程度移動した。アカデミアハウスと異なり、個室生活で、各自自分の居室で学習を行う。(個室料金を取られる。)洗面所、便所は各階に1箇所(各階約40人が生活)で、洗面所ではお湯の利用はできない。また設備面での劣化がすさまじく個室の壁紙には黒かびが大量に繁殖している。一部保護者から体育倉庫のようだといわれている。

ドーミー・パル

2002年(平成14年)4月から女子生徒が高校に限り入学出来るようになったため、同年3月から11月にかけて建設された女子生徒用の学寮である。居室は高校1年生は 2人部屋、高校2,3年生は個室となる。高校1,2年生はワンフロアーの学習室での一斉学習、高校3年生は各自個室で学習を行う。また、女子寮の寮費のほうが警備システムや設備の経費の関係で男子寮より若干高い。またロビーにはシャンデリアがあり、個室に洗面台がついていてお湯が出るなど、男子寮との差は激しい。一部では「女尊男卑」とも言われている。なお、食堂は陽光学舎と共用する。

持ち込み禁止物

ゲーム機、お菓子などの食品、パソコン、携帯電話を持ち込むことができない。特に携帯電話は全国の高校生の96%が所持しているものであるが、特に厳しい指導が行われ、最悪の場合退学処分が下される。

寮生のインターネット利用

寮生はインターネットを利用するための機器を持ち込むことができず、そういった環境も整備されていないので、インターネットを利用することはできない。(職員向けには整備されているのでこれを生徒に開放することはそれほど難しいことではないはずである。)これに対し卒業生でインターネット関連企業フリービット社長の石田宏樹は、弘学館で以前行った講演のなかで、寮生がインターネットを使えるようにすることはこれからの自体を担うリーダーを育成する上で重要であると発言し、ネットを整備するといったが、いまだになされていない。頭の固い学校の首脳陣が頑固に反対しているのである。