ジャンプ十二傑新人漫画賞
- 2003年4月期から設置された賞。
西先生は2006年1月期と2007年3月期の審査員を務めている。
2007年3月期 †
■第１条 西義之先生にインタビュー!!
Ｑ１：主人公のムヒョはどうやって作り出されたのですか？
どのような過程で作っていったのか、ということは細かく思い出せないのですが、まずは具体的なシルエットと「ヒッヒ」という笑い声を考えました。それでそこから『こいつはどんな性格なのか』と掘り起こしていったと思います。
Ｑ２：相棒のロージーはどうやって作り出されたのですか？
ロージーはムヒョと同時に出来たキャラクターです。コンビを組む上で、全く正反対の性格をしてた光と影のようなキャラクター同士がぶつかるととで、そこに面白い動きが生まれてくるんじゃないだろうかと思って作っていきました。
Ｑ３：霊の怖さを出すために、デザインなどで工夫していることはありますか？
普段から「こんなのイヤだな〜」「これ怖いな〜」と思う形を探しておきます。普段は特に意識しないような、なんでもないモノやデザインに限って、少しいじることで生理的に恐ろしい形になったりするので、注意して探してます。
Ｑ４：これから十二傑賞を目指す人達にメッセージを!!
どんな漫画を描くか迷ってる人は、まず自分を知る所から始めるのも良いと思います。自分が何が好きで何が嫌いか知り分析するとキャラクターの方向性も見えてきたりします。まずは自分を唸らせるキャラクターで描いてみましょう！
■第２条 キャラクターの配置に気を配れ!!
今回はキャラクター同士の関係に注目してみよう。主人公の周りにどんな仲間を置くか・敵対させるか…描き方次第で互いを引き立てることができる!!
ムヒョとロージー「凸凹コンビでお互いフォロー!!」
ムヒョの助手・ロージーは気弱だが優しい性格で、霊にうろたえることも。沈着冷静なムヒョとは正反対の性格。似たような奴よりも、全く違う性格のキャラクターを絡める方が、面白いやりとりが生まれるぞ!!
イラストで、自己紹介（第１条）と事務所に戻ってきた場面（第●条）が挿入されている。
ムヒョとエンチュー「ムヒョの対照的存在!!」
宿敵・エンチューはムヒョと対照的な白い髪＆服という出で立ち。デザインにおいても、関係性を考えて工夫するとより印象が強くなるぞ!!
イラストで、再会（第１１条）との場面が挿入されている。
ムヒョとヨイチ「憎めないお調子物!!」
ムヒョの同級生ヨイチは女の子大好きというロージーにもない特徴が。主人公にさまざまなキャラクターと絡ませて新たな一面を引き出せそう!!
イラストで、再会（第１０条）と禁書の写真を見せる場面（第●条）が挿入されている。
■第３条 「エピソードでキャラを演出しよう!!」
”キャラならではのエピソード”を描くと、そのキャラ印象がグッっと強くなる。ここでは霊ごとに作られたエピソードを研究しよう!!
パンジャ「恋する殺人者!!」
他人を操る力を持つパンジャ…ムヒョも操られる、というエピソードを入れて、その力の恐ろしさを演出!!
ムヒョですら手玉に!!
トーマス「人の不幸を蒐集する男…!!」
成仏前の霊の魂を集めコレクションするトーマス…その成果を前に一人悦に入る、というエピソードを読者に見せ狂気を演出!!
アブなすぎる趣味!!
皮はぎソフィー（編者注：本当は顔剥ぎソフィー）「恐怖!! 「なりかわり」!!」
皮を剥いで他人に成り代わる、というエピソードがインパクト大。ムヒョでは恐ろしさを演出するために、エピソードが効果的に使われている。
顔の皮を剥ぐ!!
トビラ様「どんな願いも叶えよう…」
知らぬ間に×しるしが付くという不気味なエピソードを入れて、得たいの知れない霊の怖さを読者に印象付けているぞ!!
■第４条 十二傑賞受賞者にインタビュー!!
今回は１月期の十二傑賞を受賞した羽田さんへ直撃インタビュー!!
（以下略）
